怪しきモノたち


怪しきモノたち・その426 もせち






年末、新聞の折り込みに宅配のおせち料理のチラシが
入っていた。

我が家では今でもおせちは家族の手で作ってはいるけど、もう世の中では百貨店での予約やこうした宅配が幅を利かせているんだなぁ、と感心してたが、このチラシを裏返すと、


 

喪中の方々のお正月。
喪中御節料理
もせち


ん、「もせち」ってなんだ?

チラシには
「喪中のお正月を迎える方々に精進料理を基本とした特別なおせちもご用意致しました。」と書いてあり、「ご利用の皆様にお出ししている精進料理を基本とした懐石料理が好評で、昨年より喪中の方の為のおせち料理として“もせち”を考案し、皆様にお届けしております。」ともある。。。そうだろうな『もせち』なんて初めて聞いたし。

ふつう喪中の時の正月とは家で静かに故人を偲びながら居てるもんだと思うが。。。なんでみんなが集まってわいわいせにゃならんのだ?

しかし、最近はみんな核家族化とサラリーマン化が加速度的に進んでいる現在、法事も正月とか節目の時にしか行えないという事情もあるのだろう、そういった狙い目を持った作戦はなかなかに上手いと思う。

でも、気になることがある。。。表面にふつうの「おせち」が紹介されているのだが、これは伊勢海老やアワビもふんだんに使用した豪華三段の御重でなんとも立派。


 


それが4〜5名用で26250円となかなかのお値段ではあるが、このもせちで
「本もせち」とオススメの商品は、


 

> 「本もせち」は“本精進”で仕上げた
> お重です。
> 大根や芋などの新鮮な根菜と豆腐、蒟蒻、
> 麩や豆類などを使い、味が淡泊にならな
> いよう、食感や味付けに工夫を懲らした
> 射込みもの、焚き物、酢の物など丁寧に
> 作り込んだ商品をバランスよく盛り込ん
> でおります。


と説明された一段の大皿モノ(4〜5名用)がなんと、


税込価格
52,500円


おいおい、野菜と蒟蒻と豆腐と麩とかの料理が5万円もするのか???

ま、船場●兆も豪華おせちがン十万円とかしていたのだから、こうした宅配仕出し屋でも5万円は安いのだろう。。。でも、同じところのおせちがこんなにも豪華な食材を使っているのに「本もせち」の約半額というのはちょっと納得がいかないなぁ。

ま、作る手間は要らないが、安いぞ、食材は。
世の中、なんかが違うような気がする。。。

それならば、




スー★の
ハイテク
おせち



の方がいいと思うのは、ワシだけかなぁ。。。だって鯛の塩焼き付でも4980円なんですぜ!

みなさんも玉★のおせちでハイテクな正月を満喫してみませんか。。。でも我が家ではワシの提案を速攻否決されてしまいましたが(涙)。

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