2005年9月27日
「島原川(岩屋堂)
(しまばらがわ(いわやどう))
愛知県瀬戸市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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ちょっとした紅葉の名所である岩屋堂へ行ってきた。
夏休みと紅葉の季節はけっこう賑わいを見せる
ここ岩屋堂も、それ以外の季節は
深い眠りについたかのように静まりかえる。
だーれもいない。
シーズン中突然現れる駐車場の係りもいないので
どこでも停め放題(旅館の専用を除く)。
しかし、ここもさびれたな。
何軒かの料理旅館や売店などは季節限定で
営業してるようだけど、閉じて久しい感じの
建物も多く、全体の印象としてかなりひなびている。
このあたりが紅葉スポットになるのだろうと思う。
島原川沿いにカエデやモミジが
1,000本ほどあるらしい。
この日は川沿いを上流に向かって歩いてみた。
目的は鳥。
そろそろ冬に見られる鳥がいるかなと
期待したのだけど。
それにしても寒いぞ、ここ。
車から降りた瞬間、さぶっ! と思った。
わずかにふるえるほど。
名古屋市内では汗ばんでいたのに。
気温は20度くらいだったろうか。
とはいえ、さすがに紅葉はまだまだ先で、
わずかに色づいてる葉が一部あったくらいだった。
ここの紅葉は11月中旬から下旬にかけてだろう。
気が早い葉っぱが一枚だけ
真っ赤に染まっていた。
かなり先走り気味。
でも季節はずれの果物みたいなありがたさはある。
みんなが染まってしまってから自分も染まっても
誰も誉めてくれないし、ありがたがられない。
左岸は旅館などの建物があって舗装路が多い。
右岸の土の道を歩くことにする。
(すぐにこちらも舗装路になるのだけど)
鳥の姿は全然見えない。
時より鳴き声が聞こえるくらいだ。
まだまだ木々の葉っぱも生い茂っていて、
たとえいたとしても、姿を確認するのは難しい。
ちょっと早すぎたかもしれない。
期待したカワセミも残念ながらいなかった。
川の方にも入っていける場所がある。
ただ危険なところも多いので、注意が必要。
駐車場の近くは水深も浅くて、
夏場の水遊びにはいい場所だ。
水は文句なくきれいだし。
ふらふらと20分ほど歩いたところで
瀬戸大滝に到着した。
ここは前に岩巣山へ登りに来たときも訪れた。
特に変わった様子もない。
前回よりは少し水量が少なかっただろうか。
すぐ横に釣り人がいてちょっと驚いた。
向こうもびっくりしたかもしれない。
こんな季節はずれのハイカーは予想してない
だろうから。
この川のクライマックスは瀬戸大滝なのだろうけど、
更に先へと進むことができる。
階段を上がると砂防ダムがあった。
ここまで来たのは初めてだ。
もう少し進んでみることにした。
道は細くて、右側は谷になっている。
転げ落ちたら誰も助けは来ない(たぶん)。
5分ほど歩いてみたけど、
標識もなく、どこに続いてるか分からず、
おまけに道が崩れて大きくえぐれてたので
それ以上進むのはやめておいた。
身の危険を感じて。
まだ川は続いていて、どこかで東海自然歩道と
合流するような気もするのだけど。
ススキがあちこちで見られた。
これだけ涼しくなれば当然だ。
もう完全に秋に捕まったという感じがする。
愛知万博へ行った22日はまだツクツクボウシが
鳴いていてびっくりしたけど、
さすがにこのあたりはもう完全に沈黙していた。
代わりに虫の声がうるさいくらいに聞こえていた。
ゲンノショウコ(現の証拠)だと思う。
初めて見た。
特に珍しいものじゃないのに今まで縁がなかった。
写真で見ると存在感があるけど、
実際は道ばたの雑草のように地味だ。
ポツンと生えていると見逃してしまいそう。
近づいて見るまでよく分からなかった。
これもゲンノショウコなのかな。
 花の中の作りが少し違うようでもあり、
でも葉っぱや全体的な様子は似ている。
ヒガンバナはもう咲いてるというより
そろそろ時期が終わりかけようとしていた。
半分くらい枯れていた。
新美南吉のところのヒガンバナもそろそろ見頃
だというから、そっちも近いうちに行かないと。
ヤマハギもこの時期の代表的な花だ。
これは近くで見るより、
遠目で見た方が華やかさがある。
山で紫色はよく目立つ。
ノコンギクだと思うけどちょっと自信がない。
もっと紫色に色づいていたら分かりやすいのに。
今年はキク科の区別がつくようになるだろうか。
アザミも結局区別がついてない。
これはノアザミではない。
でも何アザミかは分からない。
もしかしてタムラソウだったりするかも。
これは前もどこかで見て分からなかったやつ
じゃないだろうか。今回も分からない。
パス。
宿題。
これはミゾソバでいいかな。
河原にたくさん群生していた。
いや、アキノウナギツカミのような気もする。
葉っぱの感じからしても。
さて、どっちだ。
これはもちろん野草じゃない。
民家の軒先に咲いていた。
植物園の温室で見かけるものに似ている。
ランの一種か、ベゴニアとか、
そっち方面の花かもしれない。
あ、アキアカネだ、と普通に思ったけど、
アキアカネって羽の先っちょのテンテン、
こんなに赤かったかな。
もっと黒っぽいオレンジというイメージがある。
もしかして、タイリクアカネか?
とも思ったりした。
けど、それにしては羽が黄色っぽくない。
やっぱりアキアカネでいいのかな。
メスの区別は更に難しい。
鼻(?)の頭に黒いテンテンがあるから
マユタテアカネのメスかなと思ったりもしたけど、
まったくもって自信がない。
赤とんぼ類も見分けが難しい。
あ、ウラギンだ。
羽の裏側が銀色のウラギンシジミ。
羽を広げると、茶色に鮮やかなオレンジ模様がある
なかなかきれいなシジミチョウだ。
裏表のあるやつ。
なんかの花にとまったなんとかカメムシ。
↑投げやりな態度。
そのうち調べておこう。宿題。
バッタ類もなかなかに種類が多くて
見分けるのが難しいもののひとつだ。
これも名前は分からず。
背中の金色がおしゃれだ。
小型の蛾は知らないものが多い。
というかほとんど分かってない。
今日は宿題たくさん残ってしまった。
葉っぱについていた小さい虫。
葉を食べる害虫っぽい。
近くでアリがうろちょろしてた。
食べるのかと思ったらそうでもない。
この小さな虫とアリの関係は?
友好関係にあるのか。


 もう何ヶ月も鳥を撮ってなくて、そろそろ撮りたい思いが強くなってきて、岩屋堂へ行ったのだけど、甘かった。まだ早くもあり、時間的にも夕方というのは鳥撮りにはあまり適さない時間帯なのかもしれない。知識不足で見えてないということもある。
 素人が鳥を撮れるのはなんといっても冬だ。葉っぱが落ちて、渡り鳥がたくさん渡ってきたら、去年のように少しは撮れるだろう。それまであとひと月くらい待たなければならないようだ。
 ここ岩屋堂は、バードウォッチングの本でも紹介されてる鳥スポットであることは間違いない。早朝なら珍しいカワガワスもいるという。秋は紅葉で人がたくさん来るから、それが終わった12月くらいにもう一度行ってみようと思う。

 花に関しては季節ごとにそれなりの収穫がありそうな感じだった。虫とあわせて初夏あたりがベストシーズンだろうか。

 散策コースとしては、今回は駐車場から砂防ダムまでの川沿いを往復して約1時間ちょっとと、やや物足りない。もっと歩きたければ岩巣山まで登るといいと思う。そちらまであわせると2時間か2時間半コースになる。

 ただ、ここはやっぱり紅葉のスポットなので、行くならその時期が一番いいんじゃないだろうか。香嵐渓ほど混み合わないので、それほどの覚悟はいらない(はず)。

 所在地: 愛知県瀬戸市岩屋町
 時間: 終日開放
 休み: 無休
 駐車場: 無料(ただし、夏休みと紅葉の11月は一日500円)
 散策時間: 1時間〜1時間半

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