北欧神話−Nordiske Myter

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「ロキの口論」

口論の舞台


全くご存知ない方もいらっしゃるかと思うので、少々説明をば。

この口論は、神々の宴会部長・海神エーギルの館にて行われております。
エーギルはギュミルとも呼ばれ、海の神なのに酒づくり要員。神々全員に行き渡るほどの酒が造れる巨大な鍋を持っていて、宴会のたびに、この鍋でビールを造らされています。
ちなみに、この鍋は雷神トールとチュールが、巨人ヒュミルさんの家(じつはチュールの実家)からかっぱらってきたものだったりします(笑)→「ヒュミルの歌」参照

はてさて、このときの宴には、最高神オーディンとその妻フリッグ、オーディンの息子で詩の神ブラギとその妻イズン、さらにフェンリル狼に片腕を食いちぎられた軍神チュール、ニョルズとスカジ、フレイとフレイヤ…その他の神々や妖精の皆さんもいらっしゃって、けっこうな賑わいようでありました。ただひとり、トールだけは東方へお出かけしていて留守です。
もちろんロキも来ていたんですが、ロキときたら、まァ何ていうか、偏屈者なんですね。
みんなが賑やかで楽しそうだと、つ い つ い かき乱してしまいたくなるような、困ったチャンだったようなのです。

海神エーギルは従者としてフィマフェングとエルディルの二人を連れてきていました。神様の名前に入ってないから、もしかしたら人間、あるいは、神と人間の間の子だったかも。
この二人が神々に褒め称えられていたもんだから、なんかロキの気に触ったんでしょう。
いきなり剣を取り上げて、フィマフェングをサックリ殺してしまいました。

神々は、宴を台無しにしたロキに怒り狂って、彼を森まで追い払います。そして、戻って来て気分直しに飲み会を再開するわけですが、(人死にが出ても動じないあたり、ゲルマンですなァ…。)ロキのほうは、まだまだ宴の盛り上げが足りないかな、などと思っておりました。虎視眈々と乱入の隙をうかがうロキ。
さぁ、彼の毒舌が縛めから放たれるときが来た。
汚い言葉を聞きたくない者は耳を塞ぎ、縮こまるが良い。ロキの「お子様には聞かせられないトークショー」の始まりです。




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