怪しきモノたち


怪しきモノたち・その424 ひこ●にゃんの憂鬱






先日、なんば界隈を歩いていると、とあるゲームセンターの店頭に置かれてあったUFOキャッチャーに、なにやら見たことのあるキャラの人形に目が留まり、これは取れる!と判断したワシは早速お金を入れて、見事一回でゲット!

その人形とは。。。そう、彦根の「ひ●にゃん」!

彦根城400祭のメインキャラとして登場した「ひ●にゃん」、そのゆるキャラぶりに人気が沸騰してグッズは飛ぶように売れ、はては作者と彦根市が著作物に関するゴタゴタで調停騒ぎになっているのは、みなさんよくご存じのことだろう。

そのひこにゃんがなぜUFOキャッチャーに?

今現在、調停中というのに、堂々と登場させていいのか?と疑問が沸々と。。。しかし、人形に付けられていたリーフレットを見て納得したような、できないような。。。


 

ひこねの
よいにゃんこの
おはなし



え、「よいにゃんこ」???
そっくりそのままなのに、「ひ●にゃん」ではないのか?

このリーフレットの中には見開き1ページだけの絵話があり、そこには、


 

> ひょんなご縁で
> おとのさまのお城でくらすことになった
> ひこにゃん・・・。
> ふたりは毎日のんびりゆったり
> すごしております。


と書いており、やはり「ひ●にゃん」のようだが。。。でもリーフレットの裏面に貼ってあった認証シールには、


 


なんと関係するこれらお三方が『承認』と堂々と書いているではないか!

そうか、だから彦根城のすす払いの日に、作者もへろん氏と彦根市の調停が見事成立し、ひこにゃんが彦根城に颯爽と登場して巷のニュースをにぎわしていたが。。。なんという手際の良さ!

★「ひこにゃん」お家騒動、
 調停が成立 滋賀・彦根
http://www.asahi.com/national/update/1214/
OSK200712140076.html


と天邪鬼なワシは勘繰りたくなる。。。あの調停騒動はワシの見方では作者側に有利であるな、と思えたが、あれだけ訴えられた側の彦根市が「ひ●にゃん」の著作権を主張するなら、真っ先に「ひこねのよいにゃんこ」に対して権利の侵害を主張するべきではないか、思ったのも事実である。

でも、彦根市の出先機関である実行委員会がこういった商品に承認をし、お墨付きを与えているところを見るに、プロレス的な演出で祭り終了直前に作者と市が調停という名のバトルにてさらに消えゆくキャラに対する枯渇感を煽って彦根市内に残る「ひ●にゃん」グッズの在庫一掃処分を狙っていたのではいか?

そして無事に400年祭の終了ほどなくして、調停成立という名の『錦の御旗』の下、キャラ使用条件を再考というハードル大幅引き上げで、正当な認証キャラのみを残していまだに氾濫する怪しげなニセグッズを駆逐、そして市と作者は末永く権利料にてホクホク。。。あくまでもワシの勝手なファンタジーではあるが、そこまで壮大な構想を画策していたのであれば、あの彦根市長はなかなかの知恵者に違いない。


 


まさしく「ひょんなご縁」で一緒になった彦根市とひ●にゃん。。。これからは子どもたちのためにも「わるいにゃんこ」だけには成長されぬよう、末永くのんびりゆったり過ごして欲しいものである。

(この中に登場する物語はあくまでも空想のお話でありますので、誤解無きよう。)

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