スペース・デビル 米 1984年 84分 |
ジャケット買いの1本。チープな絵にチープな邦題。出演者もネビル・ブランドにジョン・キャラダインと最低映画の常連で、中身を見なくてもだいたいどんな映画か想像がつく。いざ見てみたら、これがまた想像通り。棄てていこうかとも思ったのだが、なんでもネビル・ブランドの遺作だそうで、まあ、何かの縁だからと今この原稿を書いている。 要するに、人間の血を長寿の妙薬として採取しにやって来た宇宙人の物語。バレずにたくさん血を集めるために人里離れた学生街を選んだものの、夏休み中の学生街には学生はいないことを知らなかったために計画は暗礁に乗り上げる。仕方がないので精薄の自動車工をニセの金貨で雇って、貧乏なのでどこへも行けずにオマンコに精出すボンクラ学生どもを誘拐させるのであった。 |
で、我らがネビル・ブランドが扮するのが精薄の自動車工である。物語の後半は彼が主役のサイコ劇と化す。柱に縛りつけた娘をベロベロ舐めまわし、その娘が逃げ出すと電気ドリル片手に追い掛ける。娘の腹に躊躇なく突き刺す様は本当にリアルだ(こいつなら本当にやりかねないという意味で)。グダグダの宇宙人話は省いて、ブランド=キチガイ親父大暴れの物語に一本化した方がよっぽどマシな作品に仕上がったと思う。 |
関連作品 |
悪魔の沼(EATEN ALIVE) |