Gender Change Partyに参加しました(10/28、Köln)
 先週の日記でも書いたように、この日はケルンで開かれるGender Change Partyに参加する日でした。前日にDavisからメールをもらっていて、12:00にケルン近郊のアウトバーンのサービスエリアで待ち合わせの約束をしていました。この日も朝5時起床で、準備開始です。で、7時半にアパートを出発。でもこの日は雨が降っていて、路面がツルツル! 本当に何度もタイヤが横滑りするような感じを受け、ちょっと恐かったです。この日はさすがに200km/hくらいで走る車はなし。おまけに途中で2度も事故を見かけました。それでも、何とか時刻通りに彼との待ち合わせ場所に到着。そこからは、彼の車に付いていって、ケルン市内へ到着。
 パーティーは19:00から飲食可能で、20:00から開始という感じだったので、まだまだ十分時間がありました。彼の車に乗り換えて、ケルン大学の近くで一緒にランチをとりました。彼も私もパスタ。この辺りはケルンの下町になるそうで、私はドームの周りしか行ったことがなかったので、ちょっと新鮮な感じがしました。窓の外には、アジアからの留学生らしき方も、たくさん見かけることができました。日本人かどうかは、分かりませんでしたけれどね。
 このあとはホテルへ行って、しばらく休憩して、それからお化粧直しをしたり、ドレスに着替えたりしていました。

ホテルで撮った、鏡越しのショットなんだけど、フラッシュがモロ写っちゃいました(^^;)

 さて18:30になって、彼と一緒に会場へ向かい、19:00をちょっと回ったころに到着。受付ではDavisのお友達で、この会の主催者の一人であるユリアが担当されていました。Davisは、「彼女がぼくの日本人T-ガールフレンドのMayukoだよ!」ってあちこちで私のことを紹介してくれました。「彼女と一緒に写真を撮ってあげるよ!」って言ってくれたんだけど、ユリアはまだ普段着のままだったので、あとからということになりました。

父ではありません。彼がDavisです。彼のHPへはここをクリックして下さいね。

 会場は1階がテーブルが置いてあって、そこで飲食やバンド演奏を目の前で見たりするスペースがあり、奥の方には着替えやメークする場所が設置されていました。2階はバーになっていて、飲み物や食事を購入するのはこちらで、あとは椅子、テーブルがセットされていて、ゆっくりと歓談できるスペースとなっていましたが、吹き抜けになっていたので、こちらからも1階のバンド演奏が見ることができました。
 まずは2階のバーへ行って、シャンペン(ドイツ語ではSekt「ゼクト」と呼び、とてもポピュラーな飲み物です。)でDavisと乾杯です! そしてしばらくは会場内を見回しながら、彼とお話したりしていました。20時になって、主催者のユリアがあいさつ。その後はトランスの人のバンド演奏がありました。聞いたことがある曲が多かったので、楽しめましたよ。20時になってからも、ドンドンお客さんが増えていきます。本当にいろんな「女の人」が来られましたよ。身長が2メートル以上ある人、歩き方も男性そのままの人、肩幅が広いたくましい体つきの人、パッと見ただけでは純女さんみたいな人、本当の女性の方、あとは男装された女性の方もおられて、いろんな人がいるんだって感心してしまいました。

コンテストがあるので、参加者は全員集合です。

 1時間くらいバンド演奏が続いたあとは、コンテストがありました。このコンテストというのは、いかに上手に男性から女性に変身しているかというコンセプトだそうでした。事前にユリアから、「あなたもコンテストに参加してくれない?」って頼まれていて、私は気軽に「OK!」と言ってしまっていました。エントリーは私を含めて全部で11人。ステージに出て、番号札を持ち、みんな一人一人簡単な自己紹介をしていきました。そしてついに私の番! 慣れないドイツ語で、”Mein Name ist Mayuko. Ich komme aus Japan. Jetzt wohne ich in Bremen.”って、何とかちゃんと言えました。そして他のお客さんに投票用紙が配られ、いちばん票の多い人がグランプリなのかな? 私自身は投票してませんからね。

コンテストの最中です。ちょっと緊張しているかな?

 コンテストでのみんなの自己紹介が終わって元の場所に戻ろうとしたら、何と5月の終わりに会ったToniと偶然再会することができてビックリ! そうです、クラウディアと一緒にウェディングドレスを着ていたときのお友達です。いろいろお話をしたんだけど、「クラウディアは来ないの?」って聞かれて、「先日メールを出したんだけど、彼女、お金にちょっと余裕がないみたいなの。」って答えました。あと「私の写真のフェースマスク、取り払っていいからね!」って言われたので、あとで修正しないといけないな! そして「あのときの写真がうまく読み込めないから、もう一回送って!」って言われてしまいました。もっと早く言ってよ〜!! それよりも、この前会ったときよりも、かなりドイツ語でお話しできたし、再開するチャンスも正直言ってあきらめていたので、とってもうれしかったです!

バーでちょっと一休み。

 その後はDavisのお友達何人かとお話をしていました。私からは名刺を渡して、「Eメールがこれで、ホームページもあるから見て下さいね。」って感じで自己紹介していったんだけど、相手の方の名前をあまりちゃんと聞いていなかったので、あとでメールが来たら、対応が大変かも! おまけにドイツ語で来ちゃったら、どうしよう(^^;;;)
 そのあと、あるTVさんから声をかけられました。話しを聞いてみると、その方はフランクフルト(Frankfurt am Main)の方だったのですけれど、日本人のTVさんでお知り合いの方がおられるそうで、日本語の本を持っておられましたよ。あと、ブレーメン(Bremen)から来られたTVさんにも声をかけられました。彼女はなぜだか日本語を結構知っていて、ビックリ。「マダム・ローターのショーは見たの?」って聞かれて、「2度行きましたよ!」って答えました。あと「TVって、日本語では何ていうの?」って聞かれ、私は「あんまりいい言葉じゃないんだけど、'おかま'っていうんですよ。」といってしまったけれど、よかったのかな?
 あと、エッセン(Essen=ライン川近くの工業都市です。)から来たGinaには、名刺をもらいました。彼女には、「あなたはTV? それともTS?」って聞かれたんだけど、私は「答えるのはむずかしいけれど、でもTSに近いかな?」って答えました。そしたら「そうよね、とってもフェミニンだもん!」って言ってくれて、ちょっとうれしくなってしまいました。
 しばらくいろんな人とお話していて、1時頃、コンテストの結果発表です。私としては、その結果よりもステージでまた何かしゃべらないといけないのかな? とか何か聞かれたらどうしようってことばっかり心配していました。とりあえずは票の入った人には、初めはシャンペンが渡され、それよりもまた票が多かった人には、お花が渡されたみたいでした。で、グランプリの人には、記念のトロフィーが渡されるという感じでしたが、実をいうと、どういう基準だったのかはよく分かっていませんでした。とりあえずはシャンペンとお花をいただきましたよ。Davisにあとで聞いてみると、「2番目か3番目くらいだったんじゃないかな。」だって。まあ何とか無事終わってよかったです。

コンテストの結果発表です。お花とシャンペンをいただきました。

 このあとはまたバンド演奏を見たり、あとToniに声をかけて、一緒に写真を撮りました。そして夜1時過ぎに、会場を出てホテルへ戻りました。あとから聞いた話なんだけど、私はDavisとだいたい一緒に行動していましたが、彼は「あの子は、あなたの実の娘さん?」ってよく聞かれたそうです。そういえば、アジア系の参加者って私たち2人だけでしたからね。

隣はベルリンのToniです。久しぶりに再開できて、とてもうれしかったです\(^o^)/

 このパーティーには、本当にいろいろな人が来ていました。特に主催者側から、「性の自由を勝ち取ろう!」みたいな宣言や講演はなくて、日本でいう女装クラブの延長みたいな感じでした。私にとっては、お友達をいっぱい作る絶好の機会になったと思っています。たくさん名刺を配ったのはいいんだけど、相手の名前をあまり聞かなかったから、ちょっとあとから大変になりそうだな! 今度は来年の1月27日にあるそうなので、もしこのときドイツにいれば、また参加したいと思っています。
 あと、このパーティーの模様については、下記アドレスでも見ることができますので、興味のある方はのぞいてみて下さいね。
http://members.tripod.de/Airin/
http://www.gendraw.de/gcparty/


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