銭 湯 解 析

洞川温泉センター (調査:H16.08.15)







足:近鉄吉野線「下市口」駅下車、洞川温泉行きの奈良交通バスで約1時間20分、終点「洞川温泉」下車、川沿いを下流へ徒歩10分。洞川温泉郷西端。


「洞川温泉」
源泉名:洞川温泉
泉質:単純温泉(アルカリ性単純温泉)
泉温:26度
営業時間:11時〜20時(夏期は11時〜21時)
 水曜休(祝日なら翌日休み)
入場料:510円、小学生以下150円
住所:奈良県吉野郡天川村洞川232
電話:0747−64−0800
URL:http://www.vill.tenkawa.nara.jp/
sightsee/santo/dorogawa.html


洞川温泉、古来より修験道の本山「大峰山」の麓でいつも多くの修行に来られる方や観光客が英気を養いに訪れ賑わっている。その外湯として村営で運営している。
大阪を朝イチに出て3時間以上かかってやっと洞川温泉に到着、最初は民宿の湯に入らせてもらおうかと思っていたが盆の時期で宿泊客も多くどこも風呂のみの外来客お断りというので、外湯へ。
いやぁ、すんごい混んでいる!広い駐車場も入場制限を行っているほどである。またすでに開店しているというのにずらーっと入口でみんなならんでいる。さすが名だたる洞川温泉。
しばらく並んでやっと入ることができた、券売機で入浴券を買い、フロントで渡して脱衣場へ。室内は吉野杉だろうか、かなり木材をふんだんに使っており落ち着いた雰囲気がまたよい。
しかし、室内にこんな掲示が。。。

  

銀イオンの効果により浄化殺菌してます、とあるが、これって「循環式ですよ」と言っているようなものだ。正直と言えば正直なのだが、せっかくの温泉を浄化殺菌なんて効能が減退しそうで気分的にげんなりする。
なんだか風呂には入る前から気落ちしているのを発奮させ、さぁ浴室へ。
浴室は奥に大きな浴槽が一つあるだけのシンプルな構造、また外には露天風呂もある。この室内のメイン浴槽であるが、どうやら高野槙を使用しているらしく、なかなかにいい感じであるが、横の湯口からふんだんに湯が湧き出ているものの、浴槽からは一滴も湯が溢れることはない。やはり循環式であった。循環式にしないくらいに温泉の湧出量が少ないのなら、名水百選に何度もノミネートされていて湧水量も余るくらいに豊富なわき水をなぜに活用しないのだ?「名水の湯」も意外とウケそうなんだけど。
露天風呂に向かうと、開放感があって気持ちよさそうだと湯船に入れば、深く掘っている割には湯量が少ないのか浅くてすごく圧迫感がある。露天の開放感という売りをもっと強調できるように工夫すればいいのに、と残念に感じた。
洗い場は浴室内にあり、カランにはホースシャワー付き、シャンプーとボディソープも用意されているのはありがたい。
風呂上がりには、フロント横や2Fに大きな休憩室があるのでのんびり出来る、ただ季節がピーク時に来てしまったので人がいっぱいでのんびり出来なかったのでそれほど調べられず、ごめんなさい。(陳謝)

ここに来て感じたのは、温泉と言うよりミニ・スーパー銭湯だな、ということ。入っていても周囲の大自然と上手く調和できておらず浮いた存在感がとても残念である。温泉の方々には悪いが、大阪から電車にバスにと3時間以上かかって求めるには「何しに来たんだ?」と怒りたくもなる。
周囲の最高のロケーションを全く活かしておらず、拝金主義に溺れていては、いずれ粗が出てそっぽを向かれてしまうだろう。更なる努力を求めたい。
評価:☆☆☆☆
コメント:もっと周囲との調和を活用すべきでは?
     きついようだが辛口に評価した。


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