2005年3月18日
「晴明神社
(せいめいじんじゃ)
名古屋市千種区
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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最近、歴史上の人物がかつて家の近所に
住んでいたとか、生まれたとか、通ったとか、
そういうことで驚くことが多いのだけど、
まさか安倍晴明が家から車で15分の名古屋に
住んだことがあるとは思わなかった。
驚いた。本当か!?
なんでも、晩年左遷された格好で千種区に一時、
一族の一部と移り住んでいたのだという。
にわかには信じられないけど、この近くにある
上野天満宮は晴明が菅原道真を祀って建てた
らしいというから、満更伝説でもないのかも
しれないと思わせる。
確かにこのあたりは清明山という町名だし。
おおおー、ここかぁ。
い、いやぁ、なんというか。
ネットで情報を仕入れて行ったからびっくりは
しなかったけど、予備知識なしに行くとずっこけるかも。
住宅の隣の小高いところに、
ひょっこり建っている。
決して京都の晴明神社のようなものを
想像してはいけない。
赤い清明桔梗があちこちに見られる。
これでもかってくらいに。
紛れもなく、ここが晴明神社。
石碑の前に黒い手すりがあって
写真が撮りづらい。
失礼して後ろの手すりに乗って撮らせてもらった。
罰当てないでください。
黒い賽銭箱に、赤い五芒星が輝く。
やはり100円投入しなければならないだろう。

ある意味、市民の手作り感覚?
でも、しっかり整備はされているし、
掃除も行き届いている。
近所の人たちが管理しているという話だ。
こちらは金の五芒星が光る。
私は何故かこのマークが好きだったようで、
物心ついてから小学、中学あたりまで、
やたらこのマークをノートなどに書いていた。
なにかっていうと、意味もなく。
もちろん、その頃安倍晴明の晴明桔梗印
などとは知らずに。
箇条書きのときは必ず各行の頭はこのマーク
だった。
そういえば大人になってからはほとんど使わなく
なっていた。
また復活させよう。
魔除けの印らしいし。
晴明神社のいわれや故事などが書かれていた。
このあたりは昔、マムシがやたらいて、
困っていた住人を助けるために、
晴明が術で封印して、
それ以来マムシの姿が見られなくなったとか。
境内の中に町内会の掲示板が出現!?
この神社関係の新聞の切り抜きとか、
映画『陰陽師』の記事とか、
あれこれ張り出されていた。
映画などの影響で、この神社も実は一部では
けっこう有名らしく、県外から訪れる人もいる
ようだ。
意外と地元民の方がその存在を知らなかったり
するのかもしれない。
私も先週までまったく知らなかったし。
ナゴヤドームから歩いて5分のところなのに。
訪れる人を飽きさせない工夫が次々に見つかる。
なんだこりゃ?
電子レンジ風のマシン(?)の中に
記念スタンプがあるらしい。
しかも、押すには100円かかる!
うーん、やるな、晴明神社。
更に、防犯カメラで見張ってるらしい!
確かに木の高いところにカメラが
くくりつけられていた。
まさか、スタンプをタダ押しすると、
青いサイレンが回り出したりするんだろうか?
触らぬ神に祟りなし、ということで、
私は手を触れないでおいた。
少し離れたところから見るとこんな感じ。
もしかしたら、隣の住宅の人が当番で
掃除とかしてるのかもしれない。
せっかくならグッズとか売ったらどうだろう。
五芒星ペンダントとか、ステッカーとか。
チャイムを鳴らすと、隣の住宅の係の人と
インターホンがつながって、直接注文できる、
というシステムだ。
けっこういけるかも。
左が晴明神社で、右にナゴヤドームが
見えている。
ナゴヤドームへ行った際には
ぜひ寄ってもらいたいところだ。
清明山交差点の北300メートルあたりで、
駐車場はないけど、隣に短時間なら
路上駐車しておいても大丈夫そうだ。
(駐禁だけど)


 ある意味、非常にオススメな名古屋の晴明神社。
 晴明ブームで成金趣味的になってしまったとウワサの京都晴明神社よりもすがすがしい気分になれるかもしれない。
 なれないかもしれない。
 へんにかしこまっていないところがいいという言い方もできる(か?)。

 それにしても、本当にあそこあたりに安倍晴明が住んだことがあるのだとしたら、個人的にはとても嬉しいことだ。
 ますます親しみがわく。
 謎に包まれていて伝説的な逸話も多い人物だけど、そんなに大昔の人間というわけでもなく、たった1,000年ちょっと前の、しかも超有名人なのだから、そういう言い伝えが残っているのならまったくのデタラメというわけでもないのだろう。

 などと、いろいろ思いを巡らすことができて楽しい晴明神社行きだった。

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