フィンランド叙事詩 カレワラ-KALEVALA

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第20−25章
Kahdeskymmenes runo−Viideskolmatta runo


 面倒くさい。(キッパリ)

 とっとと結婚しちまえばいいのに、ここから先は結婚の儀式だの忠告だのごちゃごちゃと面倒くさい。そそも、この「結婚歌謡」というサイクルに属する章は、もともと別の物語だったものをイルマリネンの結婚にかこつけてリョンロットが無理やり「カレワラ」の中に組み込んでしまったものらしく、「何でこないに引き伸ばすねん」ってくらい長いです。
 
 あまり笑えないマジメな部分なので、個人の好みにより流させていただきます。くわしい内容を知りたい人は、文庫を買いましょうネッ。


 ――――結婚歌謡サイクルの駆け足ダイジェスト。

 ぶじ結婚に漕ぎ付けたイルマリネンを祝して、ポホヨラでは盛大な宴が開かれ、大勢のお客が集められます。何せイルマリネンもポホヨラの魔女も超・有名人ですからね。芸能人の結婚式ばりに豪華なものだったことは、違いありません。
 しかも、魔女の館らしく呪文でビールつくってるし(笑)。

 そして、盛り上げの吟遊詩人として、ワイナミョイネンが招待されます。ジジイも今はすなおに友人の結婚を祝う気になったようで、お得意の歌でもって彼を祝福します。

 が、ただひとり、アハティ・サーレライネン…つまりレンミンカイネンだけは、招待されませんでした。
 「ふん、あんな厄介者。呼ぶんじゃないよ? いいね。」
そう召し使いにキツく言い渡しますが、それもごもっとも。血の気の多いレンミンカイネンのことですから、自分が欲しがっていた女性が別の男の嫁になると知れば、結婚式場に殴りこみかけること間違いなし。イルマリネンvs.レンミンカイネンのバトル勃発は避けられません。
 うーん、ちょっと見たいかも…あ、じゃなくて、それはやっぱりヤバいか^^; オメデタイ席に、厄介ごとはあんまり持ち込まないで欲しいものですよね。

 ところが。
 レンミンカイネンは、既にこの宴を知っていたのです。宴の仕度をするかまどから上がる煙を見て、そこで結婚式の行われることに気付いたのでした。

 すべてのポホヨラとカレワラの民の中、たった1人、招待されないままだったレンミンカイネン。彼がそのことを恨まないワケもなく。

 不穏な空気が動き始めたのも知らず、婚礼の宴は賑やかに続く…。


 んでもって、この「カレワラ あらすじモード」も後半へ続く!☆


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