2005年8月31日
「深山の森
(みやまのもり)
岐阜県多治見市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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多治見にある深山の森へ行ってきた。
(しんざんのもりと読むのかと思ったら、
みやまのもりだった)。
行き方が少しややこしくて、名古屋方面からだと
248号線からは直接行けないみたいで、
手前の大針町南を右折して、
そこから道なりに左へ回り込んでいくと辿り着く。
途中で道が分からなくなって郵便配達の人に
道を訊ねたのだった。
写真は道に迷っている途中で見つけた、
タカサゴユリの半端な群生。
ここが一応駐車場。
東側入り口になるようだ。
もっと大きな駐車場もあるらしいのだけど、
今回は見つけることができなかった。
さほど広い森じゃないので、
歩き始めるにはどちらでもそんなに差はない。
それよりも驚いたのは、
先客の車が2台もとまっていたことだ。
すごくマイナーなスポットかと思ったら、
案外そうでもないのか?
この地図でも見ても広くないことが分かる。
ため池を中心とした東側の散策路と、
248号線をはさんで西側のちょっとした散策路が
あるくらいで、ぐるっと歩いても1時間半くらいだ。
ただし、どこに続いてるか分からない分かれ道が
たくさんあって、ずんずん進んでいくと、
森を外れてどこかへ行ってしまうので注意が必要。
歩く気になれば、そのまま八曽山まで
つながってそうだった。
何はともあれ、早速散策開始。
入り口からなかなかいい感じ。
森の雰囲気を残しつつ、
散策路はしっかり整備されている。
夏なのに草ぼうぼうというふうでもないし、
これはけっこう人も歩いてるようだ。
隠れた人気スポットなのかもしれない。
オオアレチノギク(大荒地野菊)。
ヒメムカシヨモギじゃないと思う。
花は先端の黄色い小さなやつ。
花みたいに見えるのは、花後の綿毛。

今回、新たに買ったMCON-35を使って
でクローズアップを撮った。
これまでのクローズアップレンズNo.3と比べて、
どうだろう。
あんまり変わらない気もする。
思ったほど寄れないし(レンズ先から12cm)。
これは分からなかった。
単独で咲いていたから思わせぶりだけど、
まとまって咲いていたら
ポピュラーなやつなのかもしれない。
それのつぼみとか。
もしくは、こういうやつがあるのか。
宿題。
ヒヨドリバナ(鵯花)?
フジバカマ(藤袴)じゃないような。
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)ってのもあり?
あー、葉っぱ撮るの忘れた。
サワヒヨドリ(澤鵯)かも……。
やっと咲いてるのを見ることができて、
これで正体が分かると喜んだのに。
次はちゃんと葉っぱを撮らないと。
センニンソウのつもりで撮ったんだけど、
センニンソウって四つ葉のみ?
だったら、これは違うか。
密集して咲いてなかったのと、
地面から近い低いところにあったから、
センニンソウじゃないのかもとは思った。
ヘクソカズラ。
バックの赤い色は、早くも色づき始めたモミジ。
ヘクソカズラは最近よく見かける。
街でも森でも。
海上の森で撮って分からなかったやつが
ここにもあった。
今度は葉っぱも一緒に撮ったから分かるだろう、
と思ったんだけど、やっぱり分からない。
花がしっかり咲くまで待とう。
<追記>
アレチノヌスビトハギと教えてもらった。
(ありがとうございます)
これでひとつすっきりした。
と思ったら、ヌスビトハギというのもあるらしい。
まだ油断できない。
次はそっちも見つけたい。
湖畔のほとりの芝生広場。
などというと大げさすぎる。
ため池の脇の芝生風広場と言い直そう。
まったく風情が感じられない言い回しだけど。
そこそこスペースもあって、
ベンチも用意されている。
池を見ながら弁当を食べる、
というには池に魅力がなさすぎる。
休憩用か。
この近くにトイレもある。
これがため池のほぼ全景。
水が少ないようだけど、元々こんなものか。
特に整備されてる様子もなく、
景観を気遣った感じもない。
それでも周囲を歩けるようになっているようだ。
(今回は回らなかった)
突然池の方から人が歩いてきたので驚いた。
それまでまったくひと気というものがなかったから。
それも若いカップルというのは想像してなかった。
向こうも驚いたかもしれない。
リール付きの竿を持ってたから、ルアー釣りにても
来てたようだ。
このため池に何かいるんだろうか。
秋の気配。
この赤い実が地面にたくさん落ちていた。
サッカーボールに似てる。
調べてみたら、ヤマボウシの実のようだ。
けっこう甘くて美味しいらしい。
知らなかった。
けど、知っててもきっと食べなかっただろう。
食べるという点に関して、
私はとっても保守的だから。
なんか、食べかけのようなキノコ。
まさか誰かがかじったわけではないだろうけど。
キノコって、野生の生き物は食べないのかな?
この前、クロハツと間違えてニセクロハツを食べた
人が死んだというニュースを見た。
キノコは体にいいけど、食べるのは店で買ったやつ
だけにしておこう。
これもキノコの一種だろうか。
木の道の間から、ニョロッと顔出していた
カラシ色の小さいやつ。
ニカワホウキタケの頭とか?
違うかな。
枯れアジサイがまだ少し残っていた。
ねばり強い。
夏はまだ終わらないぞと頑張ってるやつ。
森は248号線で分断されていて、
東側へ行くには、このトンネルをくぐって行く。
西側の様子。
こちらは訪れる人が少ないのか、
やや荒れた感じだった。
地面にもびっしり草が生えていて、
屋根付き休憩所も壊れ気味だった。
こちら側は広くなく、見所、歩き所も少ない。
展望広場あるというので登っていったら、
道を間違えて、山道に入っていった。
途中で引き返したからよかったけど、
うっかりしてると迷ってた。
道はいくつかに分かれていて、
全然案内もないので気をつけた方がいい。
探検気分で行くなら楽しそうだ。
わずかに視界が開けた。
見えてるのはゴルフの打ちっ放しと、
多治見市の北側あたりだろうと思う。
山はどうだろう。
方角としては浅間山(せんげんやま)かもしれない。
いったん戻って、別の道から行って
展望広場に着いた。
木のベンチ以外何もないし、
展望は開けてないけど、展望広場。
秋以降は葉っぱも落ちて、
もう少し視界が開けるだろう。
蝶もすっかり減って寂しくなった。
おなじみのヒメウラナミジャノメを撮ってみた。
こうして見ると、けっこうきれいなんだけど、
ありがたみはない。
でも、9月が終われば、こういう蝶も見られなくなる。
これも何度か撮ったことがある、ルリタテハ。
春に比べると体が大きくなった印象がある。
こいつは11月くらいまで飛んでるようだ。
今日見た蝶の中ではこれが一番多かった。
初めて見るクモだ。
ワキグロサツマノミダマシかな。
言いづらいし覚えにくい名前だな。
ワキグロサツマノミダマシ。
光が当たってきれいな黄緑色をしていた。
目の前で青い鳥が飛んで、
あ、カワセミだ!
と気づいて、そぉ〜っと近づいたのだけど、
すぐに飛び去ってしまった。
あわてて一枚撮ってみたのだけど、
結果はこの通り。
え? 見えない?
中央、上部分にぼんやり写ってる青っぽいのが
カワセミだ。
あー、メチャメチャ残念だった。
久しぶりにカワセミ見たのに。
今日の夕暮れ空と雲。
優しい水彩画のタッチだ。
夏らしくない、秋の空。
どぎついほど青い空が、もう懐かしい。


 深山の森は、さほど広くないところではあるけど、思った以上に収穫があった。写真的に。もう少し早く、たとえば春から初夏にかけてだと、もっと楽しかったと思う。
 散策だけならあまり面白みがあるとは言えない。ちょっとした散歩向きか。

 秋から冬にかけての鳥はどうなんだろう。カワセミもいたし、鳴き声も聞こえていたから、けっこう面白いかもしれない。訪れる人も少ないから、じっくり待つのもいい。
 釣りに関してはよく分からないけど、少なくともひとり釣り人がいたということはまったく魚がいないわけではないだろう。

 少し行きづらいのが難点。
 できたら秋から冬にかけて鳥の様子を見にもう一度行きたい。池まわりも歩いてないし、展望台もあるようだから。

 所在地: 岐阜県多治見市
 時間: 終日開放(だと思う)
 休み: なし
 駐車場: 無料
 散策時間: 1時間〜1時間半

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