2005年2月27日
「猿投七滝
(さなげななたき)
愛知県豊田市
地図
撮影 MINOLTA DiMAGE7 UG

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猿投山に登ったとき、猿投七滝へ行こうとして
入り口が分からず断念したのだけど、
今回もう一度行ってみた。
やっぱり入り口は分かりづらい。
グリーンロードの猿投ICを降りて県道349号を
すぐに左折。しばらく走ると猿投神社前のT字路
に出るのでそこを左折。
その道を約1キロ走ったあたりに、
この写真の場所がある。一応左右に細い道が
あるので、十字路ということになるけど、
普通に走っていては見逃す。
とにかくここを右に入って、細い山道を約3キロ
登ると、猿投七滝の遊歩道入り口に着く。
道に入ってすぐ左右に民家が並んだ集落なら
間違いない。民家がなければ間違い。
車一台がやっと走れる細い道を、
おっかなびっくり走っていると、
こんな標識を見つけた。
そういえば七滝のうち、一番下流の滝だけは
離れているとガイドブックに書いてあった。
これはその、上から七番目にあたる、
広沢大滝だ。
少し先に道幅が少し広くなっているところが
あったので、そこにとめて、
走って滝を見に行く。
短時間なら大丈夫だろうということで。
なるほど、これが広沢大滝か。
そんなに大きくはない。
正面から見ると、もう少し迫力はあるんだけど。
とりあえず写真だけ撮って、先を急ぐ。
3キロの山道をなんとか走り終えてほっとする。
結局この日は行きも帰りも1台もすれ違わず。
いくら季節はずれとはいえ、
やはりかなりのマイナースポットかもしれない。
いい季節ならもう少し人もいると思うけど。
しかし、駐車スペースは2台分しかないー。
ここまで来てとめられなかったら悲しいです。
なんとかUターンはできると思うけど。
遊歩道を歩き始めてすぐのところに、
球状花崗岩、通称菊石というものがあって、
フェンスを張って近づけないようになっている。
国指定の天然記念物なんだとか。
勝手に採取してはいけませんという
注意書きがあるのだけど、
どれが球状花崗岩なのか分からないので
持って行きようがない。
花崗岩の結晶が菊の花弁に似てるとか何とか。
その先は急な上り階段が続く。
ちゃんと遊歩道として整備されているので
歩きやすいことは歩きやすい。
階段はしんどいけど。
滝が続くということはそれだけ上に登らないと
いけないということになる。
上から数えて6番目の乙女滝。
悪くないけど、位置が遠い。
これ以上近づけないし、
DiMAGE7 UGの200mmでは届かない。
滝というと広角レンズというイメージがあるけど、
意外と望遠レンズの方が向いてる
かもしれないと、今回思った。
5番目の白菊滝。
このあたりの滝からやや怪しくなる。
水量が少ない時期ということもあるのかも
しれないけど、滝とは呼べないようなものが
いくつかあった。
4番目の千鳥滝。
ここも一応上の方から落ちてきてるんだけど、
途中が岩に隠れて見えない。
見えるのは滝つぼ付近だけ。
なんか、間違ったところを見てるのかも、
と思うほど。
そうやって、キョロキョロしながら
石の上を渡り歩いていたら、
うわぁぁぁぁー、鞄からテレコンが落ちたぁぁぁー。
川に流されそうになるのをなんとか拾い上げた
けど、思いっきり水没。
まだ使えるのか、このテレコン?
その後、怖くて使ってない。
テレコンを落とした動揺で、
このあたりからどれが何滝か分からなくなった。
これも滝になるのか?
場所を変えてみたけど、
やっぱりよく分からない。
このあたりに白霧滝ってのがあるはずなんだけど。
上の方に行ったら看板はあった。
どれだったんだ?
あれか?
いかん、だんだん投げやりに……。
やっと滝らしい滝があった。
二ツ釜滝。
上から2番目にあたる。
二つというか三つとかそれ以上になってるけど。
最後の血洗の滝を見ようと進んでいくと、
この先道路崩壊により通行止め、
という看板が立っていた。
道路崩壊って……。
右の案内標識も、ひとつは取れかけて
地面を向いてる。
でもせっかくなので全部見ておきたい。
とりあえず進めるだけ進んでみることにした。
マウンテンバイク風の新しいタイヤ跡も
けっこうついてたので大丈夫だろうと思いつつ。
確かに道路は崩壊している。
といっても中央部分がごそっと陥没してるだけ
なので歩くのには問題ない。
(何があったんだ?)
途中で途切れてるわけでもない。
けど、血洗の滝は?
団九郎の岩屋まで50mという道標の前に
あるはずなんだけど。
途中それらしい滝風のものはあったけど、
看板はたぶんなかった。
とりあえず先に、団九郎の岩屋とやらに
行ってみたものの、それらしいものはなく、
ついには途中で前進不可能になってしまった。
なんだ、なんだ?
団九郎の岩屋って何?
釈然としないまま引き返すことになった。
団九郎って誰?
血洗の滝?
違うだろうなぁ。
血洗の滝?
場所的にはこのへんにも思えるんだけど、
これじゃあ滝じゃないものなぁ。
単に岩場から水が流れてるだけで。
これも違うよなぁ。
結局、1番目の血洗の滝は分からず終いだった。
やや消化不良の気分を抱えつつ、
帰りはアスファルトの道を下って帰ってきた。
ウメなどを撮りつつ。


 猿投七滝は、正直、赤目四十八滝の6分の1でもないと思う。
 それに今回は行った季節が悪かった。
 行くなら、梅雨の合間で水量が多くなってるときか、紅葉の季節なんかがいいだろう。
 写真を撮るにしても冬では被写体として地味すぎる。色がない。

 散策コースとしては悪くない。一番奥まで行っても、行きが40分、帰りが20分くらいだ。
 適度な登りもあって運動にもなる。

 季節を変えてもう一度行こう、という気にはなれないけど、とりあえず見たことで満足した。
 評判のいいものも悪いものも、自分の目で確認するとまた違った感慨がある。
 場所と自分との相性もある。

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