2005年4月4日
「岩巣山-2(いわすやま)」
愛知県瀬戸市
地図
撮影 OLYMPUS E-10
前回の岩巣山登りは、途中で完全にへばって、 中途半端に終わってしまった。 そこで季節もよくなってきたし、 もう一度登り直すことにした。 桜の時期になるとそれなりに訪れる人も いるだろうから、それを避けて少し早い時期にした。 それにしても人影がない。 観光地とは思えないほど閑散としてる。 岩巣山はもちろん、その麓の岩屋堂も。 ここが混むのは紅葉の季節だけなのか? |
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いい天気に誘われるように、 小さな虫がたくさん飛びかっていた。 タンポポの蜜を吸っているのは、 ハチではなくアブだろうか。 よく分からないけど、 そんなに危険そうではなかった。 |
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岩屋堂に寄るつもりはなくてもここは通る。 岩巣山の登山口は、写真右側のお稲荷さんの 鳥居をくぐった先だから。 岩巣山の案内図はほとんどないから、 最初来たときはちょっと不安になった。 |
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今回もいきなりの急坂上り階段の連続で、 10分も歩いたらヨレヨレになってしまった。 ここは前半がきつい。 壊れかけた展望台からの眺め。 なかなか見晴らしがいい。 遠くに名古屋駅のツインタワーが見える。 |
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ここは野鳥が多い。 耳慣れない鳴き声がたくさんしていた。 でも撮れたのはこのシジュウカラだけだった。 シジュウカラも街中の緑地などで見ると嬉しいけど こういう山の中で見るとあまりありがたみがない。 他に見かけたのは、キビタキだったかそのあたり。 コゲラか何かが木をつつく音も聞こえた。 何にしてもE-10の4倍ズームでは届かない。 |
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これを見て、もう岩巣山の山頂か? と思うと全然間違い。 ここは山頂までけっこう時間が掛かる。 速いペースの人でも1時間はかかるだろう。 私など駐車場から1時間40分もかかってしまった。 |
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初めて現れる休憩所。 ここまでですでに45分くらいかかってる。 途中で鳥を見たり、写真を撮ってたり ということもあって。 前回はここでギブアップして引き返したのだった。 今回もかなりヘロヘロ。 今年初めて本格的な汗をかいた。 |
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誰もいないと思ったら、 向こうから人が歩いてきて驚いた。 挨拶を交わす。 今から登るんですか、と訊ねられたので はい、そうです、と答えると、 はは、そうですかー、とちょっと笑われたかも。 日没前に登っていく人間は あまりいないからだろうか。 それとも、すでに私がへたばったような表情を してたのだろうか? |
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野草がなかなかないなぁと思いつつ歩いてたら、 コースも半ばを過ぎたあたりにようやく ショウジョウバカマがあった。 かたまって咲いてはいなかったけど、 ポツリポツリとそれなりに。 けど、野草もこれくらいしか見つからなかった。 前回10月に訪れたときもあまりなかった。 探し方が甘いのか。 |
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展望台を過ぎたあたりから、 道は緩やかなアップダウンになるのだけど、 山頂が近づくとまたきつくなる。 膝に来る。 でも登った先に見える青空が嬉しい。 |
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二つめの休憩場。 ここまで来ればあと少しだ。 まずは元岩巣を目指す。 |
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コース各所にこういう木の案内標識がある のだけど、これはあまり当てにならない。 大まかな方面が書いてあるだけだから。 でも、近づいてよく見ると、親切な人が サインペンで元岩巣や岩巣山山頂の方向を 書き込んでくれている。 これが頼りになる。 というか、これがないと山頂にたどり着くのは 難しいかもしれない。 |
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ふー、やっと元岩巣の山頂に到着だ。 先ほどの休憩所を過ぎてすぐの分かれ道を 右に曲がって白い丘を登る感じ。 ここからの眺めは気持ちいい。 大声で叫んでも平気だ。 ただ、下が白砂でちょっと滑りやすいので 注意が必要かもしれない。 写真を撮ろうと後ずさっていたら、 滑り落ちそうになった。 危なっ。 |
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元岩巣ももちろん寄るつもりだったけど、 あくまでも目的は岩巣山の山頂。 更に先に進む。 ただし、ずんずん真っ直ぐ進んではいけない。 分かれ道に来たら、左に曲がる。 岩巣山の山頂は左に曲がって、まだ少し歩く。 ここでも手書きの案内が役に立つ。 |
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おおー、やっと到着したか、岩巣山山頂。 よかった、よかった。 しかし、ここへ来る途中、分かれ道で右の道を 行ってしまってそれが間違いで引き返したりしてた ので、必要以上に時間がかかってしまった。 左右に分かれてる道は左の道が正解。 480.5m。 山頂には何もなく、展望も開けてないけど、 登ったことで満足。 |
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山頂は展望が悪いけど、少し過ぎて左に下った 先にある大きな岩のところからの眺めはいい。 ここでも叫び放題。 この場所がこの山で一番のところだと思う。 さて、登ってしまえばもすることはない。 帰るとしよう。 |
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まむしに注意、 これもそろそろ本気で気をつけないと いけない季節になってきた。 テレビ版寅さんはハブに噛まれて死んでしまった けど、私はマムシに噛まれて死んだりするのか。 などと考えてたら草むらからガサガサっと聞こえて 縮み上がった。そっとのぞいたら、トカゲ。 びっくりさせないでくれー。 |
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無事下山してきてピンクの花咲く木を見つけた。 あれは普通に梅だろうか、別のものだろうか。 それよりこの銅像誰? すごく唐突な場所にあって、 何の説明もないんだけど。 一般人だったりするのか? |
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帰り道の途中でおじさんに話しかけられた。 今、山に登ってきたんです、と言うと、 ワシはもう170回くらい登っとる。 走って7、8分で行くんだわ。 ひひひ、ひち、はっぷんですと!? 一体どこまで7、8分で行くんだろうと考えてると、 ここから家まで2キロだから、また走ってくわ、 と言い残し、風のように走り去っていったのだった。 すんごい速さだ。白髪交じりの50代か、60代か。 私の全盛期でも競争したら絶対に負ける。 |
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ここでもアセビがたくさん咲いていた。 野草の収穫がほとんどなかったので、 これでも撮っておこう。 |
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地面に植えられていた枝に咲いていた桜。 ソメイヨシノ? じゃない? ソメイヨシノよりもピンクが強いような。 ちょっと分からない。 桜も種類が多いから。 |
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いったん登り始めて途中で引き返した唯一の小山である岩巣山だったけど、今回山頂まで行けたのですっきりした。もう行くことはないと思う。 しかし、山登りは小山とはいえやはり侮りがたい。思ってるほど楽じゃない。 平地だって2時間も3時間も歩き続けたらいい加減くたびれるのに、それが山道なら尚更だ。 階段にしたらビル何階建てに相当するんだろう? 行きが普通の人で1時間30分前後、帰りは1時間弱くらいだろうか。山慣れた人で速いペースなら往復2時間くらいかもしれない。 ここは出だしが一番きついので、そこを飛ばしすぎない方がいい。そこさえ抜ければあとは楽だ。 余裕のある人は、帰りに大回りして瀬戸大滝の方も回っていくといいと思う。 |