御蔵島のみどころ.海編.1

  御蔵島のダイナミックな地形を最もよく堪能できるのはウォッチング船からです。
  断崖から直接海に流れおちる幾本もの滝は御蔵島ならでは。

御蔵島の地図 印刷用の地図はこちら 2003年3月)
御蔵島の森は私有地も多く、道以外の場所に立ち入ることは禁止されています。信仰の対象となっていて島の方が大切にしている所も各所にあるので、道以外の場所には立ち入らないようにしましょうね。
イルカ根
 この方向から見るとイルカに見えないイルカ根(ごめんなさい)。このイルカ根は離岸堤からでも見えるので、港に行ったときは望遠レンズで写真を撮ろう。港の右手方向にあり、離岸堤からなら背鰭を海面に出したイルカに見えるはずだ。
徳利根(とっくりね)
 おなじみの徳利根。これも港に割と近く、港の右手方向にある。トックリの様にひょこっと立っている。
障子根
  港を出て右に走って行き、イルカ根、柱状の徳利根を通り過ぎると、障子根まで来ます。もともとこの障子根は御蔵島の地中に埋まっていたものでしょう。長年の海蝕により土の部分が流されこの部分だけ残ったと思われます。
スバリ根
 最近ではスバル根と言ったりします。江戸時代に作られた日本地図「伊能図」には、この「スバリ根」や下にある「元根」が描かれ、名前が記載されています。昔、御蔵島を測量に来た伊能隊は、あまりの海の荒々しさに船が島に辿りつけずに漂流してしまったりして大変だったそうです。さすがに老年の伊能忠敬は自分で測量に来るのをあきらめたと言います。また島の周りを伊能隊が測量するときも、歩いて島の周りを回れず、かといって船でも近づけず、決死の覚悟で泳いで測量の綱を張って距離を測ったそうです。ここを通り過ぎたところにある谷間に面した断崖の上に南郷のオオジイがあります。南郷のオオジイを海から見つけてみましょう。
 元根
 里から見て、島のちょうど裏側にあたるところにあります。大きな島の様な岩です。元根の周辺には暗礁が沢山あり、ウォッチング船はこの暗礁の間を縫って行きます。そして元根と周辺の岩山との間は僅か数メートル程度の所もあり、早い流れもあります。ウォッチング船に乗ってこの岩の谷間を、波に乗りながらすり抜けていくスリリングな体験は、御蔵島の名物になっています。
 
ヌムリ根(ネムリ根)
 港を出発して左周りに船で行くと、黒崎高尾の手前にヌムリ根という三角形の岩が見えてくる。もっと近くまでくるとなにやらモアイ像のようにも見えたりするから面白い。




黒崎高尾の海食崖(かいしょくがい)
 黒崎高尾山(544m)と、東洋一の断崖と呼ばれる黒崎高尾の海食崖(480m)。島の南西に位置しており、数千年に渡り黒潮により削り取られ形成された巨大な断崖。