ドラキュラ対フランケンシュタイン 米 1971年 90分 |
小学5年の時に肺炎を患った私は、自宅療養のために学校を1ケ月ほど休んだ。その1ケ月間は東京12チャンネル天国だったことは云うまでもない。「朝のロードショー」と「2時のロードショー」を観ることが毎日の日課となったのだ。B級SFやマカロニ・ウエスタンを随分と観たが、その中で観たくもないのに2回も放映された映画が1本だけあった。それがこの『ドラキュラ対フランケンシュタイン』である。 この映画、もともとはラス・タンブリン主演の暴走族映画として製作されたものらしい。しかし、あまりにもつまらないので、急遽、フランケンシュタイン博士を付け足した。ところが、まだつまらないので、更にドラキュラ伯爵を付け足したというトンデモない代物。史上稀にみるダメ映画だったのである。 監督のアル・アダムソンは、とにかくこんな映画ばかり撮っている人ってことで解説が十分な人。弟子には『死霊のかぼちゃ』のグレイドン・クラーク、『ザ・ダーク』のジョン・バッド・カードスがいる。 |