自然周期体外受精日程(2001年3月現在)

生理開始日より
3日目 月経3日目より※クロミッドを内服 ※クロミッドは間接的に卵胞刺激ホルモン(FSH)を増加させ発育する卵胞数を増やします。また、LHの上昇を抑え自然排卵を防ぎます。
8日目〜10日目 診察(卵胞数・サイズ・E2・LHの測定) LH上昇
必要に応じてHMGの投与
卵胞数・サイズ・E2の値が適値になったら、午後9時にHCG投与 上昇の場合HCG打たずに同日または翌日に採卵
2日後↓
11〜15日目 AM8〜9時採卵・採精
(日程は卵巣の反応性により1〜3日前後します) 翌日↓
受精確認
翌日↓
ET(2〜3時間安静)

※HMG:ヒュメゴン、バーゴナル、バーゴグリーン、フェルチノームP、HMGフジ、日研HMG
  FSH:卵胞刺激ホルモン(HMGは雌馬尿より人工的に精製されたFSH製剤)
  E2 :エストラジオール(女性ホルモンの一種、子宮への作用が強力)
  HCG:LHに等しい作用がある。卵子を成熟させ採卵を可能にする
  GnRHa:スプレキュア、サナニール、リューブリン等
  ET :分割卵を子宮へ戻すこと
  クロミッド:酢酸クロミフェンの商品名、他にセロフェン

★自然周期体外受精のメリット★

副作用(=腹水貯溜、卵巣出血)が少ない。良好卵の採れる確率が高い。

★自然周期体外受精のデメリット★

卵の成長の遅い人には向かない。内膜が薄くなることがある。自然排卵することがある。