銭 湯 解 析

扇湯 (調査:H17.05.22)







足:近鉄「奈良」駅下車、南へ徒歩約15分、もしくはJR「奈良」駅下車、南東へ徒歩約15分。
営業時間:13時〜21時、不定休
入浴料:大人350円
住所:奈良市築地之内町16
電話:0742−22−8079

ならまちの中に佇む銭湯。
継ぎ足しのように改装されてはいるが、昔の木造銭湯様式を今も残している。
暖簾をくぐり、靴を脱ごうとしたら、玄関上部が明かり取りになっていることに気づいた。やはり狭く家屋が密集するならまち、明かりを採ることにどれだけの知恵を絞られていたのかがよくわかる。
番台で入浴料を支払い、脱衣場へ入る。室内も所々に改装されているが、小さいながらも立派な格天井に木のぬくもりを感じさせる雰囲気に私もちょっとほんわか。
でも、昔の銅線の配電がそのままむき出しに現役なのはちょっと驚いたが。
浴室に入ると、やはり奥に広いならまち的な室内で、浴槽も仕切壁沿いにメイン(深・浅)浴槽があるのみ、浅い目の浴槽にはジェット装置付き。また浴槽の縁には妙にリアルなアヒルのオブジェが置かれ、そこから湯が湧き出ていた。奥の壁には大海原に浮かぶヨットとカモメのモザイク画が描かれていた。女湯側はロッキー山脈のように見えたが、はっきりとは判らなかった。
天井は昔の木造建築を色濃く残す二段構造。これもなかなかに見応えがある。
洗い場は外壁沿いにカランが並び、固定式シャワーあり。また部屋の真ん中部分にはカランが無く、立ちスペースになっているのは奈良にある他の銭湯でもちょくちょく見かけた(例・櫻井市の「敷島湯」など)。これも奈良の特徴であろうか。

風呂上がりには白バラの牛乳とカフェオレ(130円)の他は缶が数種類置かれていた。
評価:★★★☆☆(の上)
コメント:ならまちに残る木造銭湯。
     いろいろと旧きモノが現役だ。


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