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国慶節


 先日は中国の国慶節、つまり中国版「建国記念の日」というやつでした。今年は56回目で(94回目ではなく)10月1日がその当日だが(10月10日ではなく)、大体1週間の連休になり、秋の行楽シーズンと相俟って行楽地は家族連れで混雑しています、という紋切り型のニュースが聞こえてきそうな状況になる。

大通りには五星紅旗が並ぶ
 具体的には、国務院の出した「全国年節及紀念日放暇弁法」なるもので、10月1、2、3日が法定の休日ということになっている。これを基本としつつ、更に国務院の通知によって、今年は1と2が土日なので振替で4と5を休みにし、更に8と9の土日も先に振り替えて6と7も休みにして7連休とする、とされている。その代わり8と9は土日だけど出勤となる。国務院からは、このように毎年末に翌年の振替まで含めた休日に関する通知が出されている。

 要するに、3日間の祝日にその前の土日とその後の土日をくっつけることで7連休を実現するわけだ。春節とメーデーもこの方法で7連休となる(但し、その後は7日間連続働くことになるが)。これを中国では正しく「黄金週」と呼んでいる。つまり、中国にはゴールデンウィークが3回あることになる。

 しかし、それ以外の休日は元日しかないので、黄金週の間は全く祝日がない。日本のようにたまに週の真ん中に祝日があると何だか嬉しいもんだが、それがない。ひたすら黄金週が来るのを待ち続けるという状況になる。辛い。結局、黄金週と言っても土日を無理矢理くっつけてるだけなので、年間の祝日は3×3+1=10日しかない。日本の祝日は15日あるというのに。

通常より更に多い南京路歩行街
 だからたまに、こっちで仕事していて、今日は東京から何も言ってこないな〜と思ってよく見ると、日本は祝日だったりする。こういうとき、何となく悔しい。

 多くの地方政府、学校、企業(特に国有企業)等は国務院の通知に従って休日を定めるが、全てその通りにしている訳でもないらしい。特に日系の企業なんかは日本と連動して仕事してたりするもんだから、土日をずらすのを避けたがる。よって、国務院の通達を無視して、今年で言えば10月5日まで休み、6と7は出勤、そして8と9は通常の土日とする、というシフトにしている会社が結構ある。ま国有企業でもない限りは、国務院の通達通り休まなくてもお咎めはない、と思う。

 つーわけで、日本のように「カレンダー通り休む」という言い方がこっちでは通用しません。めんどくさい話ですが。


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