2007/02/21 紙芝居「五万石騒動」の原作者が判明

2007/02/21 紙芝居「五万石騒動」の原作者が判明

高崎五万石騒動研究会は、今から５０年以上前、朝鮮戦争当時に作成された紙芝居「五万石騒動」の復元や、電子化（MediaCD）としての復刻などを通して、高崎かるたに「五万石騒動高崎夜明け前」と詠われている「高崎五万石騒動」の研究・顕彰・啓蒙活動を行なってきたが、昨秋の「電子紙芝居完成記念集会」などを契機として、紙芝居「五万石騒動」の原作者の掘り起こしに成功した。

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MediaCD と完成記念集会

原作者は「文：酒井真右、絵：丸茂利夫」であることが、画家丸茂利夫さん本人の証言と、その証言に基づいて解析した表紙の署名により判明した。

表紙を電子解析すると署名が浮かび上がった

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高崎五万石騒動研究会（代表星野進乎）は、画家丸茂利夫さん参加の元で１月１３日の定例会を開き、丸茂さんから紙芝居の原画を描いた当時の様子を聞いた。丸茂さんは「大総代丸茂元次郎の子孫だなんて話もしなかったのに、自分のところにこんな仕事がやってくるのは何かの縁だと思い、一生懸命だった。何かの力に押されているような感じで夢中で描いていた。今思うと、まだ十代の自分がよくもこんなに描けたものだと不思議だ。行方不明となっている紙芝居を是非とも探し出したい。」などと述べた。

研究会は、知らなかったとはいえ五万石騒動の紙芝居を著作者に無断で複製販売したことを丸茂さんに謝罪するとともに、今後の対策について検討した。丸茂さんは、復刻電子紙芝居「五万石騒動」MediaCD の販売継続と、それを使った集会などでの上映について快く承諾した。研究会は、それを受けて、MediaCD のパッケージに原作者を明示したシールを貼ること、原作者が判明したことについて社会的に公表していくことなどを決めた。

２月１０日の定例会では、シールの文面を「発売後紙芝居の原作者が判明しました、文：酒井真右、絵：丸茂利夫」とし、MediaCD の表右下に貼ることとなった。

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