銭 湯 解 析

  高田温泉 (調査:H15.09.26)





  

足:近鉄大阪線「大和高田」駅下車、南へ徒歩約7分。もしくはJR和歌山線「高田」駅下車、西へ徒歩約5分。
営業時間:15時30〜22時30、4日おきに休み
入場料:320円
住所:奈良県大和高田市内本町6−19
電話:0745−52−1044

いわゆる「シブ系銭湯」好きにはオススメしたい銭湯。
遠くからはしぶ〜い煙突から期待して近寄るも、トタンで覆われ全体的に改装されているの?とガッカリするのはまだ早い!
入ってみればこのトタンはただのカモフラージュにすぎないことを知ることになる。暖簾をくぐると実は立派な破風がでんと構えているのだが長年の風雪から守るためにトタンを。。。と気づくはずだ。もったいないがこれも致し方ない。
内部は下足場、脱衣場ともに木と土壁のたいへんにぬくもりの感じる建て方に感動すらおぼえる。またロッカーは多くが現代風のロッカーとなっているが所々にまだ旧き木彫りのロッカーもいくつか残っているのが嬉しい反面、少し痛々しく見えるのが残念である。しかしながら天井に目をやれば真ん中にお稲荷さんが大きな鳥居とともに鎮座されており、ぶったまげた。現在こんなに立派なお稲荷さんがこうも祀られているところも数少なくなっているので、一見の価値は大いにあるといえる。
服を脱ぎ、脱衣場へ向かうと、やはり昔の木造建築らしく脱衣場と浴室とは別棟になっており、その間には中間地帯と言うべき広い湯気抜きスペースが存在している。この中間地帯には中庭もあり、そこには池があって中には主(ヌシ)ちゃうかと思えるくらいに大きく立派な金魚が泳いでいた。またこの中間地帯になぜかカランがあったのは謎である。
浴室へ入ると、女湯との仕切壁沿いにメイン(深・浅)浴槽があるのみのシンプルな構造。浅浴槽はジェット付ではあるが威力は弱くて泡が出たり出無かったり。その反面、深浴槽の底にある湧出口の威力はかなり強力であり、こっちの方が足に効きそうである。ま赤外線ランプも取り付けられてはいるが切られていた。
また洗い場はその台が御影石となんとも旧い感じがいい。カランは一部に固定式シャワーが付いている。
浴室奥の壁には嵐山だろうか、日本庭園風のタイル画があるが、なんだかこの内部の雰囲気には少々余計な感じもしないでもなかった。それだけに旧き良き銭湯を今も残している。

風呂上がりには牛乳・コーヒーは森永で、他はラムネにスコールにオロナミンCなどあり。
ただ、販売している牛乳が森永だったのに、脱衣場のベンチには「明治牛乳」と書いてあったのが少し印象的であった。
評価:★★★★
コメント:旧き良きいい銭湯。
     一度、主の金魚くんも会ってみてはいかがでしょう?


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