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写真伝心 12  撮影地はどこ 前ページ 次ページ 
  昨日まで、ある写真展に参加していました。80点近い作品の3分の2ほどが風景写真でしたが、この会ではこれまでも撮影地は表示しないことにして来ました。理由は先入観にとらわれず「写真」として見てもらいたいからです。

 今回も、見に来た人の書いたアンケートには「撮影地を表示してほしい」という意見がありました。今回で10回目の写真展でしたが、毎回同じような意見があります。でも、かたくなに「撮影地の表示なし」をつづけてきました。

 会場にいると、見に来た人から撮影地を聞かれることが多く、また撮影地に関係した話が話題になることもあります。こちらもついつい一緒になって撮影地の話の輪に入ってしまうこともありました。

 出品する側からみると、写真の前に立って、いきなり撮影地を聞いたり、その地を訪れたときの話などをされるとショックを受けます。先ず、なにも考えないで「写真」として見て、作者の想いを読み取ってもらいたいのです。このような時は、私の写真がアートとしてではなく単に情報として見られているのだと、未熟さを深く反省させられます。

 風景写真を「素晴らしい風景」を第三者に伝える一種の情報伝達と見る見方もあるかと思いますが、それについてはまた別の機会にお話させていただきたいと思います。