手術

4/11入院、4/14手術。
とうとう手術の日がやって来た。
やっとここまで来たという感じだ。
前夜は4時間くらいしか眠れなかった。寝不足だ。

執刀医は初めに診てもらったI先生だ。
朝、手術の説明を聞くと、なんか印象が違っていた。
「この人、この間の先生?なんか別人みたいに感じる。良さ気だ」
やはり自分の不安が大きくて変に構えてしまっていたのかもしれない。


今日の予定は、AM8:00に点滴。12:30にトイレを済ませ手術衣に着替える。
13:00に手術室へ行く。13:30〜手術。2時間半の予定だ。

朝は7:00までは飲水出来るが朝食、昼食は食べれない。
看護婦さんが入れてくれた朝のお茶がしみじみおいしかった。

昼になり15分遅れで手術室に入る。
担当の看護婦さんの紹介の後、一番奥の部屋に連れて行かれる。
なぜかケミストリーが流れていて妙だ。

手術台に自分で移動。そして恐怖の腰椎麻酔。
超緊張。・・・ドキドキ。横向きで丸まって背中を先生に向ける。
痛っ!痛いっ!!!早く終わらせて〜!!!と祈ってみる。

すると左足が熱くなってきた。どうやら麻酔が効いてきたみたい。
感覚がなく暖かいゴムをさわってるみたい。

そこから周りの先生や看護婦さん達が慌ただしく動き始めた。
自分は足は縛られ、右腕は血圧計、左腕は点滴で動けなくなった。
もちろん足は動かそうとしてもびくともしないが。

足にコンコンなにかを入れてる感じがする。きっと関節鏡だな。
関節鏡のモニターをずっと見ていると何か写り始めた。

「これが膝の中かー・・・」
先生がそれを一緒に見ながら説明してくれた。
一度切れた靱帯が少し下の所でかさぶたみたいなのと
くっついてしまってるらしい。
棒でつっついてみると、緩いのが分かる。
これではまたスキーで切るのは時間の問題なので
再建してもらう事に決定。
一度切れてもくっつく事ってあるんだなぁ。

そこからは暇だから薬で寝かせてもらう。

しかし途中で目が覚めてしまい、また寝かせてもらう。
その時ドリルの音がしたような気がした。
そっか、骨に穴を開けて靱帯の代わりの筋を通すんだっけ・・・。

次に起きた時は、「もう終わりますよー」の声。
ホッとする。撮ったレントゲンを見せてもらうと、
しっかり臑にボルトが入っていた。
自分も遂にサイボーグかぁ、なんて思ってる間にストレッチャーに移され部屋に戻る。

術後はお腹の具合に応じて飲食でき、
夕飯はギリギリ食べることができた。なぜか食欲だけはあった。
でも起きあがっては行けないので寝ながら食べた。食べずらい。

食後しばらくすると、麻酔が切れてきて、膝に痛みが出てきた。
ものすごく痛いというワケじゃないんだけど、
眠るにはムリな痛みだ。
痛みには個人差があるらしいが、自分はマシな方なのだろうか?

看護婦さんは何回分かの痛み止めを用意していると言っていたので
初のナースコールをしてみた。
「あのぅ、痛み止めお願いします」

すぐ来てくれて痛み止めの点滴をしてくれた。
薬が効いてくると眠れるが、すぐ切れてしまいまた痛くなる。
そして看護婦さんを呼ぶ。
今度は座薬だった。。。ひえ〜☆

そのころ、同室で今日手術だった子が看護婦さんに痛み止めをお願いしていて、
「これでダメなら筋肉注射だね」
と言われてるのを聞き、次は絶対我慢しなくちゃ!と誓う。
座薬で眠れてよかった・・・(私は大の注射嫌い)

しかしせっかく眠れても夜中ずーっと点滴漬けなので
すぐトイレに行きたくなって目が覚める。
もちろんトイレに行けないのでおまるみたいなのを使う。
だから何度も看護婦さんを呼ぶ羽目になる。
あぁ、立ち上がれないってなんて辛いのだろう!
しかも体から麻酔を排出するため、
どんどん飲み物を飲みなさいと言われ、ムリ!と心の中で思う。
どうしたらトイレの回数を減らせるか悩み、
仕方なくギリギリまで我慢することにしてみた。

結局細切れ睡眠で実際には3時間くらいしか眠れず。
消灯9時から起床時間6時まで、夜がとても長かった。
朝がこんなに待ち遠しかったのは初めてだった。


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