2005年5月25日
「東山植物園
(ひがしやましょくぶつえん)
名古屋市千種区
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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初めて東山植物園へ行った。
長く名古屋に住んでいて、家から車で20分なのに。
動物園は何回か行ったことがあったけど、
植物園はなかった。といっても、隣接していて、
中でどちらにも行けるようになってるのだけど。
駐車場はほとんど有料(1回800円)だけど、
一部無料のところがある。ここは、星ヶ丘三越から
入って、植物園の正面を左に見ながら通り過ぎ、
信号を直進して、左右に有料駐車場を見つつ、
その先の左側にある。
ただ、常に満車に近いので運の良さが必要か。
植物園の中はかなり広い。
その広さを上手く利用して、
いろいろな工夫がなされている。
ただ花をたくさん集めただけではない。
左回りで一周回ることにして、歩き始める。
入ってすぐ右側に巨大な木がある。
なんだこりゃ? と思ったら、本物じゃない。
屋久島の縄文杉のレプリカだった。
写真に写ってる人と比べるとその巨大なこと。
屋久島の本物は樹齢7,000年などと言われてる
けど(それはちょっとオーバーらしい)、
この大きさは実際すごいと思った。
屋久島もいつか行ってみたいところのひとつだ。
異人さんもテラスでのんびり読書中。
ここは広々としていて、
適度に賑やかで、
一日でもゆっくり過ごせるところだ。
入ってすぐそれは分かった。
一度目は張り切って植物や花を見て回ろうと
思うけど、二度目からはくつろぎに行こうと
思わせるところだろう。
岐阜県の白川郷から移築した合掌造りの家。
おお、これがそうか。
テレビでよく見るけど、見るのは初めてだ。
けっこう感動。
岐阜はお隣さんだけど、白川村はすごく遠い。
これだけでも見られてよかった。
しかしこれも大きな家だ。
通常サイズの鯉のぼりがミニチュアサイズの
ように見える。
園内はもちろん基本的に歩きなのだけど、
こういう電気カートみたいなものも
けっこう見かけた。
ゴルフ場の電動カートに似てたけど、
そうなのかもしれない。
申し込めば貸してくれるのかな?
植物園だけに花は豊富。なんてものじゃなく、
たっくさんある。当たり前。
何を撮って何を撮らないかの判断もつかないほど。
基準も見いだせないまま、
目についたものを半端に撮っていった。
これはクロミノニシゴリ(黒実の錦織)。
たいていの樹木に名前のプレートがかかっていた。
それがないと名前判別は大変。
これはどこに咲いてたやつだったか。
道ばただったか、湿地のところだったか。
道の花にはいちいち名札があるわけではない
から、名前は分からないものが多い。
というか、ほとんどだ。
野草よりも調べるのが難しい。
これはどこまでが花なんだろう?
紫の花の周りのやつは、
これから色づく花なのか、葉っぱなのか?
二種類の花が重なってるだけ?
これは湿地帯のあたりに咲いていた
サクラソウ(桜草)だろうか。
いまひとつ自信がない。
湿地帯は今、花が少ない時期だった。
ノビル(野蒜)だと思う。
かじってみてネギっぽければそうだけど、
植物園内のものにそんなことはできない。
というか、道ばたで見かけても
そんなことはしない。
これ何だっただろう。
名札撮り忘れた。
ナシじゃなかったよなぁ。
スモモとかだったか。
一番奥の北側はこんな散策路になっている。
緑地とか山の林道みたい。
人もいなくて静かに歩ける。
こういうところがあるのも、
この植物園の好印象につながった。
園内で一番高いところにある花畑。
けっこうな急坂だけど、最近は鍛えてるから
これくらは駆け足で登れる。
右に見えているのがスカイタワー。
前に一回登ったことがあるけど、今回はやめ。
ねぎ坊主の紫頭。
PCグッズの静電気ホコリ取りみたいでもある。
「アリウム ギガンチウム」。
「ゲンペイコギク(源平小菊)」というらしい。
源平ってことは、源氏と平家なのか?
あ、そうか、赤と白だから、源平か。
なるほど、納得した。
三脚カメラマンも何人か見かけた。
ここは広いし、人もそんなに固まってないから
三脚で撮るにも向いている。
私は三脚はちょっと。
マクロなんかは特に三脚を使うべきなんだけど、
そこまでして、という照れがある。
これは何だろう。
デージーっぽくもあり、マトリカリアっぽくもある。
けどたぶん違う。生え方も。
きのこモコモコみたいで面白い形をしてる。
花畑への坂道を、ベビーカーを
押して登るお母さん。
登って見るだけの価値はあるから頑張って
と背中から応援しておいた。
花畑を下りて、中国コーナーへ。
今何かと話題の中国。
さらっと通り過ぎる。
これはシャクヤク(芍薬)。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、
のあのシャクヤクだ。
園内マップを見て相談するカップル。
花畑へ行きなさい、
と背中からメッセージを送っておいた。
ぐるっと回って、正面ゲート近くまで戻ってきた。
涼しげな噴水とオブジェ。
しかし、プールの中に葉っぱなどが
たくさん浮いていた。
アメリカ花壇コーナーにあった黄色い花。
プレートを見つけられなかった。
日本はアメリカとはこんなに仲良く(?)してる
わりには、アメリカの花についてあまり知らない。
アメリカにはそもそも国花がないらしい。
(ハナミズキという話もあるけど)
アメリカでどの季節にどんな花が咲くのか、
考えたらまったく知らない。
ハーブ・コーナーにあった、「サルビア ブレヤナ」。
ハーブもたくさん咲いていたけど、
あれもこれも撮っていてはとりとめがなかったので、
今回はこれだけ。
撮るものには事欠かないけど、
これだけあると持て余す。
これはかすみ草だと思う。
遠くから見ると紫っぽいけど、
近づくと白に近い。
脇役の中の主役。
ゴマダラカミキリだと思ったんだけど、
全身が見えなかったのではっきり分からない。
もっと粘ればよかったんだけど、実はこれ、
上の写真のカップルの左下のプランターに
いたやつで、私はそこでしゃがみながら
下から写真を撮ってるへんなやつと
化していたのだ。
できるものなら、その自分の姿も入れて
写真に撮りたかった。
アジサイが少しだけ咲き始めていた。
こういう栽培ものは咲くのが早い。
アジサイを見ると、やっぱり梅雨を思い出す。
でんでん虫も撮りたい。


 東山動物園へ行ったことがある愛知県人は多いだろうけど、東山植物園へ行ったことがある人は案外少ないんじゃないだろうか。花に興味がなければあえて行くようなところじゃないし、学校でも動物園は行っても植物園には行かない。
 けど、ここ東山植物園は植物園としてはとても魅力的な場所だった。行かないのはもったいない。
 動物園へ行ったついででも寄っていくと楽しめると思う。

 一回ではとても全部は見切れなかった。一周は約1時間半から二時間くらい。
 写真は東山植物園ー花編へと続く。バラ園や温室などの花写真をまとめて。

 入場料は植物園と動物園共通で500円。駐車場は無料のところにとめれば、一日500円で楽しんでのんびりできる。
 個人的には動物園より植物園をおすすめしたい。四季の変化も充分楽しめる。
 閉園時間が4時半というのはちょっと残念だ。

 住所: 名古屋市千種区東山元町3-70
 営業時間: 午前9時半〜午後4時半
 定休日: 毎週月曜日
 入園料: 500円(中学生以下は無料)
 駐車場: 一回800円のところと、無料のところあり

 公式サイト

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