農事メモ-1                 18年の目次へ戻る

 6月25日は激しい雨でした。ジャガイモを収穫する予定でしたが不可能になりました。ジャガイモは長雨では腐ってしまうケースもあるのですが、幸いなことに今村農園は水引が早く、腐る心配はありません。

 昭和28年の大水害は6月28日でした。あの時は収穫が始まったばかりの露地植えのトマト、ジャガイモなどが2日間の冠水によってすべてがだめになってしまいました。枯れたトマトの支柱には鞘インゲンの豆を植え大収穫であったのを覚えています。
 牛蒡も殆ど枯れかかっていたので、未だお箸ぐらいの大きさのものを引き抜いては食べれるだけ食べていました。1週間ぐらいたった日のこと、母が「牛蒡が引き抜きづらくなり、茎から切れてしまうようになった。」とあきらめ顔で祖父に泣き言を言っていました。祖父は「それは牛蒡が蘇生をし始めた証拠かもしれない。無駄に引き抜かずにしばらく様子を見よう。」といって、母を諭していました。その年の暮れ、水引のよい畑の私の家の牛蒡だけが生き残り、大豊作でした。水害で大打撃を受けた我が家の経済を少しでも支えてくれた祖父の知恵でした。今でも、毎年少しだけ牛蒡を栽培します。牛蒡を掘るのは重労働ですが、梅雨時大きくなり始めた牛蒡の葉を見るたびに、老人の知恵と水引のよい畑の恩恵を再認識する次第です。
                                                   6月25日記

 
 5月初旬の牛蒡

 
 6月下旬の牛蒡
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  牛蒡の収穫 11月〜12月 
    重労働です。

 農事メモ−2                       18年の目次へ戻る                        
 
 杏の実の収穫が終わりました。杏の実は整腸剤として効果があるようです。生のまま数個を食べると次の朝は胃と腸を洗浄したような爽快感があります。また、種子の中の白い胚芽の部分は「杏仁」といって昔から喘息の特効薬として珍重されます。健康食品の代表ともいえる果物です。私の家では毎年杏子のジャムを作ります。杏子の実とグラニュー糖だけのものですが、甘酸っぱい上品な味です。杏子は花も美しいし、実も美味しく、しかも体に良いと三拍子そろった幸せの木と言えるでしょう。
 しかしながら、この杏子の実を育てるにはそれなりの苦労もあります。杏子の実を収穫後、8月のお盆前後に杏の木に毎年無数のコガネムシが着き葉を食べてしまいます。(葉っぱも美味しいのでしょう。)そうすると、秋口にはほとんど紅葉しないまま落葉してしまいます。このような状況ですと十分に太陽のエネルギーを蓄積することができませんから、翌年は花も着かず、実もなりません。
 このようなことが数年続きました。そこで、昨年は実の収穫後、2回ほど軽い殺虫剤を散布しました。その結果、コガネムシの発生を防止し、昨年の夏に精一杯太陽を浴び、秋にはきれいな紅葉を見ることができました。
 秋口から、春先にかけ、石灰、油粕、などの肥料を施し、今年の春、杏子の花が見事に開花し、初夏には甘い美味しい杏子の実が沢山実りました。まさに1年周期の取り組みの結晶です。杏子の実を収穫しはじめて10数年が経過しましたが、その間の試行錯誤によってようやく会得した杏子の成長過程です。
 このような一年周期の取り組みとともに忘れてはならないことは「われわれは如何にして太陽のエネルギーを摂取しているか。」と言うことです。農作業とは、土作りをしながら太陽のエネルギーを穀物や果実などさまざまに形態を変えて蓄積する条件整備をしていることであったのです。このような太陽系を中心にしたエネルギー代謝システムの中からわれわれの活力源が蓄えられているということを実感するこのごろです。
 工業化社会の中にあって、自然のサイクル、つまり季節の変化に合わせていかにわれわれの生活習慣を築きあげていくか、ということが省資源的であり、合理的であるかということを、農業の基本に立ち返り、もう一度考えなおすべき時に来ているのではないかと考える昨今です。
 今度の週末は雨模様です。ジャガイモが腐らないうちに掘り起こしをしなければと考えています。草も伸び放題になっています。天気のいい日を見つけて草取りをしなければと考えています。
                                    7月5日 記


 3月11日 杏子の花 


 4月30日 杏子の青実


 6月1日 熟した杏子
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   畑の歳時記  
      四季折々の畑の様子をお知らせします。        18年の目次へ戻る         



  6月18日の里芋

     
  6月18日のきうり


  6月18日のニガウリ


  7月5日の里芋


  7月5日のきうり


  7月5日のニガウリ


  6月18日のバンペイ柚


 7月7日 全景 東を見る


 梅雨の晴れ間のジャガイモ堀り
 


  7月5日のバンペイ柚



 7月7日 全景 西を見る

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 7月7日 河原さんのモロヘイヤ

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       6月18日と7月5日の変化に注目    

  梅雨の晴れ間に  7月21日(金)    


花をつけた冥加


 冥加の花の拡大


セミの幼虫


芽を出したホウレン草
7月17日種蒔


芽を出した大根
7月17日種蒔


芽を出した胡瓜
7月17日種蒔


今日のモロヘイヤ


大きくなった里芋の葉茎


もうすぐのカボス


もうすぐの酢橘


今が旬の地ばい胡瓜


もうすぐ収穫ニガウリ


来年に備えるアスパラガス


もうすぐ赤くなる唐辛子


今日の成果   18年の目次へ戻る

  9月17日 台風前の様子     18年の目次へ戻る


 ヤーコンと牛蒡


二期作目のキウリ(7月17日種蒔き)と出来損ないの秋大豆  18年の目次へ戻る


 9月10日にまいた白菜、大根、京菜、ほうれん草、山潮菜


 今年は何とかものになった里芋


 東側から見た畑の全景  18年の目次へ戻る


 当面の収穫、唐辛子は漬物の材料
  9月18日 台風後の様子


 風に揉まれたヤーコン(左)と牛蒡(右)。


 瀕死の胡瓜が花をつけている。


 折れた大根の稚苗


 折れた里芋の葉。 


 風に振り回されてもがんばっている大豆


 倒されたモロヘイヤ(左)とニガウリ(右)
 10月1日 秋たけなわ 間引きと、白菜の移植    18年の目次へ戻る


 秋の花   


 道端の彼岸花


 城島町の夕暮れ


 間引きした後の京菜


 ほうれん草、消石灰を施している


 何とか生き延びた大根の苗


 移植した白菜、右側は移植前

 
  移植前の白菜  


 移植後の白菜 


























































































































 10月15日の農園の様子。         18年の目次へ戻る
 9月18日台風直後の様子、10月1日の様子と見比べてみて下さい。それぞれに成長している様子が認められます。これから収穫を楽しむ時期に入ります。写真に紹介していない成果も期待できます。皆さんの来園を歓迎いたします。


 河原家の菜花菜が芽を出しました。


 台風で揉まれたが実った枝豆


 漬物に出来るまで成長した山潮菜


 成長著しいカツオ菜、正月の必需品。


 ほうれん草も大きくなりました。


 成長した京菜、サラダにすると美味しい。


 台風で傷められた大根も元気に...


 白菜も大きくなりました。


 サツマイモをジャパニーズヤーコンというそうです。
 
 10月21日 だいぶ大きくなりましたよ。       18年の目次へ戻る

 今日は東京から帰省中の佐々木さんが忙しい時間をヤリクッテご来園いただきました。雨まで持ってきていただいたのでしょうか。先月の台風以来、値千金の雨です。今、心地良い雨音を立てて降っています。まとまって降ればよいのですが........


 河原家の菜花菜。間引きしました。

 芽を出した高菜。来春までの成長が楽しみ。

 大きくなった山潮。

 間引きした後のカツオ菜。

 ホーレンソウ。今日初めての収穫。

 京菜。今日、初めての収穫。

 大根も大きくなりました。大きさにむらがあるのは、台風後に再蒔種したもの。
 白菜も大きくなりました。小さいのは移植。
 第2段目の大根。少し小さい。 

    10月28日 形が見えてきました。        18年の目次へ戻る

 1ヶ月ぶりの雨で全てが生き返ったようです。10月21日と見比べると一週間の違いがよく見えます。11月はじめの連休は沢山の収穫が期待できます。今年は何故か虫の害が少なく未だに薬を一回も使っていません。かえって気持ちが悪いくらいです。
 

 河原家の菜花菜

 高菜らしくなりました。

 山塩菜です。

 カツオ菜です。

 ホーレンソウ

 京菜

 大根らしくなりました。

 白菜 

 雨で生気を取り戻した牛蒡

 11月05日 沢山の作物が実りました。        18年の目次へ戻る

 モロヘイヤの鞘

 間引き後の高菜

 間引き後の山潮菜とカツオ菜

 成長著しい白菜

 第2段目のホーレンソウ

 賑やかさを増した畑の全景

 出来上がりの大根   19年に移る

 芽を出したエンドウ豆   目次へ戻る 

 芽を出したそら豆   目次へ戻る
    
     11月も半ばを過ぎました。 年の瀬モードに切り替わりつつあります。  18年の目次へ戻る

 勝手に自生した山潮菜
 

 真ん中が京菜


 白菜ももうすぐ収穫できる

 高菜も大きくなりつつある

 朝日の中の屋敷の様子

 つわ蕗の花が咲きました。

 片隅にむ勝手に芽を出した水仙

 11月19日のかえでの色 

 1週間前のかえでの色
 
    
  11月24日 休暇を取って庭木の剪定。一区切りついたところで秋山君の来訪を得て畑仕事に転向。白菜を初めて収穫しました。
 今年は白菜大根が豊作で、畑で廃棄処分にしているようです。これまで手しおにかけて育ててこられた農家の人の気持ちが思いやられます。我が家では出来る限り自然の恵みを享受したいと思います。収穫の喜びを収録いたしました。


 ホーレンソウを洗う


  白菜の初物


 大きな大根


 白菜は完全無農薬


 ホーレンソウ、水菜、大根、白菜


 明日は漬け物になる山潮菜
 
 12月24日、お正月を迎える準備が出来ました。12月末の様子です。    18年の目次へ戻る

 白菜。虫の害で孔があいている。

 大根も綺麗に出来ました。

 不作でもバンペイユの風格?

 甘夏は良くできました。

 春に向かって、左から、エンドウ、そら豆、レタス、高菜

 芽を出したふきのとう。

 剪定後の樹木、背景は筑後川の堤防。

 わびすけの花

 ピンクの山茶花
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