英国情報-名所旧跡関係
ウォレス・コレクション
The Wallace Collection
ロンドンの銀座と私が勝手に呼んでいるオックスフォード・ストリートのセルフリッジというデパートの裏手をちょいと行った所ぐらいに在る元貴族の邸宅にある美術館、と言うか博物館。外観は瀟洒な煉瓦造り。ハートフォード侯爵が始めた芸術品の蒐集を子孫が代々引き継いでいき、1897年、サー・リチャード・ウォレスの遺言により政府に寄贈されたのでこの名が有る。1900年に公開が始まり、2000年は公開100周年記念ということで、増改築工事中だった。地下に新たな展示室を作ったりするらしい。それはともかく、ここは絵画のみならず家具等の美術品も豊富。入場は無料だが、£3の寄付を受け付けている。英国にはよくある話で、寄付に額を指定するとは傲慢な話。
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Hals The Laughing Cavalier |
さてウォレス・コレクションと言えば、どのガイドブックを見ても「それしか無いんかっ」と突っ込みたくなるぐらいにフランス・ハルス「笑う騎士」(1624年)が出て来る(館内の地図で言うと22室)。何でそれがそんなにいいの?と言いってる自分も最後にポスターを買ってる奴。当の笑ってる騎士が誰かは分かっていない。折角有名になれたというのに哀れな奴だ。絵に描かれた当時26歳、にしては老けている。
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Fragonard The Swing |
これと双璧を成す名画がジャン・オノレ・フラゴナールの「ぶらんこ」である(同24室)。1787年頃に描かれたこの絵からは当時の貴族の遊興ぶりとその優雅ぶりの一端がよく伝わってくるんだな。正にアンシャン・レジーム。ロココ絵画を代表する一品です。
他にも色々レンブラントやゲインズバラの絵とか、諸々のロココ調の美術品が沢山あります。インクスタンドとか時計とか、ほんまに貴族のコレクションって感じ。でも行ってみると優雅な気になる。
場所 Hertford House, Manchester Square, London W1M 6BN
Bond Street
電話 020 7935 0687
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