銭 湯 解 析

松湯 (調査:H17.04.07)







足:近鉄大阪線「大和高田」駅下車、南へ約15分。もしくは近鉄南大阪線「高田市」駅下車、北へ徒歩約10分。
ほんまち商店街内。
営業時間:15時40〜22時、
 毎月4の倍数日と31日休
入浴料:320円(表示は350円だが)
住所:奈良県大和高田市南本町8−13
電話:0745−52−4557

旧きと新しさが混在する銭湯である。
奈良の銭湯組合さんが発行されている「大和路探訪銭湯めぐり」というパンフレットには、すごく旧い佇まいの写真が載っているので、それを頼りに行くとどこを探しても見つからない。。。もしかして残念ながら廃業されてしまったのか?と半ばあきらめかけていたのだが、煙突が見えたのでそこへ向かうと、ありました!
外観を商店街の雰囲気に合わせて町屋風に改装されていたのでそうとは気づかなかったのでありました。
これもいい感じだけど全面改装されちゃったのかな、とちと残念に思いながら暖簾をくぐったところ、内は全然旧いままでこの外観とのギャップの大きさにとても驚いた。これは意外にも面白い。
番台で入浴料を支払い、脱衣場へ。室内は古い感じもほのかにするものの、近年に改装され、たぶん格天井だったであろう天井も化粧板で覆われている。また仕切壁上部の蛍光灯カバーには金魚と水草が描かれており、浴室との仕切のガラスには熱帯魚の飾りがあった。
浴室は、奥の部分が少し増築されたようで少し広くなっており、天井は平たいドーム式、湯気抜きに金網が張られているのは旧いタイプの浴室建築に多く見られ、鳥の進入を防いでいる。床はタイル張りで、下水口が床中心部にあって集中式に排水されているのもまた旧さを残している。
浴槽は仕切壁沿いにメイン(深・浅)浴槽があるのみのシンプルな構造。また女湯との仕切壁がガラスタイルなのは珍しい、透けているようでそうでないのは、男性諸氏にとっては辛くはがゆくもある(笑)。なので無理に覗いてやると変に意気込んではいけません。
洗い場は外壁沿いにカランが並び、固定式シャワー付き。

風呂上がりには、森永の牛乳と缶などがある。ここのドリンクを入れている冷蔵庫はかなりの年代物で一見の価値は大いにあり。
評価:★★★☆☆
コメント:外観は街並みに合わせて改装されているが、
     内は歴史を感じさせてくれるいい銭湯だ。


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