銭 湯 解 析

旭湯 (調査:H14.10.13)







足:近鉄伊賀線「広小路」駅下車、南南西へ徒歩約5分。
池田湯」からは北へ徒歩3分。
営業時間:16時〜23時
 金曜・毎月25日休
入場料:大人300円
住所:上野市忍東町2593−3
電話:0595−21−1705

外観を観たとき、旧い雰囲気に思わず唸ってしまった。
集落の中に位置して建物自体が周囲に溶け込み、そして門が庄屋風で立派なのには思わず唸ってしまった。門がある銭湯は伊賀上野には「一乃湯」さんもあるが、ここまで立派なのがあるのは珍しいのではないか。
門をくぐり屋敷へと入ると、これまた旧き良き木造の質感がたまらない。番台はじめ脱衣場内の雰囲気は最高であり、特に2階へと続く階段が本当に懐かしさを誘い、素晴らしい。またロッカーもすごく古く、扉には墨字で多角数字(壱、弐と……)で書かれているのは見事、と言う他はないが、なんで順番通りに数字が並んでいないのだろうか?とちょっと疑問。他にガラス戸のロッカーもある。また男湯の脱衣場の窓からは隣の路地が丸見え、ということはその路地からこちらも丸見え、というオープンさはさすが、と感心する。これが都会なら問題だろうが。
脱衣場の建物と浴室とは別棟となっているので、脱衣場との間に湯気抜きの空間がある。これは冬はとても寒そうだ。
浴室内は最近床のタイルを直したようだが、床の真ん中に溝を掘って下水しているスタイルは残しており、旧い浴室の感じは上手く残している。浴槽は真ん中仕切壁寄りにメイン(深・浅)浴槽の奥にジェット(バスクリン)風呂が増設されている。カランは一部がホースシャワーの他は固定式のシャワーが付いている。浴槽に浸かればなかなかの雰囲気に歴史を感じつつのんびりと出来るのがいい。
しかし、洗い場がなぜかくさい匂いが漂っているのは、期待して訪れていたのに少々幻滅してしまった。早急に衛生面については改善を望む。

風呂上がりには缶中心。牛乳は明治だけど冷蔵庫は雪印マーク入りなのが微妙な感じ。
評価:★★★★
コメント:雰囲気はとても素晴らしい。
     だが、少々匂ったのが最高の評価を逃した。勿体ない。


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