日本では自転車置き場というのは、ただの空間が確保されているだけの所が多いし、鍵もチェーンを車輪に引っ掛けるタイプか、スポークに出っ張りを引っ掛ける程度のもの。が、英国は日本ほど安全な国ではないので、かなり警戒が必要なんである。
第一に、鍵はチェーンではなくて、鉄製の硬いパイプのようなもので無ければならない。これは絶対で、これ以外の鍵をしている人を私は見たことがない。日本のような細いチェーンごときでは容易に切られてしまうのである。
第二に、そのパイプは自転車とその近くにある鉄製の柵等の建造物との両方に引っ掛けなければならない。つまり、自転車だけの自己完結的な鍵だけでは、自転車そのものを持って行かれることを防げないということである。よって、英国の自転車置き場と呼ばれる場所には、必ず鉄製の柵が何本か並べられており(画像左)、そこに1台から多い時は4台ほどの自転車が鉄パイプの鍵でロックされている。画像右は学校の駐輪場の様子。Pマークがあり、その下によく見えないが鉄柵が何本か設置してあり、自転車はそれにリンクして停めるため、混み合っているように見えるのである。
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だから街中でふらっと自転車を停めたくても、そういう鉄柵等が無い限り、恐くて停められないという不便なことになっている。これを無理矢理停めたりすると、例えば画像のように本来駐輪用ではない鉄柵に勝手に繋げる羽目になってしまう。因みに、公衆便所である。
それと関連するのかも知れないが、私の自転車の画像を再び見ていただくと、普通は有るべきものが有りませんね。そうスタンドが有りません(だから棒のような物に建てかけてあるわけです)。頼めばオプションで付けられるが、普通は今言ったように鉄柵にくっつけて駐輪するため、スタンドは無い場合が多い。
第三は、これはまあ念には念を入れる人の場合に限られるだろうが、前輪と後輪を取り外してフレームと一緒にパイプ鍵を通してロックする場合がある、ということ。そうしないと、鍵を掛けても車輪だけは取り外せるので、戻ってみたらフレームしか残っていなかったという事態に成りかねない。私もそういう太いパイプでしっかりとロックされていながらもフレームだけになってしまった哀れな自転車の亡骸を見たことが幾度もある。
そして最後の第四は、第三とも関連するが、鍵を掛けても取り外せるものは盗られる可能性があるということであり、よって駐輪の度に取り外して持ち歩くべきである。典型的なのはライトですね。英国では、自転車はライトを前向きと後ろ向きの2つを着用しなければならず、私も駐輪の度に2つのライトを取り外しては鞄に入れて持ち歩いていた。こうでもしないと盗まれかねないのだ、ほんとに面倒な話。あんまり面倒なので、とうとうライトを最初から付けないで、夜は乗らないようにした。
帰国した後もその時の癖で、自転車のサイクルコンピューターを常に取り外して持ち歩いている。用心深くなったものだ。