英国情報-名所旧跡関係

劇場博物館

Theatre Museum


ロンドン交通博物館の裏手ぐらいに在る博物館。ヴィクトリア&アルバート博物館の演劇関係部門として、1987年の4月23日(シェイクスピアの誕生日)に開館。建物も劇場風の造りをしているようだが、そんなに大きくない。

メインの展示は地下に在るのでスロープを下って行く。この博物館の設立に賛意を示してくれたという著名人達の夥しい数の手形が坂の壁一面を飾る。知ってる人でも探そうと努めても、サインってのは読み解くのが難しい訳でして。で回転ドアを通って展示室へ。展示では、シェイクスピアの時代から現代までの演劇や舞台美術に関する歴史(例えば、劇場、衣裳、小道具、ポスター等)が分かるようになっている。例えば、衣裳というのは18世紀になって意識され始めたようなもので、それまでは普段の服装でそのまま芝居を演ずるのが殆どだったようだ。

館内ではビデオもあちこちで上映されているが、面白かったのはミュージカル「オペラ座の怪人」のメーキャップを紹介しているビデオ。「オペラ座の怪人」は観劇して感激したものの、席が遠かったため怪人がどんな顔をしてるのかよく分からなかった。唇が捻れてて、ハゲっぽいことだけは分かったんだが。よってここで改めて怪人が怪人たる顔をしていることと、それをどうやって作り上げるのかがよく分かった。

館内では様々な催しが有り、ガイドツアーでは入口付近からガイドの説明を聞きながら回ったり出来る。舞台メイク実演では、メイクさんが観客から希望者を募り、希望のメーキャップを実演してくれる。メイクには、老婆や17世紀の宮廷の女性といった種類があり、画像は17世紀風のメークを実演しているところと完成図。メイクさんは実演しながら、このメイクの場合は眉を上げた方がいいとか、口紅を小さく塗るのは若さを示すものらしいとか、絶えず説明を続けている。それにしても、メイクをされた彼女はその後、施されたメイクをどうしたのだろうか?

使用前使用後
その他には、アクティビティー・ワークショップとして人形劇に参加できたりもする。観客から数人を募り、係員の指導の下で、その人達が人形を動かして短い物語を演じるんだが、これはまあ子供向けだねえ。とにかく英国の博物館は参加型のアトラクションが多いことを改めて実感。催事は各々時間が決まっているので、参考までに下に掲載しておくが、変更の可能性も十分ありえるので御注意召されよ。

ガイドツアー11.00  14.00  16.00
舞台メイク実演11.30 13.00 14.30 15.30 16.30
アクティビティー・ワークショップ12.30  15.00

場所 1e Tavistock Street, London WC2E 7PA Covent Garden
値段 £4.50(£2.50)
電話 020 7943 4700


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