2009年 6月外国語教育メディア学会（LET）第122回関東支部大会

2009年 6月外国語教育メディア学会（LET）第122回関東支部大会

拓殖大学文京キャンパス

■日程	2009年6月13日（土）
■場所	拓殖大学文京キャンパス

　9:45 ～ 10:15 コースウェアショーケース(1)（C404教室）

チャンクごとの読解状況を精密に記録する装置の開発と利用研究

an Auto Recording New Player Mint System for Phrased Reading

発表者：田淵龍二（ミント音声教育研究所）

　⇒発表要旨

　⇒発表要綱

発表会場

..[↓] 1
1	発表要旨	もどるもくじへ

経過と背景：

　ここ３年間にわたり、英語学習者に最適な英文提示法を実現するe-learning教材の開発研究をおこなってきた。
　２００８年度の東洋大学における光トポグラフィ研究（読解時における脳の働き見るために脳血流を測定）で使用したm-Boxed（USB-HDD）搭載速読研究用プレーヤーミントには、提示テキストの特定フレーズを読むのに費やした時間など、被験者の操作ログをミリ秒単位で自動記録する機能が搭載されていた。この記録は、被験者の脳の働き（どこで時間を喰ったか＝つまずいたか、あるいは、考えたか）を知る重要な手がかりとなった。一方では、被験者インタビューをする時の客観的なデータとして「ここで時間がかかった理由は？」などの質疑に活用され、他方では、光トポの脳血流映像と同期を取った検証に活用された。
　このm-Boxed（USB-HDD）搭載速読研究用プレーヤーミントを、近年価格が低下し利用しやすくなったフラッシュメモリに搭載して、実践教育や研究に機動的に対応しようと言うのが、今回のテーマである。

目的：

　読解を疎外する要因として数え上げられるものには、単語や語彙、文法や構文、背景知識などが考えられる。そこで、実際の読解においてどの部分で引っ掛かっているのかについて数値的に把握する手段を開発する。

機器：

　フラッシュメモリにプレーヤーミントを搭載。

利用方法：

　処遇時に被験者に貸し出しＰＣ教室のＰＣなどに差し込んで使う。利用後に回収して、履歴を吸い出す。

機能：
　通常のプレーヤーミントと同様に操作し、再生提示による音読、黙読、演習を行い、被験者の操作状況（どのチャンクに何秒かかったか、どこで返り読みをしたか）の他、演習問題の正答率なども細かに記録する。

期待される効果：

　データ収集が容易になる。ＣＡＬＬ等特殊なプレインストールシステムがなくても、メモリを差し込んで使うだけでよい。解析に必要な情報が事細かに自動収集可能。一斉授業での利用に限定されず、被験者のＰＣでも処遇が可能となる。

キーワード

eラーニング　e-learning
提示法　display method
読解速度　WPM (words per minute)
読解効率　reading efficiency
チャンク　chunk (reading unit)

参考
⇒ニュース記事

各種学会での活動のトップページへ
Site：http://www5b.biglobe.ne.jp/~mint_hs/let/

ミント音声教育研究所のトップページへ
Site：http://www5b.biglobe.ne.jp/~mint_hs/