■もうこの世にはいないやつの思い出■

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 石川ミー写真その1

 石川ミー写真その2

 石川ミー写真その3


▼チビだった頃の石川ミー▼




名前:石川ミー(毎日タダ飯を食いに来る隣の家の猫)

性別:元オス(気の毒に……)

年齢:7歳くらい(人間でいうと50すぎのおっさん)

体重:4.6キロ(持つとずっしりと重いから、腕を鍛えるのに役立つ)

主食:カニちらし(かまぼこを細かくちぎったもの)にエビ、ホタテ、イカなどを混ぜたスペシャルランチ。

好きな食べ物:エビ全般(生涯ただ一度盗み食いしたのが、生の車エビだった)。

嫌いな食べ物<その1>:この世に存在するすべての猫缶(見せると後ずさる)。

嫌いな食べ物<その2>:安物の刺身(嫌がらせかっていうくらい顔をゆがめて食べる。もしくは、後ずさりする)。

好きなもの:またたびの木。ただし、(株)マルカンのものだけ。それ以外は興味を示さない。

好きなこと<その1>:段ボールや紙袋に入ること。何故か心が落ち着く、らしい。捨て猫だった後遺症か?それとも前世はホームレスだったのか?

好きなこと<その2>:爪研ぎ段ボールで爪を研ぎまくること(ふすまをバリバリに破いて謹慎3日食らったことがある)。

特徴<その1>:散歩に行く際、自宅がある7階から外へは階段を使って行くものの、帰りは何がなんでもエレベーターで帰ろうとする。帰りたくなるとエレベーターの前で人が来るのを待ち構えていて、その人の顔を見て「にゃあ」と鳴く。”人間をアゴで使う猫”として近所でその存在を知らない者は少なく、だいたいの人は7階のスイッチを押してくれる。そして絶対に7階以外では降りない。どうやって7階とそれ以外の階を判断しているのかは謎だが、とにかくこの芸には誰もが感心する。ただし、それがわざわいしてエレベーターの中に長時間閉じ込められたことが何度かあった。所詮猫。6階で降りてそこからは歩きで、というところまでは頭が回らないらしい。

特徴<その2>:草の影に身を潜め、散歩中の犬に飛びかかって背中に乗るため、近所の犬の飼い主にすこぶる評判悪し。
「あ、ちきしょー、この猫だ! 今度うちのタロウに乗ったらしょうちしないぞ!」と脅すが、石川ミーは知らん顔。隣では犬が怯えてへっぴり腰になっている。

特徴<その3>:どんなに熟睡していても右翼の宣伝カーの音楽が鳴ってくるとガバッと跳ね起き、一目散に表へ駆け出して行く。前世は右翼だったに違いない。右翼で悪いことをやらかして猫にされたと私は見ている。

特徴<その4>:誰にもなつかないけど、誰に対してもまったく人見知りしない。家具屋が家具を運んでいても足元にまとわりつき、畳屋が作業しているとその様子に見入り、新聞配達の集金が来ると玄関で出迎え、宅急便の兄ちゃんの股の間から家の中に入ってきたりする。職人系の人間や働くのを見るのが好きなんだろう。

将来の夢:鳩を捕まえること。いつも物陰から狙っているが今まで1羽も捕まえたことがない。最高記録は羽2枚。

近所の噂:あいつは妊娠してるらしい(ただ単に太って腹が出てるだけ。だいたいオスだけに妊娠は難しい)。

エピソード<その1>:家の前で道路工事をしてる時、その様子を2階のベランダからじーっと何時間も眺めていて、しまいには工事現場のおっさんに「お前は現場監督か!」と突っ込まれていた。

エピソード<その2>:自分が入り込める家はすべて自分の寝床だと思い込んでいるので、「夜中に知らない猫を見た」とか、「朝起きたら寝室でどこかの猫が寝ていた」などの目撃談ならびに苦情が多数寄せられている。
 一度、飼い主が家に呼びつけられて引き取りに行ったら、ヒモにつながれていたがまったく反省の色はなく、その家の飼い猫のようにリラックスして寝そべっていたらしい。
 ある時は、朝方2軒隣の家のお母さんが息子を起こそうと部屋に入ったところ、息子と枕に頭を並べて寝ているヤツを発見してお母さんびっくり。朝早くから近所に絶叫が響きわたった。
 他の家では、おじいさんが夜中目を覚ましてトイレに行こうとしたら、その家のベランダから部屋の中に入ってきて(みんなが寝静まってから勝手に入り込んでいたらしい)、家族7人が寝ている布団の間とおじいさんの目の前を何事もなかったように通りすぎて、開いている玄関から出ていったという。その後ろ姿に「コラッ!」と言ったら、一応振り返って「ニャア」と挨拶だけはしたらしい。


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