英国情報-名所旧跡関係

ギルドホール

Hayward Gallery


Guildhall
 ロンドンにはその中心部に「シティ City of London」と呼ばれる地域があることは御承知のことと思う。普通はシティと言うと金融街というイメージが先行するのではないだろうか。まあ確かにむちゃくちゃ金融街なのではあるが、それだけではなくて、シティはロンドン発祥の地という点で重要なのである。そしてこのシティを統治するのが"Corporation of London"(邦訳未詳)という組織で、その集会所が「ギルドホール」である。まあ言うなれば、シティの市庁舎というような感じのところである。

 ギルドホールが最初に建てられたのは11世紀まで遡るが、現在の建物は15世紀に造られたものである。しかし、1666年のロンドン大火や1941年の空襲で随分と被害を被ったらしく、あっちこっちがボロい。またこの庭は、1987年に実はローマ時代の円形競技場の跡地であることが判明したらしい。

 さて、中に入ると「グレートホール」という会合を行う教会みたいなところがあり結構な見所。後ろを振り返ると、ゴグとマゴグという伝説の巨人の像が見える。巨人と言っても像では9フィートに縮小されており、どことなく笑えてしまう。聖書「ヨハネの黙示録」ではサタンに従っていたとか、或いはトロイ人と闘ったとか、ロンドンの護衛となったとか、色々な伝説があるが、『赤毛のアン』に登場する犬のゴグとマゴグとはあんまり関係ないと思う。

Grate Hall Magog

Guildhall Art Gallery
 ギルドホールそのものの見所はこれぐらいだが、隣にギルドホール美術館が在る。こっちは、シティが集めたコレクションを展示している美術館。戦災に遭って長らく閉鎖されていたが、1999年に再開されたもの。よって中はとっても新しくて綺麗。4,000点にも及ぶ収蔵品のうち、一度に展示できるのは250点程度とのことなので、頻繁に入れ替えが行われているのだろう。

by John Singleton Copley
 絵画のコレクションは、ビクトリア朝絵画、ラファエロ前派に加えて、歴代市長達の肖像画等のロンドンを主題にしたものが多く、第二次大戦後はそっちに集中しているとのこと。この美術館の一押しは、空襲に遭う3週間前に疎開させられて難を逃れたものの、絵がでかすぎて展示する場所が無かったという、コープレーの"Defeat of the Floating Batteries at Gibraltar"。214インチ×297インチで確かにでっかい。その他では、やっぱりロセッティの絵がいい。

 その他、図書館が併設されており、その中にはひっそりと「時計博物館」というものも在る。あまり大きくない(あんまり面白くもない)のですぐこれは見終わる。図書館の売店では、ロンドンに関する様々な本が売られており、それのが結構面白い。

 本文とはあんまり関係ないが、「第三舞台」の鴻上尚史が、1997年にギルドホール音楽・演劇学校へ留学している。それもここの関連。

場所 Guildhall Yard, London EC2P 2EJ Bank
値段 £7.00(£5.00)
電話 020 7332 3700


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