2005年2月22日
「内々神社
(うつつじんじゃ)
愛知県春日井市
地図
撮影 MINOLTA DiMAGE7 UG

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多治見の修道院と永保寺を回って
もうおなか一杯という感じだったのだけど、
帰り道の途中にある、
春日井の内々神社にも寄ってみた。
多治見方面からだと旧19号線に入ったあと
ちょっと分かりづらいのだけど、
名古屋方面からなら道沿いなのですぐに分かる。
駐車場(無料)も広くて安心。
朱色の鳥居。
下の部分は木(?)で、
上の部分がコンクリート?
全部コンクリートかもしれない。
創建は平安時代だというから、
内々神社の起源は古い。
ただし、今の社殿は江戸時代(1813年)竣工
のものらしい。
主な祭神は祖建稲種命(たけいなだねのみこと)
で、
日本武尊の伝説も何やら関係してるとか。
立派な社殿。
うーん、なかなか。
と眺めていると、
おっさんが何やらじゃらじゃらいわせている。
なんだ、なんだ、と思ったら、
賽銭を集めていた。
神主か?
とりあえず私も100円寄付しておいた。
梁の彫り物が気合いが入っている。
すごい手が込んでるというか、
たいしたものだ。
名大工立川一門の作ということで、
この他にもあちこちで凝った彫り物や細工が
なされているようだ。
出来たてはもっと素晴らしかったことだろう。
ご神木の大杉。
元々のものはもっと巨大だったのに
伊勢湾台風で倒れてしまって残念無念、
これはその後に植えられたものだという。
でももうかなりすくすく育って見上げるばかり。
「すべらずの松」
なんですべらずなのかは分からないけど、
何かがすべらないのだろう。
そういえば受験祈願の絵馬もたくさんあったから
受験生はこれを触りに来てるのかもしれない。
私は触らずにおいた。
となりに妙見寺というのもあった。
こちらもなかなか古いものらしく、
室町時代初期、天台宗密蔵院開山の
慈妙上人によって開創されたらしい。
ん? 密蔵院ってどっかで聞いたことあるぞ?
あ、そうだ、同じ春日井市にある密蔵院だ。
多宝塔のあった。
そうか、あっちとも関係あるのか。
絵馬のかかっている脇を通って裏に回る。
そちらには庭園があり、その先をずっと行くと
奥の院もあるらしい(今回は見つけられず)。
こちらも永保寺の庭園と同じく、
夢窓国師作ということだ。
廻遊式林泉型庭園と呼ばれるもので、
ぐるりと一周歩いて
見て回れるようになっている。
これは裏の山の上から見たところ。
秋などが趣があってよさそうだ。
閉じ込められた鯉、
ではなくて、何故か一段深くなっているところに
みんなでかたまってじっとしていた。
冬眠中か。
そんなに水温は冷たくないと思うんだけど、
どうしたんだ。
もっと元気出していこう。
入り口の案内図に展望台があるとあったので、
軽い気持ちで登ってみることにした。
が、図にあったほど短距離ではないです。
1分くらいで歩けば着くような感じだったけど
最初軽やかに走って登っていったら
5分でバテバテに。
ふぅふぅふぅふぅ……。
ま、まだですか……?
ヨレヨレのヘロヘロになって、
15分歩いてもまだ着かない。
と、遠いです。
ここは東海自然歩道の一部になってるようで、
展望台というのはそのコースの中にあるやつ
だったのだ。
決してこの神社の付属品ではない。
これじゃあ普通の山歩きと変わらない。
そもそもその前に永保寺の参道でさんざん
駆け回ったので、その疲れもあった。
でもせっかく登ったからには夕陽に
間に合わせなければ。
登るにつれて道をオレンジの光が
照らすようになってきた。
もう頂上は近い?
かれこれ20分くらい歩いてるんだけど。
はぁはぁはぁ……。
つ、着いた……。
おお、なんとか間に合ったか。
ちょうど太陽が木の陰に隠れるところだった。
よかった、よかった。
しかし、展望台というのは名ばかりで、
この建物はただの屋根で、
上に登ることは出来ない。
だから、展望台というよりも、
展望スペースにコンクリートの屋根がある場所
というのが正しい。
うーん、見晴らしはもうひとつ。
惜しい。
手前のごちゃごちゃした木がなければ
もう少し街並みが見えたのに。
まあでもそれなりの満足感は得られたので
よしとしよう。
いい運動になったと思って。

これで多治見行きは完了。
おなか一杯、腹十二分目。
もうこれ以上食べられません。


 多治見の修道院と永保寺、そして帰り道沿いの春日井の内々神社3ヶ所巡りコースは、個人的にかなりよかった。
 私のように2時間くらいで急ぎ足で回ると疲れるけど、半日かけてゆっくり巡るといいんじゃないだろうか。
 この3ヶ所は一般的にすごくメジャーというわけではないと思うので、個人的にオススメしたいコースだ。
 人にも教えてあげたい。
 ベストシーズンはやはり桜の季節だろうけど、その時期はそれなりのにぎわいを見せるはずなので、のんびりとはいかないか。

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