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何かの揉め事が発生した際、法律にのっとって裁きが下され、それにも関わらず当事者たちが納得しなかった場合に行われる直接的かつ最終的な手段が「決闘」である。サガの世界では、ここに至るまでに、お互いの言い分を全島集会で表明し、賠償金が決められるなどの手順が踏まれるのが一般的。いきなり相手を殺してしまうのは単なる殺人で、決闘ではない。
決闘は本人ではなく一族の代理人が出る場合もある。ただし決闘を拒否することは不名誉なこととして、許されていない。なので戦える者がいないと実際は負けと判定される。
また決闘は、血讐の一環として行われることもあった。
決闘には以下の二種類に分けることが出来る。
正式決闘 hólmganga
略式決闘 einvígi
それ以外にも「私闘」と呼べる争いごとは沢山あるが、決闘に入れていいのかどうかは微妙。
正式決闘は字義として「小さな島へいく」を意味し、決闘が元々、二人きりで取り残される島で行われたことから来ている。決闘は11世紀には禁止された。
参考:「アイスランド・サガ 血讐の記号論」東海大学出版会