オーディンの箴言 101〜120
【101】
オーディン;
朝方にまたやって来てみると、家の者は寝入っていた。わしは、牝犬が可愛い女のベッドに縛り付けられているのを見た。
ロッド;それで、その犬どうしたんです? まさか…。
オーディン;(何もいわずに殴。)そこ突っ込むところ違うだろう!
【102】
オーディン;
よく調べてみると、やさしい娘も、たいがい男に対して移り気なものだ。ある賢い女をたらしこもうとしたとき、それを思い知った。そのさかしらな女は、わしにあらゆる罵詈さんぼうを浴びせ掛け、わしは女をものにすることはまったくできなかった。
ロッド;ちなみに、女性のほうに相手を選ぶ権利はナシなんですか?
オーディン;すべての女はワシに惚れる!(言い切り)
【103】
オーディン;
家では、人は快活で、客には愛想よく、自分のことはそつなく、博識になりたければ、口まめに語り、よく覚えるべきだ。そうしたら得ることが多い。何も話すことの出来ぬものはど阿呆と言って、馬鹿者のすることだ。
ロッド;Home(自分のサイト)では、人は快活で、客には愛想よく、自分のことはそつなく、まめに更新し、来訪者をよく覚えるべきだ。そうしたらアクセス数は多い。…とか。
オーディン;一方的に喋りたがる者、何も語らぬ者のところには、遊びに行っても面白かぁない。現実世界と同じことじゃ。
【104】
オーディン;
わしは老巨人のもとを訪れ、いま戻ったが、沈黙によっては何も得られることが無かった。スットゥングの広間では大いに語ることによって得を成した。
ロッド;それ、荒しとみなされて発言削除されませんでした?
オーディン;誰が議論用掲示板の話しとるんじゃい。ま、ロムってるよりは発言するほうが良いのう。
【105】
オーディン;
グンレズは黄金の椅子の上に坐って、わしに宝の蜜酒を一飲みさせてくれた。彼女の信頼、彼女の憂慮に対し、わしは恩を仇で返すようなことをした。
ロッド;詩人の蜜酒を盗みに行った時の話ですね。
【106】
オーディン;
わしは錐の先をつかって岩に穴を開け、道を開いた。だが、上も下も巨人の道(岩)に囲まれて、進退窮まった。
【107】
オーディン;
幸い手にいれた美女(グンレズ)をうまく利用した。頭の良い女に出来ぬことはない。オーズレリル(詩人の蜜酒)が今、首長の古い家にあるからだ。
ロッド;うわ、ひっでぇ。女の敵?
【108】
オーディン;優しくわしを腕に抱いたあの親切な女グンレズを利用したのでなかったら、巨人の国を逃げおおせたものか、怪しいものだ。
【109】
オーディン;
翌日、霜の巨人どもは、ハーヴィの忠告を聞くためその館に行った。彼等はベルヴェルグのことを尋ね、彼が神のところに来なかったか、スットゥングが彼を殺したか、と聞いた。
ロッド;ちょっと待ってくださいよ。ハーヴィもベルヴェルグもあなたじゃないですかー。何であなたのところに、あなたのことを聞きに来るんですか?
オーディン;
奴等はお馬鹿なので、どれとどれがわしの別名なのか気がついておらんのじゃ。うひゃひゃ、これだから偽名の大量生産はたまらんのー。
ロッド;ハンドルネームの多用はいけませんって。ネチケ違反です。
【110】
オーディン;
オーディンは輪の誓い(※)をした、と思う。だが彼の誓いを信ずる者などあろうか。オーディンはスットゥングを欺いて蜜酒を奪い、グンレズを欺かせたのだ。
※神聖な神殿の扉の輪にかけて誓う儀式。
ロッド;自分で言っててソレ、空しくなりませんかね。
オーディン;わしだってバレなきゃいいんじゃ、バレきゃあ。今はハーヴィ☆と名乗ってるからの。
【111】
オーディン;
ウルズの泉のほとりの賢者の椅子で語るべきときだ。わしは見て、沈黙し、わしは見て、考えた。わしは、人々の話に聞き入った。わしは、ルーネについて語られるのを耳にした。ハーヴィの館の側でも、ハーヴィの館の中でも、忠告が惜しみなく与えられた。わしが聞いたのは次のようだ。
【112】
オーディン;
ロッドファーヴニル、お前に忠告する。わしの忠告をいれよ。入れれば役に立つ。聞けばお前のためになる。夜は起きるな。情報を探りに出かけたり、小用に立つ以外は。
ロッド;ネットで情報を探りに出かけるのは、いいんですね。
オーディン;うむ。許す。ただし、途中で腹が減ってコンビニに立つときには、くれぐれも背後に注意せよ。
【113】
オーディン;ロッドファーヴニル、お前に忠告する。わしの忠告をいれよ。いれれば役に立つ。聞けばお前のためになる。魔法の心得のある女の腕で、からみつかれるようにして眠るな。
ロッド;そんな状況、普通は作ろうにも作れませんが…
オーディン;まぁ、一応じゃ。
【114】
オーディン;女はお前が特別民会や通常民会へ行けないようにしてしまう。食事も男の楽しみも望まなくなり、お前は悲しい思いをしながら寝に行く。
【115】
オーディン;ロッドファーヴニル、お前に忠告する。わしの忠告をいれよ。いれれば役に立つ。聞けばお前のためになる。他人の女房を決して誘惑するな。
ロッド;っていうか、したことあるんですか自分。
オーディン;ひとづまとの火遊びは、死を招く…。(遠い目)
【116】
オーディン;ロッドファーヴニル、お前に忠告する。わしの忠告をいれよ。いれれば役に立つ。聞けばお前のためになる。山でもフィヨルドでも、出かけようと思ったら十分食料を持ってゆけ。
ロッド;山に行く時は予備食と非常食を持って行きます。あと流動食もね!
オーディン;うむ。冒険者ギルドの教えを守れば遭難しても死ぬことはない。
【117】
オーディン;ロッドファーヴニル、お前に忠告する。わしの忠告をいれよ。いれれば役に立つ。聞けばお前のためになる。悪い男には決して不幸を打ち明けるな。悪い男から決して親切な心の報いを受けることはないから。
ロッド;それはもぅ身を持って体験済みです。弱み見せちゃダメですよね。フフフ。
オーディン;(…なんか、笑顔がコワイ…。)
【118】
オーディン;わしは、悪女のことばが男の生命にかかわるのを見たことがある。いつわりの舌が彼の命取りとなり、いわれなき非難を身に招いたのだ。
ロッド;あー、いるいる。あることないこと言いふらす性悪女ね。
オーディン;そは、将のもとに滅せよ!(Byヴァルキリー)
【119】
オーディン;ロッドファーヴニル、お前に忠告する。わしの忠告をいれよ。いれれば役に立つ。聞けばお前のためになる。もし信頼できる友がいれば、足しげく訪ねよ。何も通らぬ道には藪が、丈高い草が生い茂るものだから。
ロッド;道に草が生えぬうちに再び訪ねよ、と。
オーディン;そういうことじゃ。いちど埋もれた道を再び作り直すことは、たいへん難しい。
【120】
オーディン;ロッドファーヴニル、お前に忠告する。わしの忠告をいれよ。いれれば役に立つ。聞けばお前のためになる。善人を楽しい会話にさそえ。生きている間に治療の魔法を覚えよ。
ロッド;っていうか、死んだら魔法なんか覚えられませんよね。
オーディン;死んだ人間には、笑いも無縁じゃのぅ。
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