2005年4月19日
「八事 御幸山周辺
(やごと みゆきやましゅうへん)
名古屋市天白区
地図
撮影 OLYMPUS E-10

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る

その昔、天白区の八事あたりは、
遊園地があったり、池でボート遊びをしたりと、
名古屋でも有数の観光名所だったらしい。
しかし、今、その面影はまるでなく、
完全な住宅地と化している。
ただ、このあたり一帯は神社仏閣が集まっている
ということで、この日まとめて回ってみた。
この近くの大学へ行っていたわりには
このあたりのことはよく知らない。
大学自体、あまり行ってなかったこともあって。
写真は八事神社(駐車場あり)。
八事神社の本堂と境内。
何やら激しく工事中。
裏山を派手に掘り返していたけど、
一体、何をするつもりなんだろう。
ぐおんぐおんと騒音を立てて、
大がかりな工事をしていた。
神さんも安眠妨害反対、と怒ってるかも。
次は塩釜神社。
旧字体で読めない。
なかなか古くて由緒のある神社のようだ。
本殿の感じが熱田神宮に似てる印象だった。
直接的なつながりはないけど。
元々、1840年代に、宮城県の塩釜神社から
分霊されたのがはじまりらしい。
この時期としては異例なほど絵馬がたくさん
かかっていた。
受験ももう終わっただろうに。
と思ったら、ここは安産の神様として
有名なところなんだそうだ。
出産にシーズンオフも何もないか。
境内にあったこいつは何だ。
ん? カエデ?
イロハモミジかもしれない。
へー、こんな花を咲かせるんだ。
今まで意識して見たことなかった。
御幸山、音聞山あたりは、ものすごい急坂に
なっている。
うわっ、登りきれないかも、と本気で思ったほど。
軽自動車に4人乗っていたら、本当に途中で
止まるかもしれない。
何かのきっかけで坂道で止まってしまったら、
ミッションでは坂道発進不可能!
道も細いし、あまり行きたくないところだ。
地図で目についた神社仏閣を順番に回る。
ここは仏地院。
音聞山にある。
山門とモミジ。
このあたりは桜よりも紅葉の季節がよさそうだ。
ふれ愛観音、という観音様がいる
二重の塔っぽい建物。
ここは、相撲の二子山部屋が名古屋場所のとき
に宿舎として借りているお寺さんなんだとか。
今はもう違うのかもしれないけど。
車で八事天道町に移動する。
ここは高照院。
尼寺らしい。
表門がしまっていて入れなかった。
あきらめかけたら、横が開いていたので、
そぉっと入る(たぶん大丈夫)。
隣は幼稚園。
反対側には古い廃校のような建物があって、
そこからピアノの音が聞こえていた。
そして、本堂にはこんな陶製の像が
たくさん置かれている。
なんだかちょっと不思議な空間だった。
また頭を悩ませる見覚えのない樹木の花。
シャクナゲのような気もするんだけど、
やっぱり違うかな。
少し離れたところにある五社宮。
かつての高照寺は広大な敷地を持っていて、
この五社宮も更にその先の八事駅あたりまで
一体が高照寺だったんだとか。
だとしたら、相当広い。
明治時代の神仏分離令で分離されてしまって、
今のようになったらしい。
赤い実も区別が難しいけど、
白い実も私にはさっぱり。
これはクスノキなのか?
ずずーっと西へ走って、昭和区広路町の
半僧坊新福寺へとやってきた。
宮本武蔵関連の碑があるらしいということで。
早速入り口に出ている。
宮本武蔵がどうとかこうとか。
NHK大河「武蔵」でけっこう有名になったところ
なんだそうだ。
観てたけど、こんなところ出てきたかな?
なるほど、しっかり碑と説明板がある。
宮本武蔵は、尾張にも来ていて、藩主である
徳川義直にも会ってるそうだ。
その際、藩士と剣術試合をして、
二刀流を教えたんだとか。
その関係で弟子たちがたてた碑が
ここにあるというわけだ。
その他、半僧坊の伝説があったりなど、
いろいろエピソードの多い寺でもある。
雑然とジャガが植わっていた。
野草として生えるような場所じゃないから、
種をまいたんだろうか。
その割には手入れも何もされてない感じだった。
花はきれいに咲いていたけど。


 八事の御幸山、音聞山界隈巡りは、漫然とした中にもなんとなく味わいのあるものだった。個人的に。
 由緒も知らず、思い入れもなく巡って楽しいところではないけど、八事のあたりも昔は景勝地だったのかぁと思いを馳せながら回るとけっこう楽しいかもしれない。
 あの強烈な坂道だけでも体験してみる価値はある。

 この後、八事山興正寺へと向かったのだけど、それはまた別のページで。

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る