2004年11月25日
「猿投山(さなげやま)」
愛知県豊田市
地図
撮影 OLYMPUS C-2100UZ
今日は猿投七滝を見に行った。 というか、そのつもりだったのだけど、 終わってみれば猿投山登山になっていた。 なんと。 ま、そういうこともある。 グリーンロードで猿投インターまで行けば、 あとは10分もかからず猿投神社に到着する。 今日も秋晴れ。 |
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猿投七滝は、猿投山のある猿投川じゃなく、 西の広沢川にある。 それらしいところを探して走ったのだけど、 どうも案内もないし、分からない。 「猿投里山 入口」の看板があったので、 もしかしてこれかな? と入ってみたのだが……。 |
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何の駐車場か分からないけど、 割と広めのがあって、車もたくさんとまっていたので とりあえず駐車して歩いてみることにする。 しかし、何の案内もないところをみると、 やっぱり違うみたい。 で、結局何かの小屋とお墓があって、 行き止まりになっていた。 ここは違ったようだ。 車に戻って別のところを探すことにする。 |
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道ばたでまだこれが咲いていた。 ヨメナか、ノコンギクか、 いまだに区別がついていない。 クローズアップレンズと組み合わせれば C-2100UZのマクロもけっこう使えるようになる。 近くにモンキチョウもいたけど、 ああいう早い動きをするものは、 高倍率ズームはかなり難しい。 |
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猿投神社までいったん行って、 そのまま道沿いを進んでみた。 今回は七滝はあきらめて、 猿投山へ向かうことにする。 これは横着をして運転席から撮ったら、 何やら写真が青みがかってる。 御倉石。 馬の鞍に形が似てるからとか? このすぐ先の左側に歩きの場合の登山口がある。 |
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今回はいろいろな予定変更などがあって、 のんびり下から登っていられないので、 (何しろ下から登ると片道2時間コースなのだ) とりあえず車で行けるところまで行くことにした。 上にも少し駐車スペースがあると、 ネットに書いてあったのを信じて。 |
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猿投山を紹介するとき、これは欠かせない。 トロミル水車。 このあたりの花崗岩質の土を砕いて、 陶磁の原料にするためのものらしい。 これは復刻版? たぶん実際に使われているわけではないと思う。 |
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どうにかこうにか東宮前に到着。 とにかく林道は、細くて曲がりくねっていて、 見通しが悪い。 対向車が来たとたん目眩がするほど 道幅が狭いので、かなり注意が必要だ。 ところどころ脇にスペースがあるのだけど、 すれ違う場所が悪いとかなり苦労する。 猿投神社を過ぎたところにある広い駐車場に とめておいた方が無難。 でも、東宮のここにも3、4台はとめられる。 登山もここからなら往復1時間コースに ぐっと短縮できる。 |
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せっかくだから軽く山頂を目指すか、 と思って歩き始めたが、意外と勾配が急できつい。 うっ、楽勝だと思ったのに。 これは下から歩いてくると大変だ。 私は上からにしてよかった。 |
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道はきつくなったり、ゆるやかになったり、 階段になったり、平坦になったり。 ここも東海自然歩道の道になっている。 石がごろごろしてないので、 けっこう歩きやすい。 それにしてもこの山は鳥の声が少ない。 山頂付近ではほとんど聞こえなかったし、 姿もまったく見えなかった。 どの山にも野鳥がたくさんいる というわけではないようだ。 |
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東宮に到着。 15分くらいだったか。 ここは下にある猿投神社の奥の院らしい。 西側には対になる西宮もある。 とてもひっそりしていた。 人っ子ひとりいない。 鳥の声も聞こえず、風が木々を揺らす音だけ。 賽銭を投げ込む音が山に大きく響いた。 |
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東宮まできたからには 山頂を目指さねばなるまい。 向かって左奥に緑色の階段があるので、 そっちが山頂に続く道になる。 いきなり下っているけど、間違いじゃない。 東宮を過ぎてからは、 緩やかな尾根道になっているので、 歩きがぐっと楽になる。 |
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山道の途中で一部紅葉していた。 黄色がメインで、赤も少し。 紅葉は下の大悲殿がいい。 |
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途中にあるカエル石。 言われてみればカエルに似てなくもない。 頭をなでるといいことがある、 ような気がしてなでておいた。 そういう言い伝えは、たぶんない。 |
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あまり案内図がなくて、こういう分かれ道で 少し戸惑う。 ここはどちらを行っても先で合流している。 登りっぱなしではなく、途中で下りになったりもする から、ちょっと不安になる。 |
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山頂に到着。 628.8メートル。 東宮から25分くらいだったかな。 軽い散歩気分で歩き始めたから、 けっこうしんどかったけど、 最初から登山気分で登ると、 ちょっと物足りないかもしれない。 東宮前駐車場からの往復なら、 1時間コース。 西宮にぐるっと回れば2時間くらいだろうか。 |
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山頂からの展望はあまりよくない。 ということもあって、 2、3分休憩して、すぐに下りることにした。 休みの日はここは超満員になることもあるらしい。 今日のような平日の夕方は貸し切りで 静まりかえっていた。 |
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猿投神社まで2時間。 瀬戸側の雲興寺まで3時間。 ひゃー、遠〜い〜。 5時間コースはきついなぁ。 今の私の体力では、途中で泣きが入るな。 |
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東宮前の駐車場から少し下りたところに、 別の駐車スペースがあった。 ここは観光展望台への入り口になっている。 ここにも3、4台はとめられそうだった。 なんだかんだで、それ以外にも小さな駐車スペース があって、平日ならこのあたりまで車で 来るといいかもしれない。 道の狭さを克服できればだけど。 私はもう二度とは行きたいと思わない……。 |
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観光展望台へ続く階段。 255段あるらしい。 ここでカップルとかち合った。 それ以外には東宮から猿投山山頂へ向かって 駆け上がっていったランニング少女だけが 今日山で出会った人のすべてだった。 山自体は紅葉のポイントじゃないから、 この時期はシーズンオフなのかもしれない。 人気のあるハイクコースだと聞いてるのだけど。 |
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上に見えてるのが展望台。 猿投山唯一の展望とかなんとか書いてあった。 確かにそうだ。 でも何があるというわけでもなく、 展望台とちょっとした広場があるだけ。 どこが観光・展望台なんだ? とちょっと思った。 |
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確かに展望は開けている。 けど、うわぁーー、 っていうほどの景色でもない。 私自身、展望慣れしてしまったのか? とも思ったけど、そうじゃないだろう。 あまり面白いものは見えなかった。 今日は遠くがかすんでもいた。 |
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西も展望が開けているので、 夕陽が沈むところはきっときれいだろう。 粘ろうかとも思ったけど、 林道の狭さに恐れをなしていたので、 なんとしてでも明るいうちに帰りたかった。 下からもカップルが上がってきたし、 写真だけささっと撮って、すぐに下りた。 |
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行きと帰りで、 それぞれ一台ずつ対向車とすれ違った。 行きはかなり狭いところで、 すれすれだったけど、 帰りは運良く広めのところだったので助かった。 やれやれ。 山登りより、こっちの山道ドライブの方で疲れた。 |
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日没前に登山者用の広い駐車場に乗り入れたら、 あら? 一台もいなくなっていた。 隣の大悲殿の紅葉を見に来た人などで、 行きはけっこうな台数が止まっていたんだけどな。 せっかくなので、ここにとめて、 周りの紅葉を見ることにした。 |
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ここにはちゃんとした登山案内図もあった。 これは分かりやすい。 行きにちゃんと見て確認しておくと もっと安心だったな。 |
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大悲殿というのは、ちょっとした紅葉の名所に なってるようだ。 当てにならない紅葉情報にも出てるくらいだから、 けっこう有名なのかもしれない。 ここの「見頃」は割と当たってると言っていい。 全開ではないけど、7割くらいは紅葉していた。 ピークはあと一週間後くらいだろうか。 |
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本数はそれほど多くないけど、 これくらいきれいに色づいていると、 けっこう見応えがある。 早い時間帯はそれなりの人で賑わっていて、 本格的に写真を撮ってる人も何人かいた。 ただ、他の建物との絡みで撮るようなスポットは あまりないように感じた。 紅葉してる木だけだと、どうしても平凡になる。 |
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紅葉は、木だけじゃなく、 落ち葉もけっこういいもんだ。 だから、本当のピークは落葉が始まってから、 と言ってもいいだろう。 今年は12月に入ってからも、 しばらく紅葉を楽しめそうだ。 |
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赤と黄色のコントラスト。 こっちも入っていって撮ろうと思ったら、 民家だったかも? 東昌寺関係のところか。 |
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瀬戸、長久手あたりはとにかく万博の準備で、 どこもかしこも工事をしている。 片側通行のところも本当に多くて、 こっち方面へ出かけるときは時間がかかる。 工事が終われば便利になるだろうから それまでの我慢だ。 あの遠くに見えてるものは観覧車? いつの間に!? あれも万博関連なのだろうか。 左に見えてるのは、藤が丘から会場へ直通の リニアモーターカー「リニモ」の線。 無人バスもここを通るんだろうか。 |
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猿投七滝はどこに……? という疑問は最後まで残りつつ、猿投山はいつか登りたいと思っていたので、これはこれでよかった。時間がないことでショートカットも見つけることができたし。 でも、次こそは猿投七滝を見たい。 猿投山はいろいろ自分にあわせたコース設定ができるのもいいところだ。 私のように東宮前まで車で行って山頂まで往復すれば1時間コース。西宮までぐるっと一周すれば2時間コース。 猿投神社からなら4時間〜4時間半、猿投神社から雲興寺まで突き抜ければ5時間。 東海自然歩道と絡めて歩けば、もっと長いコース設定もできる。 山自体にあまり見所はないかなぁと思ったけど、季節が違えば別の魅力があるのかもしれない。 |