英国情報-名所旧跡関係

ハイド・パーク

Hyde Park


ロンドン市内随一の巨大な公園として日本でも多分有名。都心にこれほどの公園があるというのは凄い。元々は王室用の狩猟場として整備されたもの。日本で言えば鷹狩りの場所のようなものか。でも狩猟民族って点がこういう面で発揮されるというのは良い点かも知れない。

園内には広大な芝生が広がり、市民はそこに寝っころがったり、或いは弁当を食べたり、はたまた遊んだりして寛ぐのが常。遊びは大体がサッカーで、偶にフライング・ディスクが散見される。日本でよくあるキャッチボールの類は全く見られなかった。英国人は全くと言っていいほど野球をやらないということがここからも窺い知れようというもの。

さて、ハイド・パークと言えば、スピーカーズ・コーナーでしょう。スピーカーズ・コーナーでは毎週日曜日に誰でも一段高い所から自由な題で演説ができるという風習が有る。と言う訳で、本当に演説をしている人がいるのかどうか確かめに行ってきました。

最寄り駅は地下鉄マーブル・アーチ駅。そこから地下道を通って公園に出ると、何だか凄い人集りが出来ているが、近づくとそれが演説者とその聴衆達だと分かった。演説をしている人は1人ではない。見渡したところ、10人ぐらいが演説をしている。弁士によっては、演題を書いたゼッケンを着用したりと工夫が見られる。聴衆はそれぞれ自分の興味の有りそうな事を喋ってる人の近くに行って聞いている。内容的には「キリストは神の子だ」みたいな宗教的なものが目立った気がした。一方では、政府の貧困対策を批判したりしてる人もいる。訳の分からん事を散々喋った挙げ句に、「結局、俺の言いたいことは何も無いんだよー」と締め括った奴も居た。という訳で、御題は本当に様々だった。尚、弁士は石鹸箱(soap box)に乗って演説をするという伝統が有るらしいが、見たところビールケースの様な物に乗っていり、脚立に乗っていたりとこれも様々、と云うか適当。

演説は、弁士がずっと喋っているだけというものではない。聴衆からは遠慮会釈無しに野次がぼこすか飛んでくるし、聴衆の野次同士が論争になったりして、演説者が放ったらかされたりもしていたし、別の所では、野次っている人がいつの間にか演説者と入れ替わりに演台に登って演説を始めたりもしていた。ここらへんは本当に適当。やりたいようにやってるという感じ。熱くなった聴衆が何をしでかすか分からないからか、警官が横でじっと待機している。しかもどういう訳か知らないが、馬に乗っている。このあたり風流と言うか暢気と言うか。

ハイド・パークにはサーペインタインという人工の池があり、ここでは正月に寒中水泳大会が開かれたりもする。岸には貸しボート屋も有るが、細長くて幅が狭い池なので、乗っててもあまり面白くないような気がして未だ乗ったことはない。






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