アイスランドって、ドコやねん! というアナタのために地図を用意。
例によってテキトーに作った自分画(社会のノートの端っこに描くような…)なので、アバウトな位置ですが。
アイスランドとは、ノルウェーのずーーっと西にある島だ。紀元前4世紀ごろのギリシア人冒険家、ピュティアスは、この島を「地の果てのテュレ(Ultima
Thule)」と呼んだという。
海岸線が複雑なのは、氷河期に削られてフィヨルドになっているためで、島は火山から噴出した溶岩によって形作られている。草は乏しく、木も潅木がわずかにあるくらい。緯度のわりに、冬もさほど気温が下がることはないが、最高気温がひくい。大きな氷河と、活発に活動する巨大な火山がそびえたち、火と氷が合い間って支配する島だ。
この島に人が住み始めた歴史は、さほど古くない。元々はアイルランドのキリスト教の僧侶たちが、人里離れた場所で修行しようとアイスランドに渡って教会を建てて、細々と暮らしていたものらしい。そのあと、聖職者たちはヴァイキングに追われていなくなってしまうのだが。
最初に島にたどり着いたヴァイキングは”フローキ”と呼ばれる男で、フェロー諸島へ行こうとして、船が流され、アイスランドにたどりついたのだった。このときの発見の模様は、物語としてサガに残されている。(”植民の書”を参照〜)
当時のアイスランドは、ノルウェーの王政に抵抗して国を飛び出した移住者たちの新天地。その後、一時的にノルウェーの支配を受けるが、再び独立して、現在は「アイスランド共和国」となっている。アイスランドに王が存在したことはなく、今後も存在しないだろう。
以下、1998年(高校卒業当時)の社会科資料集から引っ張ってきた、アイスランドのデータ。
首都;レイキャビク 人口;27万 面積;103(千平方km) 人口密度;3(人/平方km) 主な言語;アイスランド語 主な宗教;ルーテル派 96% 主な民族;純アイスランド人 98.5% 通貨;アイスランド・クローネ |
この国は新聞の発行部数が異様に多い国である。かつて口伝えのサガが果たしていた役割を、今は新聞が行っている、ということかもしれない。
サガの時代からアイスランドに住んでる人たちが大半を占めるこの島で、人々の性格も暮らしも、もしかしたら、かつてとあまり変わっていないのかもしれない。