はじめに

  
このサイトを御覧になってる方々の中には、クイズが好きな方もそれ程でない方も居られると思いますので、先ずクイズというものについて私なりに簡単に書いておきます。

さて、「クイズ」と言うと何だか小難しいことばかりぐたぐたと覚えないといけないような気がするかも知れませんが、そんな訳ではありません。自分が答えを知っている(或いは今知った)事柄を、例えば隣に居る人に聞いてみる。その人の答えに対して「正解!」だの「ぶー」だの言おうものなら、それでもう立派なクイズです。と言う訳で、手軽に始められ、しかも知識まで増えてしまうという趣味がクイズだと思います(勿論、本格的になってくると元手と準備が必要にはなりますが)。ま兎に角、あまり「クイズ」を特別視する必要はないということです。

私がクイズに興味を持ったのは、今まで自分が蓄積してきた一見無駄とも思える知識を活用することが出来ると思ったからでした。他に無駄な雑学の使い道と言えば、偶に人にぽろっと話すぐらいしか有りませんでしたので、クイズという場はそういう意味で有り難いものでした。まあその程度だったので、アメリカを横断してやろうとか賞金を稼ごうとかにあまり強い執着が無かったのも事実です。今でも、たまにぼちぼちとやれればいいかなと思っています。

私の好きな言葉に「知識は荷物になりません」というのがあります。至極名言だと思います。どんな無駄とも思える知識も、何時何処で役に立つか分かりません。荷物にならないのだから、暇があればどんどん積み込んでいきたいと思っています。クイズをすると、安穏と生きているだけでは得られないような知識が得られることがありますし。

例を挙げましょう。英国にウィルキー・コリンズ(Wilkie Collins 1824-1889)という作家がいました。英国推理小説の始まりとされる『月長石(原題 "The Moonstone")』を書いた人です。知ってる方はあまり居ないかも知れませんし、私も寡聞にしてクイズの問題として出されているのを見るまでこの作家を知りませんでした。普通に安穏と生きているだけでは、ウィルキー・コリンズと出会うことはなかったかも知れません。が、実際に英国に住むようになって、例えば美術館でウィルキー・コリンズの肖像画を見て「ああこの人か」と思えるようになりました。彼を知らなかったらふらっと通り過ぎていただけかも知れません。挙げ句の果てには本屋で安く売られていた『月長石』を買ってしまいました(まだ読み終わってませんが)。

さて、クイズに欠かせないものとして、「問題」があります。どういう問題をどういう企画で出すかでクイズは千差万別になります。そこが他のゲーム、例えばスポーツや将棋等と違うところだと思います。このサイトでは、私が作ったりした問題群を掲載していく予定ですので、暇潰しや何かの余興のクイズ大会にでも使って下さい。例え答が分からなくても、新たな発見だと思えばそこそこ楽しいものだと思います(希望的観測)。

それでは始めましょう。


クイズ