2005年7月25日
「小堤西池の夏
(こづつみにしいけのなつ)
愛知県刈谷市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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ヤマブキの八重咲き?
いきなり半信半疑で始まった今日の散策は、
小堤西池の夏。
ここはカキツバタの群落地として有名なところで、
今年の5月に行ったところだ。
夏場は訪れる人もなく、思う存分田んぼの野草と
昆虫を撮れるという情報を得て、出向いてみた。
これは前もどこかで見かけて
分からなかったやつではないかな。
葉に特徴があるから調べればすぐに分かりそう
なのに、今回もやっぱり分からなかった。
公園の脇に咲いていたけど、
帰化植物か、それとも有名な野草?
<追記>
どうも「ツキミソウ(月見草)」のような気が。
ただ、本当のツキミソウは白い花で、
これは「オオマツヨイグサ」が本当のようだ。
もう少ししっかり咲けば分かると思うのだけど。
去年の夏にもこれを見た。
そのときも名前は分からなかったけど、
一年経った今も分からない。
ヘリオトロープかと思ったけど違う感じ。
一年で進歩してないところもたくさんある。
<追記>
ヤナギハナガサ(柳花笠)と教えてもらった。
南アメリカの帰化植物らしい。
ヤナギハナガサ……。よし覚えた。
ヤマブキソウだと思うんだけど、
違ったりするかも。
葉が4枚だから大丈夫?
この抜け殻はアブラゼミだろう(自信はない)。
田んぼまわりということで、
アブラゼミの合唱だった。
それ以外のセミの声はあまりしなかったような。
<追記>
クマゼミの抜け殻のような気がしてきた。
(どっちも違ったりするかも)
今回も洲原公園に車をとめて、
てくてくと歩いていった。
かなりだだっ広い田んぼはこの通り
青々としていた。
こういう風景を見ても、ああ夏なんだなと感じる。
夏は始まってすぐに秋の予感を秘めている。
5月に訪れたとき、カキツバタが咲いていそうで
咲いてなくて、まだ早かったかと早合点したところに
咲いていたのは、なんと、ガマだった。
ガマが一面に咲いていた。
5月とは様相が一変していて驚く。
向かう途中の雑木林のそばで
ヒラヒラと飛び続け私を翻弄したアゲハ。
飛んでいるところを撮りたいと思うんだけど、
捉えられそうで捉えられない微妙な速度と動き。
飛んでるアゲハをアップで撮るのは難しい、
ということが今日よく分かった。
なので、やっととまったとろこで一枚。
キアゲハよりこっちの白いアゲハの方が好きだ。
田んぼではたくさんのツバメが気持ちよさそうに
飛び回っていた。
ツバメといえば民家での巣作りというイメージが
あるけど、実際はいろんなところで飛んでいる。
都会でも田舎でも郊外でも。
でもこんな田んぼにいるイメージはなかった。
小堤西池に到着。
カキツバタが群生していた5月とは
まったく別のところみたいに見える。
カキツバタが咲いてるところを見てなければ
雑草が生い茂った普通の水たまり
にしか見えない。
当然、訪れる人もいない。
そして草ボーボーで歩くのは大変!
8月になると奥まで進むのは更に困難に
なることが予想される。
マムシにも注意。
コサギやアオサギが集まっていた。
私に気づくと一斉に飛び去っていった。
あー、そんなに逃げなくてもー。
相当距離はあるのに、かなり敏感だ。
ここへは望遠レンズを持ってきたいところ。
何にしても届かないものが多い。
カキツバタのときもそうだった。
草むらを歩くと、一歩ごとにバッタやら
トカゲやら、カエルやら、
その他有象無象が跳びはね逃げまどう。
すごい数の昆虫類だ。
クモもあちこちで巣を張って待ち構えている。
こいつは何だ?
こういう緑と黒のツートンは見た覚えがない。
逆に体が緑で背中が黒なら
コバネイナゴとかトノサマバッタとかも
そうなんだけど。
形としてはイナゴかな。
目に付いたこれは何だったんだろう。
元々こういう形のものか、
花の終わった後とかだろうか。
イシミカワ(石見川)。
こういうふうに実がなれば分かりやすい。
花も咲くらしいけど、それは見たことがない。
かなり地味な花らしい。
これはヒナギキョウ(雛桔梗)だろう。
一本の茎から花がひとつだったから。
(何個かまとまって咲いてるのはキキョウソウ)
こうして写真に撮るとそれなりの大きさに見える
けど、実際はとーっても小さいので見逃しがち。
花は5mm〜7mmくらい。
オカトラノオに似てるけど、
真っ直ぐ伸びてたから、ヌマトラノオ(沼虎尾)
だろう。
湿地帯に咲いてたし。
ナガコガネグモかな。
腹の方からなのではっきり分からない。
今日はクモの巣をかなり蹴散らしてしまった。
そうしないと歩けないから。
クモには厄日だったな。
めったに人は訪れないところなのに。
今の時期のこのあたり一帯は、
シオカラトンボ天国だった。
オオシオカラでもシオヤトンボでもなく、
それ以外のトンボでもなく、
シオカラトンボ一色といっていいほどだった。
他にも、オニヤンマは1匹見た。
あとチョウトンボらしきやつを見たんだけど、
遠すぎて確認できなかった。
ヒラヒラ飛んでいたからそうだったのかな。
ぜひ撮りたかった。残念。
これはシオカラトンボのメス?
たぶん。
キイトトンボ再び。
海上の森で見て以来二度目。
黄緑色の目玉がかわいいぞ。
ぐるりと歩いて北側へやって来た。
こちらへ来るのは初めて。
立派な石碑も建っている。
「天然記念物小堤西池ノかきつばた群落」と。
こっちからも見られるんだ。知らなかった。
来年はこちら側からもカキツバタを見てみたい。
アザミがぽつんと咲いていた。
タムラソウじゃなかったと思う。
何アザミだろう?
ノアザミにしては小さかったようだけど。
キアゲハもいた。
他にもアオスジアゲハや、
でっかいモンキアゲハらしきやつも見たけど、
一瞬にして飛び去ってしまった。
モンキアゲハだったら撮りたかった。
あれはちょっとした鳥くらいの速さで飛ぶから、
追いかけようにも追いつかない。
これは羽がかなりボロくなっていて、
形が変わってるけど、
ウラギンシジミのような気がする。
羽の裏は白っぽかったし。
初ものかと喜んだのに。
こういう野に咲いているイチゴにも
何種類かあるのかな?
たぶんあるのだろう。
ノイチゴというと、これじゃない気がするし。
真っ赤に熟してちょっと美味しそうだった。
カエルくん、こんにちは。
道ばたでピョンピョン跳ねていた。
カエルの勉強はまったくしてないから、
何ガエルかまったく分からない。
カエルだけの図鑑も売ってるくらいだから、
日本にもたくさんの種類のカエルがいるんだろう。
そういえば昔に比べてカエルもあまり
見かけなくなったな。
アマガエルなんかは雨上がりに普通にいたけど。


 小堤西池はカキツバタだけじゃなく夏も楽しいところだった。
 野草はもう少し夏が進んでお盆過ぎから秋にかけての方が種類が増えるだろうけど、昆虫はかなりたくさんいて楽しませてくれる。
 野鳥も秋以降は池もあるし、田んぼもあるし、雑木林もあるし、人も少ないので面白いスポットかもしれない。
 カキツバタの時期以外は基本的に田んぼなんで、人がいないのがいい。人目を気にせず写真を撮れるのが嬉しい。
 写真を撮りにいくなら望遠とマクロが欲しいところだ。

 面白いマイナースポットとしてオススメしたい。

 所在地: 愛知県刈谷市井ヶ谷町小堤西
 時間: 日の出から日没まで
 定休日: なし
 入場料: 無料
 駐車場: 無料(洲原公園の無料駐車場に)
 所要時間: 1時間〜2時間

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