英国情報−名所旧跡関係

デザイン博物館

Design Museum


  昔、名古屋で「世界デザイン博覧会」というものが開催されたが、多分それとは何の関係も無いと思われる博物館。タワー・ブリッジのすぐ南側のテムズ川縁に位置する。ここのプロデューサーはコンラン卿と言って、ロンドンでも有名なレストラン等を多く手がけた粋人である。確かに、外見や装飾に共通するものが感じられるのだが、私の拙い筆力では如何とも表現し難いので御勘弁。兎に角、普段我々が日常で使うもののデザインの変遷を扱った博物館がここ。

1階はその都度展示内容が変わるフロアで、私が行った時には丁度「バウハウス展」をやっていた。丁度、ドイツのバウハウスに行こうかと思っていたところだったので好都合だった。グロピウス等の言葉と共に、建築物の模型や、バウハウス織物等が並んでおり、更にはバウハウスの歴史年表みたいなものも展示されていた。これで一気にバウハウス通になった気分(あくまでも気分だけ)。

上の階は、外の光を採り入れた明るい造りになっていて、ここら辺りがコンラン卿らしいと言えばらしいところ。この階は常設展示で、電話やテレビのデザインの変遷等が分かる。又、様々な意匠の椅子が並んでいて、これには実際に座ることが許されている。その他、デザイン的に優れた(という基準だと思う)世界各国の商品が展示されているが、思いの外に日本の物が数多く有った。代表的なところでは、サントリーのCCレモンや無印良品の煮干し(画像)等が置かれている(どの辺がデザイン的に優れているのか私には不明)。こういった品々を、いきなりこんな所で見せられると、遙か東の国から来たエキゾチックな物に見えてしまうから不思議だ。湯たんぽも有ったが、外人にその意図するところが分かっているのか不安。

ここの売店は、品揃えが良く、かなり混雑していた。デザイン的に面白い栓抜きとかラジオとか、もう色々な品を売っているし、デザイン画集みたいなものも充実しててニコニコ。ここも売店だけだったら無料で入れるようになっている。だから混むんだろうが、英国はそういう仕組みになってる博物館が多い。まそっちの方が売れるわな。

場所 Bulter's Warf, London SE1London Bridge or Tower Hill
値段 £5.50(学生£4.50)
電話 020 7403 6933


英国情報名所旧跡関係