平成15年度卒業生紹介

山田和樹 山本真吾 塚原庸介 奥田和良

岩下祐子 高井絢子 鎌田弘子

                2002(平成14)年度卒業生

2001(平成13)年度卒業生

 

山 田 和 樹  主将  奈良県大和高田市立高田商業高等学校  経営学部  前衛

         就職先  日赤?

        ◎ 山田選手の前衛としての能力の高さ、ボールを捕らえるセンスは、

         立命館大学で歴代名選手といわれる前衛も多くおられるが、そのまだ

上と評価しても違和感を感じない選手である。山田主将の辞書には、

         「守る」という言葉は、どこを探してもないであろう。

◎ あと一歩、頭脳的戦略を身に付ける気持ちがあれば…とも考えたが、

 そのために山田主将の個性が影を潜めることになれば、面白くない。

◎ 驚いたのは、主将になってからの統率力。大会に臨むためのチーム

 の雰囲気を高め、選手の個性を本番で見事に引き出させる主将として

 の当事者能力は、群を抜いている。

◎ 山田主将の「お祭り騒ぎ!楽しんでいこう。」から始まるリーグ戦は、

 彼の強い責任感から来るオーダー「1番、井口・山田組」である。

  大学王座準優勝、西日本大学対抗初優勝、関西リーグ戦春秋連覇等

 の結果を残し、「強い立命館」として新たな黄金時代の幕開けを築いた

 張本人は、この山田和樹主将である。

   主な戦績  全日本学生ベスト64、西日本学生ベスト16・シングルス16、

関西学生ベスト8・シングルス準優勝、京都学生優勝等

 

山 本 真 吾  主務  大阪府立岸和田高等学校    産業社会学部  後衛

         就職先 ()紀陽銀行

       黙々と主務の役割を果たし、訥々と話しながら、チームを何となく

まとめるというこれまでの主務とは、一味違う持ち味を発揮した山本

 選手。1回生の時、応援に来られた父上が、口の重い本人の代わりに

「決して立命館大学の選手の皆さんに着いていけるレベルの息子では

ありませんが、とにかく真吾はソフトテニスが好きなのです。多分、こ

のことは、誰にも負けません。」と温かい目で話されたのが印象的。

       安定感を感じるフォームではないが、山本選手のストロークは、大

 きな構えと深い懐、そして、コンパクトなスイングから打出す意外に

 早いシュ−トボール。昨年春の関西学生リーグ戦において、全試合に

 堂々1番で出場した山本・山田組の4勝は、チームを準優勝に導いた。

  山本選手は、主務として、レギュラーのとして大いにチームに貢献。

       「ソフトテニスが好き!」が見事に開花した山本選手の存在こそが、

スポーツ推薦と一般入試の選手が融合し、互いに協力し合えるチーム

づくりを目指す我部の象徴である。立命館大学を強くした主務である。

   主な戦績  西日本学生シングルスベスト32、関西学生シングルスベスト16、

         関西学生新人ベスト8、京都学生3位 

 

 

 

塚 原 庸 介  副将 京都府京都市立紫野高等学校 産業社会学部  後衛

         就職先 積水ハウス株式会社

       男子では唯一の京都市出身で、明るい人柄と安定感のあるプレー、

       そして、知的レベルも含めた冷静な判断力を持つ塚原選手は、チーム

 の「和」の要として、その力を大いに発揮してくれた。

◎ とりわけ「個性を引き出す自由な雰囲気」をチームのカラーとして

 いる立命館の中では、常に「言うべきことは厳しく言う。」という姿勢

 で望むことを自らの役割と自覚している塚原副将の存在は、チームの

 秩序を保つためにも貴重な存在であった。

◎ 選手としても、技術面・理論面ともに高いレベルを備えているため

 「いつでも出番OK」の構えで大会に臨んでくれていたことが、チーム

 にとって大変心強かった。

(リーグ戦で5番を任せられる選手になってくれると思っていたのに…。

 が、監督の本音。責任の一旦を痛感している。)

◎ 塚原選手の持つ「明るさ」「行動力」「考える力」は、必ず社会人と

 して開花すると考えるが、その余力を「命友クラブ」の運営に注いで

 くれることを期待している。

   主な戦績  全日本学生ベスト64、西日本学生ベスト32・シングルスベスト16、 

関西学生ベスト32、京都学生ベスト8

 

奥 田 和 良  副将  奈良県大和高田市立高田商業高等学校 経営学部 前衛

         就職先 ・・・

       ソフトテニスマガジンにも「シングルスのスペシャリスト」と紹介

 される奥田選手は、この1年間の関西学生リーグ戦でも10戦全勝。

  圧倒的な強さを見せて春・秋連覇の原動力といえる活躍をした。

◎ シングルスだけでなく、前衛としても懐の深いボレー、厚みのある

 スマッシュ、安定感のあるサーブ・レシーブと大胆なポジション等々

 幅広い味を持っている奥田選手は、後輩の部員にとっても一世代前を

 思わせる「兄貴分」的存在である。

◎ 1回生時から、レギュラーの中核としてチームの土台を支える役割

 を果たし、勝たなければならない立場を自覚しながら「ソフトテニス」

 に打ち込んだこの4年間は、奥田選手の人間性の成長に大きな役割を

 果たしたに違いない。心配しながらも、彼をずっと見守ってこられた 

 母上の気持ちを忘れてはいけない。

        ◎ 技術的にもまだまだ実績を積み重ねることができる奥田選手である。

         是非、立命館大学OBプレーヤーとして、活躍を続けて欲しい。

   主な戦績  全日本シングルスベスト16、西日本学生ベスト16・シングルス準優勝、関西学生新人優勝、京都学生準優勝

 

 

岩 下 祐 子  主将 和歌山県信愛女子短期大学付属高等学校 産業社会学部 後衛  

         就職先 ヨネックス株式会社

       元気で明るいプレーヤーに成長した岩下選手は、主将としての手腕

をチームの雰囲気を高めることに発揮し、大学対抗では、インカレで

ベスト16、西日本ベスト8とこれまでの最高位同様の戦績に導いた。

       プレーヤーとしても1回生の時からレギュラーとして活躍。常に、

パワフルでしかも真直ぐ、王道を歩むようなテニスを展開していた。

 当時の立命館の後衛は、全体として「上手いが走らない。」という

雰囲気があっただけに岩下選手の姿に躍動感を感じたものである。

       岩下選手の4年間は、努力の連続から積み上げた成長であった。

決して、器用で要領がいいという訳ではない。それだけに、努力を

欠かすことができなかったことと思う。この努力こそが、4回生時に

主将として、選手を采配できる能力に結び付いたと言える。

       卒業後の進路も「ヨネックス」。これまでの立命館大学の女子部では、

卒業後も引続きラケットを握り、大会で顔を会わす選手がいないだけ

に岩下選手の今後に期待をしている。

   主な戦績  西日本学生ベスト16、近畿一般ベスト32、関西学生ベスト32、

京都学生3位、関六春季個人準優勝

         

 高 井 絢 子 主務  奈良県大和高田市立高田商業高等学校 政策科学部 前衛

         就職先 株式会社三井住友銀行

       立命館大学体育会ソフトテニス部女子部に優秀な主務が2代続いた。

前任の古城主務の後を引き継ぐだけにかなり高い水準が要求され、

プッレッシャーもあったと思うが、見事なまでに主務としての手腕を

発揮した。

       部員にとっては、文字通りお姉さん的存在で、落ち着いた安定感の

ある、しかも、気配り抜群の主務。OBから見ても心強い限りである。

 財布の紐も硬いし、温かく包むようなチームのまとめ方を見ている

と「本当にスポーツ推薦だったのかな?」と錯覚しそうな選手である。

       主務としての活動に粘り強さを感じるが、プレーヤーとしての高井

選手の持ち味も共通する点がある。正面で取るボレー、丁寧に構えて

リターンするレシーブなどしっかりと基本に忠実なプレーを心掛けて

いる姿勢は、部員全体の素晴らしい見本でもある。

       就職先も「三井住友銀行」。監督としては、採用した会社の先見性に

 「流石!」と拍手を送りたい心境である。引続き多くの方々から親し

まれる社会人として、女子部を支える卒業生となって欲しい。

   主な戦績  西日本学生ベスト16、関六春季個人3位、 京都学生準優勝

 

 

 

鎌 田 弘 子  会計 京都府 立命館高等学校  政策科学部  前衛

         就職先 ()オーディス総研

        ◎ 唯一の立命館高等学校出身。「立命館の魂」をしっかりと部員に浸透

 させてくれた鎌田選手は、チームが一丸となるための「要」役として、

 本当によく頑張ってくれた4年間である。心から鎌田選手のファイト

         に拍手を送りたい。

        ◎ 後輩からも、「鎌田先輩が、チームの中に、テニスコートにおられる

         だけで、そこには、暖かいムードが醸し出される。」との話を聞く。

          そして、鎌田選手の直向きな練習ぶりにレギュラーメンバーの皆が、

「見習わなければならない姿を見せていただける。」「鎌田先輩の頑張りに

励まされることが多い。」と評する。女子部の真の立役者である。

        ◎ 一昨年、関西・東京六大学王座決定戦で早稲田に勝って優勝した際、

         選抜戦では、鎌田選手が高井選手と組んで出場。どうしても勝って欲

しい試合だったが、鎌田選手の大胆なポジションとガッツなプレーで

         相手を圧倒。D−1で勝利したのが印象的だった。

        ◎ 就職も決まった。鎌田選手の努力の4年間が、社会として開花する

         ことは、言うに及ばない。今後も鎌田選手らしさが大いに発揮されることを期待したい。

   主な戦績  京都学生ベスト16