2005年7月11日
「可児やすらぎの森
(かにやすらぎのもり)
岐阜県可児市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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可児市の外れに「可児やすらぎの森」がある。
その存在を最近知った。
奥犬山の更に奥、近くにリトルワールドがある。
ちょっと奥まったところなので
場所が分かりづらかったけど、なんとか到着。
入鹿池の東側を北上して、尾張パークウェイの
入り口手前を左折。
少し走ったところで右に曲がって191号線(細い)
を北へ向かい、最初の信号を左折して
113号線に入り、そのまま行き止まりまで走る。
って、書いててもよく分からない。
可児やすらぎの森の地図。
入り口は東ゲートと西ゲートがあり、
私が入ったのは東ゲートだった。
ここの一番の呼び物(?)は、
中部地区最大級のローラーすべり台。
全長140m。
行く前は子供向けの公園かと思ったら、
意外と大人向けだった。
というより、大部分は森林なので、
散策向きと言った方がいいかもしれない。
散策路はしっかり整備されていて歩きやすい。
森林の中を適度なアップダウンがあって、
なかなかの好印象だった。
コースも、小回りコース、外周コースなど、
いくつか選べるようになっている。
適当に歩いてもあまり迷うようなところではない
ので、安心だ。
明らかに方向感覚を失いやすい公園や緑地が
あるけど、ここは違う。
方向感覚に難のある私でさえ大丈夫だったから、
普通の人は心配ない。
こんな休憩所などもあって、
全体的に明るくて清潔な雰囲気だった。
けっこうマイナーなスポットだと思うんだけど、
地元の人には人気があるのかもしれない。
こういうところは訪れる人が少ないと、
荒れた雰囲気になりやすい。
「アジサイの谷」と名づけられたところでは、
まだかなりアジサイが咲いていた。
思ったより標高が高いのかもしれない。
だいぶ枯れ始めてはいたけど、
名古屋でこんなに咲いてるところはもうない。
ここは赤系統のアジサイが圧倒的に多かった。
土壌がアルカリ性なのだろうか。
そのせいかどうか、野草は少なめだった気がする。
あ、ハンゲショウ(半夏生)だ。
湿地帯の花というイメージがあったけど、
アジサイのとなりでこいつだけ咲いていた。
野生だろうか。
これをたくさん見かけた。
サルスベリ(百日紅)でいいのかな。
ちょっと自信がない。でもたぶん。
毎度のことながら、葉っぱを撮っておかないと。
遠くに赤くなっている木があったので
撮ってみた。
肉眼ではまったく分からなかったけど、
写真に撮ったら分かるかも。
と思ったけど、
これだけではやっぱり分からない。
バラっぽいけどバラじゃない?
背がけっこう高め(2mくらい)だったから、
たぶん違うんだろうな。
花の状態がよくなかったけど、
これはネムノキ(合歓木)だ。
ホントはもっと毛がフサフサなのだ。
ひとつの花に見えるのは、
10〜20の花が集まった花序なんだとか。
夜になると眠くなって葉を閉じるのでネムノキ。
(眠いわけじゃない、たぶん)
八重のクチナシ。
強烈な匂いを発していた。
キンモクセイの香りは好きだけど、
これはちょっときつすぎると感じる。
オカトラノオかとも思ったけど、
違うような気もする。
トラノオの仲間か、
それとも全然別のものか。
一番高いところにある見晴らしの展望台。
公園の中央付近。
頑丈そうな作りになっていて、
100人くらい乗っても大丈夫そう。
間違いなくイナバ物置よりももっと乗れる。
見晴らしはなかなかのもの。
ここから見ると、山々に囲まれた森
というのがよく分かる。
山に詳しい人なら、あれは何山、これは何山
などといろいろ分かるのだろう。
犬山あたりの山は私もけっこう登ってるから、
見えた中でいくつか登ったものも
あったのだろうと思う。
見えているのが大ローラーすべり台。
これがずーっと下まで続いている。
摩擦で途中から尻が燃えてきそうだ。
(それはない)
いっちょすべってみようかなと思ったけど、
また下から歩き直すのは大変だったので
思いとどまった。
人に見られたら照れくさいし。
奥の方の散策路。
歩きやすくて気持ちいい。
森林はそんなに深くはないものの、必要充分。
森の力をしっかり吸収することができた。
普通に歩くだけでも体にいいけど、
こういうところを歩くのは更にいいような気がする。
見かけた人数は1時間半で7、8人。
犬連れの人や夫婦連れ、
虫を採りに来ていた親子連れなど。
あまり若者向けではないかも。
案内標識は必要最小限。
迷うことはなさそうだけど、もう少し親切だと尚いい。
略地図などがあるともっと分かりやすいだろう。
私の知る限り、明徳公園が一番いいと思った。
分岐点に水平の略地図があると
自分の位置を感覚的に把握しやすい。
東端にあるため池でたたずむおじさん。
水面を長い間じっと見つめていた。
あまりきれいな水でもなかったし、
魚も見えないだろうに。
地味なバッタだ。
ショウリョウバッタの茶色バージョンだろうか。
違うかもしれない。
初めて見るこいつは何ものだろう。
足が長い。
羽はないからバッタの仲間なんだろうか。
別の仲間かもしれない。
花の方はコマツナギ(駒繋ぎ)だと思う。
野草に見えるけど、低木らしい。
しかし、この虫の正体が気になる。
おおー、これはヤマガラさんじゃーないのか?
撮ってるときは遠すぎて分からなかった。
またジョウビタキかキビタキかなくらいに思ってた。
帰ってきて写真を見て、更にトリミングで拡大して
初めて見えた。
ホントにヤマガラだったら嬉しい。
そしてやっぱり望遠レンズが欲しい。
ため池の中で何かがバシャバシャしてて、
あれ何だろう? と思って見たら、
鳥じゃない、動物だ。
珍獣!?
いや、これが噂の帰化したヌートリアだろうか。
ビーバーかとも思ったけど、後ろ姿を見たら、
しっぽからしても巨大なネズミだった。
たぶんヌートリアなんだろう。
けっこういるとは聞いていたけど、
見たのは初めてだったので驚いた。
ここにもマガモっぽいやつが数羽いたけど、
あれはマガモじゃないんだろうか。
マガモならとっくに渡ってるはずだし、
居残り組がいるにしてもこんなにはいないと思う。
写真のようにアヒルと一緒にいたから、
アヒルとペアになってるとか、
その子供とかなんだろうか。


 ほとんど期待せずに行った、可児やすらぎの森は、思いがけずいいところだった。
 子供の遊び向けかと思ったらそうではなく、散策のための整備された森林公園だった。
 歩くだけでも楽しいし、花や昆虫や鳥など、見所、撮りどころもけっこうある。特に野鳥は望遠レンズを持っていけばかなり撮れそうな印象だった。森が深くないので、遠目ではあるけど姿がよく見えた。
 ヌートリアまで見ることができて満足。

 コース一周の所要時間は、1時間ちょっとから1時間半くらい。大回りすればもう少し時間がかかるかも。
 これくらの広さが個人的にはちょうどいい。

 閉園が5時なのでちょっと注意が必要。
 あと、行きづらいのがやや難点。

 所在地: 岐阜県可児市東帷子3836
 時間: 8:30〜17:00
 定休日: なし(年末年始は休み)
 入場料: 無料
 駐車場: 無料(130台)
 所要時間: 1時間ちょっと〜2時間

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