2005年4月13日
「奥殿陣屋
(おくとのじんや)
愛知県岡崎市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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村積山山頂までが楽だったので、調子に乗って
そのまま反対側の奥殿陣屋の方に下っていった。
村積神社の奥にその道はある。
案内標識もあるので迷うことはないと思う。
距離は1.2キロとか書いてあっただろうか。
1キロちょっとなら軽い、
と思ったのだけど……。
直線の1キロと山道の1キロは当然違う。
道も奥山田側とはうってかわって、この通り。
なんだ、なんだ。
すんごいゴツゴツしてるぞ。
こんな山道とは思わなかったので、
靴も普通のウォーキング用しか履いてない。
午前中まで降った雨で下も濡れている。
下りはまだしも、帰りの登りを思うと
すでにこの時点で嫌な感じはしていた。
それでもようやく降りてきて、
ここは手前の熊野神社。
ふぅー、やっと着いたか。なんだかここまでに
40分くらいかかってしまった。
しかも、奥殿陣屋の場所が見つからない。
道路に出てもそれらしいものはない。
と思ったら、神社から別の道を更に5分くらい
登ったところにあった。
うううっ。
どうにかこうにか奥殿陣屋に到着。
やっぱり桜にはちょっと遅すぎたようだ。
もうかなり散ってしまっていた。
ここは桜メインではないけど、
せっかくなら満開のときに来たかった。
奥殿陣屋って何?
と訊かれると、行ってきた私も今ひとつ
よく分かってないのだけど、江戸時代、
一国一城令で城を作れなかった小さな藩主の
屋敷を陣屋といい、
ここは松平真次(さねつぐ)の屋敷が
あったところらしい。
もちろん建物は復元で、この庭(蓬莱の庭)も再現
されたものだ。
こちらが正面入り口になるのだろうか。
なるほど、昔のお屋敷という佇まいだ。
ここは入場も駐車場も無料。
よく分からないけど、こっちは裏口とかだろうか。
これは書院の再現かもしれない。
そもそもどこが見る一番のポイントなのか
分からなかったりする。
散策本に簡易マップが載っていたのに
それを忘れてきてしまったのがいけなかった。
内部もやや案内不足の気がした。
三河花火資料室。
ここのお屋敷と関係あるのかないのか、
おそらく江戸時代からの打ち上げ花火の
小道具などが置かれていた。
ここはお食事処になっている、金鳳亭の入り口
だったと思う。
何も食べるつもりのない私は玄関を撮るだけで
引き返した。中から人の声もしたので。
でも、実は中にあがって見学できたかも。
金鳳亭の廊下だったかな。
なんとなく撮りどころも見つからないまま、
帰ることになった。
菖蒲園が有名で、バラ園などもあったはずだけど、
探す気力が残ってなかった。
帰りの山道は疲れ果てた人となって、
重い足取りで帰ったのであった。
駐車場まで1時間以上はかかったはずだけど、
それさえも覚えてない。
ペース的には、乳母車を押しながら歩く
85歳のおばあちゃんと同じくらいだったと思う。


 場所と人の相性というものがあるようで、ここはどうもシンクロ率が低かった。
 時期的にもちょっと中途半端だったかもしれない。
 その場に実際に立って、何をどう感じればいいのか分からないようなときがたまにあるのだけど、ここはそういう感じだった。
 みんなが面白いと言う映画を観て何も感じないことがあるように、場所にも同じようなことが言える。
 割と有名な観光地のようなので、楽しめる人はきっと楽しめるのだと思う。
 私としても、なんとなく釈然としないものを感じているので、近くまで行くことがあったらもう一度寄ってみたい気もする。
 ただし、次は山から行かず、絶対車で直接行く。

 住所: 岡崎市奥殿町字雑谷下10番地
 時間: 朝9時30分〜夕方4時30分
 定休日: 月曜日
 入園料、駐車場(115台): 無料

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