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古王国時代 第3王朝

カーバー

Kha'ba


在位年代;前2559−?
ホルス名;カーバー(魂の出現)
別読み:ハバ/ホルス・ハバ
黄金のホルス名;ネブ・イレト Nub-iret

治世;6年(?)

王朝の首都;メンフィス
埋葬地;ザーウィット・アル・アルヤーンの重層ピラミッド(?)
出身地;メンフィス

家族構成;

「重層ピラミッド」と呼ばれる、建設途中で放棄されたピラミッドがカーバー王のものだったとされる。
建設が途中で中断し、そのまま放置されたような痕があることから、王が早世した可能性がある。

▲ピラミッドデータ:
ザフィト・エル・アリヤン、階段ピラミッド

別名「重層ピラミッド」。今日では16mの高さしか残されていない。また軍事施設に近く見学は難しい。
工法はマスタバからの発展形と同じく内側から積み上げていくというもの。ただし埋葬室はピラミッドの外壁の外側から真下に向って通路を掘って作っているため、ピラミッド本体とは別に工事が進められたと思われる。この構造は、最初から巨大な階段ピラミッドを作ると決め、完成図を思い浮かべながら工事をした証拠になるだろう。

「黄金のホルス名」については読み方の異説があり、ネブ・イレト・ジェデフ、またはネチェル・ネブ と考えている学者もいる。

●治世年について
考古学的に確認できるのは数年だが、トリノ・パピルスに記載のあるHudjefa王と同一という説をとれば6年。
この王は第三王朝の末ごろに統治していたと考えられているが、継承の順番については諸説あり、他の王と同一視する説まである。

●参考ニュース
エジプト・ナイルデルタで第三王朝のマスタバ墓見つかる
2014年に見つかったデルタ地帯のマスタバは、この王の時代に作られたものと判明している。ただし所有者は不明であり、調査中となっている。


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