フィンランド叙事詩 カレワラ-KALEVALA

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その他の断片



 ここでは、その他、採集された詩からリョンロットが改変した部分について、リストアップしてみます。


■「すが目のラップ人」とヨウカハイネン

 カレワラ第6章において、ワイナミョイネンを射て海に落とすのはヨウカハイネンですが、元は「すが目のラップ人」の仕業であってヨウカハイネンではありません。
 妹を失ったことからワイナミョイネンへの復讐へと結びつけ、「すが目のラップ人」をヨウカハイネンとしたことにより、彼は悲劇的な人物となってしまいました…。

■「有能な息子」とレンミンカイネン

 カレワラでレンミンカイネンが乙女キュッリッキをさらいにいくところ(第12−14章)は、本来「有能な息子」という別人による冒険でしたが、リョンロットはこれをレンミンカイネンと同一とみなし、レンミンカイネンのサイクルに組み入れました。

■「カウカモイネン」とレンミンカイネン

 同じく、カレワラではレンミンカイネンの冒険となっている、ロウヒの旦那殺しとポホヨラからの逃亡(第24−28章)は、本来はカウカモイネンという別人による冒険でした。

■サンポ戦争に出陣する3人

 カレワラではワイナミョイネン・イルマリネン、第3の男がレンミンカイネンですが、本来はヨウカハイネン。
 実はレンミンカイネンと組むより、こっちのほうが面白そうなんですよね。かつて老賢者に挑んで負けた若者が、その軍門(?)に下りともに戦う。なんかイイネ!(コラ。)

・このほかにも、いくつか、リョンロットが改変した箇所があるようです。



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