上海情報-生活全般関係

日本之夜2006


 5月26日(金)に、上海のライブハウス「ARK」にて、「日本之夜2006」(英文:JAPAN NIGHT 2006)が開催されまして、見物してきました。

上妻宏光(左)と中孝介(右)
 これは、日本貿易振興機構(JETRO)と社団法人日本レコード協会が主催したもので、平たく言うと日本の歌手に上海でライブをやってもらって、日本文化を上海に広めよう、とまぁそんなところを意図したイベントであります。出演は、小島麻由美上妻宏光tink tink中孝介の4組5人。知名度的には今ひとつの人々だが、大御所が出るようなイベントではないし、まあこんなところか。

 最初はデビューしてまだ3ヶ月という中孝介。平井堅が元ちとせの物真似をしたらこうなる、という感じの人。名字は「あたり」と読むのだが、【注:以下、中国語をよく知らない方は読み飛ばして頂いて結構です】中国人の司会は「zhong」を1声で発音していた。「中」は意味によって発音が異なる多読字であり、「なか」の意味では1声で良いのだが、「あたる(命中・的中の中)」の意味では4声とすべきところ。本人の慣れない中国語での挨拶ではちゃんと4声になっていた。

小島麻由美
 次は照屋林賢プロデュースという沖縄デュオのtink tink。はっきり言って全く知らないが、沖縄では有名なのだろうか。珍しいことは珍しいが、これを以て「日本だ」と言うのはどうかという気もする。尚、中国語では「甜可甜可」と表記。

 3番目はモダンな津軽三味線を弾く上妻宏光。何年か前にカローラのCMで「茶髪で伝統芸能かよ…」とか言われてた人ですね。津軽三味線をギターのように弾きまくるテクニックは本当に凄いと思うが、実は茨城県出身。途中、中孝介もボーカルでゲスト出演するという演出もあった。吉田兄弟の真似かという人もいますが、どっちがどっちを真似してるんでしょうか?

 最後は小島麻由美。流石にトリを努めるだけあって、曲を歌えと言われたら困るが、名前ぐらいは知ってる。ジャズバンドっぽいバックバンドを従えて登場。曲もジャズっぽいと言うか、オールディーズっぽい。ま、こういうのも含めて全てが日本のポップスだ、ということになるわけでしょう。

全員集合
 歌手と歌手の幕間には、準備の関係からか司会が客をステージに上げてクイズゲームなんかをやって時間稼ぎ。最前列の方には日本人ばっかり居て、中国人客をステージに上げたい司会者は苦労していた。実際、客の日中比はよく分からないが、中国人も結構いたように思うけど。

 最後にステージに全員集合。全部で3時間は流石に長かった。終わった後にファンにサインを求められていたのは小島麻由美のみ。やはり人気の差がこういうところに出るようだ。因みに、音楽ライブの割には、一般客も写真撮りまくりのビデオ録りまくり。

 実際、これでどれぐらい日本文化が広まるのか効果の程は定かではないが、試みとしては良かったのではないでしょうか(偉そうな言い方ですが)。それにしても、彼らのCDは上海で売っているのだろうか??


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