銭 湯 解 析

勇湯 (調査:H17.03.20)







足:近鉄奈良線「奈良」駅下車、北へ徒歩約7分。奈良女子大キャンパスの西。
営業時間:15時30〜23時、第3月曜休
入場料:大人350円
住所:奈良市半田横町13
電話:0742−23−4358

奈良市内でも有数の名銭湯。
旧さでは「美好湯」や「若狭湯」程ではないが相当旧く、夕方に行けばここの良さが実感できるであろう。
外観は町外れにきたぞーって風貌で、なかなかシブい。建物自体も少し低いように感じる。
暖簾をくぐり、番台で入浴料を支払って脱衣場へ。いきなり、

 

木彫りでしかも漢(多角)数字のロッカーがお出迎え。しばらく見とれていると、主が近づいてきて、「写真撮ってもいいよ。」と声をかけてくれた。いろいろ話をしたところ、年に一度はテレビや新聞の取材を受けるらしく、この前も北海道からわざわざお客さんがやってきてねぇ、と嬉しそうな姿を見るに、私も嬉しくなった。こうやって銭湯もメディアに取り上げられてもっと多くの人に訪れてもらい、銭湯の良さを知って欲しいモノである。またロッカーはその昔は「いろは・・・」だったそうで、番台も70年前のものだそうだ。
浴室に入ると、男女合わせてほぼ正方形の室内に石畳の床が素晴らしい。浴槽もメイン(深・浅)浴槽の他、電気風呂、ジェット風呂、薬湯風呂がある。浅い目の浴槽は超狭い、薬湯は「漢方」の表示が掲げられているがどうやらバスクリンのようだ。でも、ここの良いところは夕陽の光が窓から射し込んできて、室内をほのぼのとさせてくれているところだ。ほんわかとした空気があったかい湯と相まって、のんびりと愉しむことが出来た。
洗い場は外壁沿いにカランが並び、固定式シャワー付き。

でも、愉しみはこれだけでは終わらない。
風呂上がりに牛乳片手に番台横の小部屋へ行って欲しい。

 

なんだか小さい頃、こんな部屋で遊んでたよなぁ、って懐かしさを感じるくらいにいい。さらに夕陽が射し込んで雰囲気も最高、マジで牛乳の美味しいこと!
是非ここで湯と湯上がりを愉しんで欲しい。

風呂上がりには森永の牛乳(コーヒーとフルーツ、各100円)とオロナミンCや缶も数種類あり。
評価:★★★★★
コメント:奈良の名銭湯の一つ。
     是非夕陽の美しい時に訪れて欲しい。


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