2004年10月22日
「岩屋堂(いわやどう)/岩巣山(いわすやま)途中下山」
愛知県瀬戸市岩屋町
地図
撮影 MINOLTA DiMAGE S304
今日もあまり時間がない中、 DiMAGE S304を持って近所の山へ行ってきた。 瀬戸市の奥にある岩屋堂と岩巣山へ。 家から45分。 ここは紅葉の名所として知られるところだが、 そんなシーズン真っ最中に行くと 混雑で大変なことになってしまうので、 あえて外してこの時期に行ってみた。 メインは岩巣山へ登ることで、 ついでに岩屋堂も見ておこうか、 というつもりだったのだけど……。 |
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さすがシーズンオフの平日夕方。 たくさんある駐車場もこの通りのがらんどう。 こんな時期のこんな時間に来るのは 私だけですか? 実際、山登りの人にも観光客にもまったく 出会わず、周囲一帯私の貸し切り状態だった。 ただ、紅葉シーズンは駐車場が突然、 有料になるらしいので要注意。 海の家と周囲の空き地と同じシステムだ。 まだ今は駐車し放題。 |
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奥に見えてる橋が清水橋というらしく、 ここを渡った右側に広い無料駐車場がある。 シーズン以外の週末などはそこにとめた方が よさそうだ。 ただし、橋はとっても狭くて 意地悪に曲がってるので、 免許取り立ての人は渡れないかもしれない。 いや、頑張れば渡れます。 |
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はっきりした案内標識はないのだけど、 駐車場から川沿いに奥へ向かって歩くと、 岩屋堂へ続く道が見えてくる。 この写真の左側がそう。 この手前にまぎらわしいところがあるが、 それは民家(?)なので入っちゃダメです。 (きっと何人もの人がよろよろと 迷い込んでるに違いない) 右側にプールがある。 |
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これが岩屋堂。 どれが? 写真真ん中に写ってる大きな岩が? なんでも、昔、坊さんがこの岩の洞窟に こもって聖武天皇の病気が治るようにと、 仏像を彫りまくったとかなんとか。 (ホントは3体らしい) かなり大きな岩であることは間違いない。 だからどうしたと言われると 返す言葉を失いがち。 |
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暁明ヶ滝。 これが? ホントに? なんか、だんだんになって水が 流れ落ちてるだけのように見えるけど……。 それにしても、DiMAGE S304、 手ぶれが激しいぞ。 やや暗めのレンズということもあって、 シャッタースピードが遅くなりがち。 こういう暗めのシーンでは 手ぶれを抑えきれない。 別にアルコールが切れて 手が震えてるわけじゃないのに。 自分の手を叱ったけどダメだった。 |
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あ、これか。 こっちが本物の暁明ヶ滝だった。 はは……。 うん、これならちょっとしたものだ。 右側の段々の流れと、 左側の一直線の流れと、 両方がいい感じのコントラストを描いている。 高さは13メートルらしい。 |
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これが岩屋山薬師堂なのかな? 略して岩屋堂。 よく分からないのだけど、 そういうことにしておこう。 |
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毘沙門天という文字に、 上杉謙信好きの私は、ムムッと反応した。 何か関係が? 横の小さい文字を読むと、 大和信貴山と書かれている。 この前行った、犬山の信貴山のことか? ちょっと気になったけど、 こんなところであまり時間を使ってる 場合じゃない。 本来の目的は岩巣山へ登ることなのに。 いかんっ。 もう4時だ。日没まで1時間ちょっとしかない。 |
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横に赤い鳥居が並んでる。 ここが岩巣山への登山口だ。 もう少しきれいに塗ってあれば 雰囲気もあったんだろうけど、 ここまではげはげになってしまうと、 ちょっと残念な感じだ。 部屋の壁のペンキ塗りを趣味とする 私に任せてもらえれば喜んで塗るんだけど、 勝手に塗ったら たぶん罪になるのでやめておく。 うっ、塗りてぇ……。 |
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お稲荷さんだと思う。 キツネの置物が並んでたから。 ここの朱色はきれいだった。 緑と朱色はたがいに引き立たせる色だ。 S304、コントラストがきつい。 暗い部分がつぶれかけてるのに、 白い部分が飛んでいる。 他にもこういうことがよくあった。 露出補正はマイナスにしてあるのに。 |
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山道に入ってすぐ竹林がある。 写真では伝えきれないけど、 いい感じの竹林だった。 しかし、いきなり道がきついっ。 先を急ごうと、小走りに駆けたら、 いきなりへたばりそうになった。 というか、体が重い……。 |
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10分で限界が近づいてきた。 早っ! しかし、それくらい出だしから登りがきつい。 あまりのきつさに写真を撮ることも忘れてた。 これはきつい登りが終わったところ。 石の登り道は思いの外厳しく、 一気に体力を奪われた。 もうダメです、私。 自分でもびっくりするくらい ヘトヘトのヨレヨレに。 |
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ぜえぜえ言いながら重い足取りで先に進む。 10月の終わりかけなのに汗だく。 時間の余裕があればゆっくり休みながら 進んだんだけど、1時間半で往復しないと いけないと思うから気持ちが焦る。 でも足は動かない。 あとから分かったけど、 この山は1時間半で往復なんて無理。 体力がある人が走れば別だけど。 |
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なんとか20分くらいかかって ようやく展望台に到着。 ネットでは10分ちょっとと書いてあるのを 見たけど、私には無理だぁ〜。 山慣れしてる人で10分ちょっと、 普通の人で15分、 ダメな人で20分弱といったところだろう。 展望台は古びていて、不安な感じを与える。 山のフチにあるので、 飛んだり跳ねたりする気にはなれない。 |
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天気のいい日ならある程度展望はありそう。 今日は少し曇りがちで、 夕方ということもあって、 遠くまでは見渡せなかった。 紅葉の時期は見応えがありそうだ。 少し休んで体力を回復させる。 |
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岩巣山の山頂まではまだまだ遠い。 でも一応岩巣山を歩いてるには違いない。 愛知高原国定公園なんだ。 道も案内板も、それなりに整備されている。 |
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先に進むと岩場の見晴らしのいい場所に出た。 赤く鈍い光の太陽が顔を出して、 またすぐにひっこんだ。 雲の切れ目を待ったけど、 完全に顔を見せてはくれなかった。 あきらめて先へ進む。 なんか、無茶苦茶しんどいです。 限界間近。 |
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花は少なかった。 もうそろそろ時期が完全に終わりかけてる。 それに歩くのに必死で、 花を探す余裕もなかったし。 S304のマクロ性能は並。 寄り切れないし、背景ぼけももう一つ。 ピントはそれなりに合うけど、 寄れないし背景がぼけないでは、 面白くない。 マクロレンズやクローズアップレンズも 使えないし、マクロ撮影には不向きだ。 |
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たぶんアザミの一種。 デジカメらしいピントの失敗例。 ピント合ってるサインが出て信用して撮ると、 実は後ピンになってるというやつだ。 確かにピントは合ってるけど、 私が合わせたかったのはそこじゃない〜。 液晶画面では確認のしようがないので、 これはあきらめるしかない。 何枚も撮る余裕があれば 撮れるだけ撮っておくしかないだろう。 |
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アキノキリンソウだと思う。 これは割と成功してる。 少しぼけてるのは、 手ぶれと被写体が風で揺れてたため。 背景もまずまずぼけてるし、 これくらいコンスタントに撮れるといいんだけど。 |
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謎のキノコ。 最近何かのキノコを食べて 死んでしまった人がいたみたいなので、 間違っても食べたりはしない。 だいたいこれは見た目からして 食べられそうにない。 |
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もみじ、かな? かえでともみじの区別がついてない私。 もしかして一緒のもの? そんなわけはない。 紅葉するのがもみじかなぁ。 かえでは紅葉しない? する? いずれにしても、もみじ(またはかえで)が 紅葉するまでにはまだ間がありそうだった。 平野の山でも11月に入ってからだろう。 11月のなかばくらいなのかな? |
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少しだけ紅葉してる葉もあり。 |
実は枯れてるだけだったりして? |
しゃがんで休んでるついでに撮った、 切り株と苔。 座ったら目の前にあったんで。 特に意味はない。 |
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これも岩場で休んでるときに撮った、 立ち枯れの木。 目の前にあったから。 全然意味はない。 単に写真を撮ると休めるので、 他にもいろんなものを撮った。 余計なものを撮りすぎて、 メモリが最後足りなくなりそうになった。 |
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岩巣山山頂どころか、 手前の元岩巣山へもたどり着けないまま、 登頂を断念した。 体力の限界っ……。 気力もなくなり、下山することになりました。 と心の中で千代の富士の引退モノマネをしつつ すごすご引き返す。 日没近くまで歩いて、 まだ半分までしか行けなかったので、 そのまま歩いたら危険だった。 それにしても、途中下山は初めてだ。 体力不足をあらためて思い知る。 侮り難し、岩巣山。 |
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そのまま帰るのもちょっと悔しかったので、 瀬戸大滝の方に回って行くことにした。 これは瀬戸大滝ではない。 こんなに小さかったらみんな怒ってしまう。 途中にあった小さな滝もどき。 デジを下に置いて撮れる場所があったので 撮ってみた。 やはり手持ちじゃなく固定だと 手ぶれは起こらない(当たり前)。 次こそ格好なんか気にせず、 三脚を持ってこようと思ったのだった。 体力の限界とともに 手持ち撮影の限界も知った。 |
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瀬戸大滝に向かう途中には、 こういうようにいろんな水の流れがあって、 けっこう見所がある。 水の流れるゴォォォーという音も、 心落ち着かせてくれるものだ。 |
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上の写真もこれも、別に狙ってこんな いかにもという写真を撮ったわけじゃない。 この頃にはもうかなり暗くなっていて、 シャッタースピードが遅くなったために 自然とこうなってしまっただけなのだ。 こういうあざとい写真はあまり好きじゃない。 |
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日没後にようやく瀬戸大滝に到着。 普段は水量も少なく、名前負けしてしまうほど ちょろちょろらしいのだけど、 この日は台風が通り過ぎた直後ということで、 それなりに水量があって見応えがあった。 手前の川の水の流れは速く、 うっかり撮影に気を取られて流されたりしたら、 助からないかもしれない。 岩巣山山頂には登れなかったけど、 その代わり瀬戸大滝を見られたので、 けっこう満足した。 またあらためて岩巣山には登ろう。 でも、あの急な山道はもうイヤかも……。 |