2005年2月28日
「カトリック布池教会
(かとりっくぬのいけきょうかい)
名古屋市東区
地図
撮影 MINOLTA DiMAGE7 UG

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多治見修道院へ行ってから教会に目覚めた。
といっても、別にキリスト教徒になろうとかでは
全然ない。
ただ、あの独特の空間がとても心地よくて、
また浸りに行きたいと思うようになった。
調べたら名古屋にも東区にカトリック布池教会
という古い教会があるというので、
行ってみた。
近づくと、ひときわ目立つ高い尖塔が見えてくる。
想像してたよりかなり大きい。
都会の中にあるにもかかわらず、
無料駐車場を提供してくれるのはありがたい。
このあたりは路上でとめておくところが
なかなかないので。
(有料路上パーキングはたくさんある)
休みの日は一杯だろうけど、
平日ならとめらるんじゃないだろうか。
たぶん、7台くらい。
近づくとますます大きい。
巨大と言っていいほど。
名古屋にこんな立派な教会があるなんて
今までまったく知らなかった。
やや及び腰で中をうかがうと、
子供たちとそのお母さんがたくさんいて
賑やかな雰囲気だった。
これもちょっと意外で、ややひるむ。
教会というとひっそりとしたイメージしかないので。
ここは誰でも自由に出入りできるところなので、
その開放的な雰囲気が人を寄せ付けるのかも
しれない。
うーん、高い。
見上げるばかりだ。
DiMAGE7 UGの広角28mmの縦撮りをもってしても
全体が入りきらないくらい高い。
入り口付近にいるピンクの服を着た子供の
小さく見えること。
実物を見るともっと圧倒感がある。
しかし、やっぱり教会には青空が似合うなぁ。
入り口には、悪魔を退治するミカエルの
レリーフがかかっている。
お邪魔しますとひと声かけて中に入る。
アイ・アム・ノット・デビルマン。
中に入ると、さすがにひっそりとした雰囲気になる。
誰もいないかと思ったら、
小さい子供連れの親子と、カップルがいた。
何かをお祈りしてたようだから、
信者さんかもしれない。
ここは写真撮影も自由という、
かなり寛容な教会だ。
ありがたく、なるべく静かに撮らせてもらった。
が、暗いので手ぶれがぁ。
んがぁ。
ステンドグラスもたくさんあってきれいだった。
これは正面祭壇の十字架上のキリスト。
かなり凝ったものだ。
でも光が差し込むステンドグラスは
デジカメで写真を撮るのがすごく難しい。
明暗差がありすぎて、真っ白になってしまう。
もしくは、ステンドグラスに合わせると
他が真っ黒になる。
写真を撮るなら曇りの日がいいかも。
後方二階にある大きなパイプオルガン。
ステンドグラスは聖セシリア。
かなり真っ白に飛んでいるけど、
実際はきれいだった。
人間の目は優秀だなとあらためて思う。
順光で撮るとステンドグラスはきれいに写る。
そして差し込む光が様々な色となって
教会内に降りそそぐ。
ほどなく教会の中は私ひとりになり、
しばらくこの雰囲気に浸っていた。
そして、やっぱりこの空間は心地よくて落ち着く
と思うのだった。
私の教会好きはどうやら間違いなさそうだ。
入り口のステンドグラス。
外界と内側を隔てる扉。
ゆっくり押し開けて、
また溢れる光と騒音の世界に戻っていく。


 教会は決して信者だけのものではない。
 それが分かった。
 お寺にお参りにいくように、当たり前のように入っていっていい場所なんだと思う。
 神聖であると思いすぎない方がいい。
 感じ方に個人差はあるだろうけど、想像以上に非日常的で心地いい空間なので、ぜひオススメしたい。
 いきなり日曜日のミサとかに行ってしまうのはどうかと思うけど、人がいないようなときにこっそり行くのがいいんじゃないだろうか。
 誰かが話しかけてくるわけでもない。

 この布池教会は建物の圧倒感といい、内部の静けさといい、人を受け入れる寛容さといい、かなりいい教会に違いないと感じた。他の教会は多治見修道院しか知らないけれど。
 神父さんの人柄によるところも大きいのだろう。
 ここは結婚式の会場としても人気があるのだそうだ。

 教会がこんなに身近なところと分かった今、他の教会もいろいろ行ってみたい。

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